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明治大学リバティアカデミー「西洋古版本の手ほどき」
(雪嶋宏一氏)の課外授業で、早稲田大学図書館所蔵の
貴重書を見学する会が開かれた。
『ディブルス、カトゥルス詩集』(1487年・ベニス刊)を
皮切りに、『アリストファネス喜劇集9書』ギリシャ語初版
(1498年、ベニス刊)、コリヤード『日本文典』(1632年・
ローマ刊)、デカルト『哲学原論』初版(1644年・アムステル
ダム刊)、ホッブス『リヴァイアサン』初版(1651年・
ロンドン刊)、ルソー『社会契約論』初版(1762年・
アムステルダム刊)、カント『純粋理性批判』初版(1781年・
リガ刊)など、インキュナブラを中心に、歴史の教科書に
出てくるような名著の初版本など23点が並べられ、現物による
超贅沢な実習タイムである。
通常なら、展示ケースの中に入っていて、ガラスケース越し
にしか眺められない本ばかりである。それらの実物に
好きなだけ触らせてもらい、PrinterやPublisherを調べていく。
大黒屋光太夫がエカテリーナ帝からもらったという、
ロシア語の算術教科書(1784年)は、丁寧な修復が
なされていた。ビニールテープで補強されていたのを
きれいに剥がし、本文紙の虫喰いや破れ部分は、和紙の
漉き嵌めで直してある。旧蔵者の蔵書印などにも目を奪われる。
私が最もそそられたのはミルトン『失楽園』初版
(1669年・ロンドン刊)である。
本書の初版は1667年から1669年の3年にわたり、
6種ほど刊行されたことが確認されているという。
大変よく売れたので、組み置きをしてある版で
何度も印刷したのだそうだ。本文テキストは同じだが、
序文が追加されたり、扉が変更されたりと、異なる部分がある。
つまりは増刷ということである。私たちが知っている
活版印刷の常識では、増刷といえば、まず「紙型」を取り、
紙型から作った鉛版で刷るが、本書はなんと原版刷りなのである。
初版を全部調べてみたい……というのが、この本に
そそられた理由である。
しかし、『失楽園』の初版本は、日本には意外と
ないのだそうだ。
洋書の古書検索で調べてみたところ、この版とは
別ながら、1695年刊本が3500ドルで出ていた。
現在の相場(1ドル=76円96銭)で換算すると、
日本円で269360円となる(『地上の祭』1冊で、
この『失楽園』なら2冊までは買えるが(笑))。
早稲田大学図書館所蔵本と同版の初版本を
買おうとしたら、これよりはるかに高いのは確かで、
この異版蒐集にのめり込んだら、娘も息子も
大学には行けないどころか、破産必至だろう(笑)。
……こうして、貴重本とともに夢のような
2時間を過ごしたのであった。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
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2011年10月8日(土)布表紙のハードカバー豆本
*オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
2011年10月30日(日)布表紙のハードカバー豆本
*オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
2011年10月23日(日)和綴じ豆本2種(亀甲綴じ・麻の葉綴じ)
*オマケ講座 豆折本
2012年2月11日(土)ハードカバー豆本(リンクステッチ綴じ・6折)と、
リボン付き貼函
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*オマケ講座 1枚の紙で作る豆本3種
2011年10月1日(土)布表紙の豆和本
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…豆本を4種類作ります
2011年9月24日(土)朝〜夕、豆本三昧!
(次回は10月15日(土)の予定)
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など5種類作ります 2011年10月16日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2011年11月?(日程調整中)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2011年11月?(日程調整中)朝〜晩、和本三昧!
朝日カルチャーセンター
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
*ブログ「本好き101人の森」も更新中
in「本のある時間」/「豆本の展示販売」
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2011年08月30日
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