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折丁に綴じ穴を開ける作業(「目引き」〈めびき〉)は、
製本をやり慣れた方なら、締め機に挟んで「糸のこ」で、
というのが定番の方法だろう。
しかし、締め機は場所を取るし、使うたびに
出してくるのが面倒くさい。
先日の東京製本倶楽部の勉強会で、村上直子さん(国立国会図書館)が
見せてくれた「綴じ穴を開けるためのグッズ」(自作)は、板紙4枚を
組み合わせてV字型の谷間を形成してある道具である。
ここに折丁を一つずつセッティングして(折丁の中央を開いた状態で
載せるということ)、穴を開けていくのだという。
折丁1折ずつに穴を開けていく場合、折の内側から折り山に
目がけて45度の角度で目打ちを刺す方法がポピュラーであるが、
これだと、目打ちを刺す方向の加減で、折り山の中央に穴が
開かないケースがある。
そこでこのグッズを使えば、確実に折り山の中央に
穴が開く、というのである。
穴開け作業の実演をしてもらわなかったので、この道具の正しい使い方が
今ひとつわからないが、綴じ穴の位置を記したガイドを当てながら
開けるにしても、複数の折丁にそれぞれ個別に穴開け作業をしていけば、
折丁を重ねた際、綴じ穴の位置がぴったり同じには、なかなか
ならないのではないだろうか。
また、こういうグッズを作るといっても、まず正確に板紙が
裁断できなければ、きちんとした道具にはならない。
そして、板紙がぴったりに裁断できて、直角に嵌め込めるような
精度の高い道具を作れる「技術」の持ち主であれば、逆に、
こういう道具などなくても、正確な位置に綴じ穴を開けることが
できると思うのだが。
私はいつも、まず本文用紙と同じ大きさの用紙の中央に
穴開け位置を記した型紙を作り、用紙の折りをする前に、1冊分の用紙に
この型紙を載せて、鉄目打ちを樫矢(かしや)で叩く方法で開けている。
目打ちの立て方が斜めになると、穴はズレるが、用紙の三方は後で
化粧裁ちするので、ある程度は穴の位置を優先して用紙を
折ってしまう(もちろん、本文紙に印刷がある場合は、これだと印刷面が
斜めになってしまうので、この手は使えないが)。
1冊分の穴を一度に開けるので、多少ずれたとしても、「真ん中の折だけが
1ミリずれた」とかいうことは起こらない。
そして、鉄目打ちと樫矢という組み合わせの最も優れている点は、
道具をしまっておくための場所と作業するための場所が、
少なくて済むというところである。
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2011年05月23日
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