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武井武雄刊本作品では、およそ書物の本文に使用するなど
考えられない技法で作った作品があまりにも多いので、
「木版刷」というものが、ありきたりに見えてしまう
からオソロシイ。
とはいえ、この『独楽が来た』は、そうした木版刷り本の
なかでも、やや「特別」な位置の作品として存在している。
それは刊本作品50番目という節目の作品であり、なおかつ
伝統的な板目木版の、かなり色数の多い多色刷りで制作されて
いるからだ。
刊本作品の後期に何冊か出されている、小型の(色数の少ない)木版本に
比べて、本書は古書価もやや高くなるのは、こうした要因のせいであろう。
それで、通常ならお高いはずの『独楽が来た』が、一昨日届いた
古書目録には、きわめてリーズナブルなお値段で載っていたので、
買ってしまったわけである。
江戸期の和装本の多くは墨一色の木版刷りで本文紙は
作られており、印刷の観点から指すと「整版本(せいはんぼん)」
という名称になるが、『独楽が来た』は、そうした文字中心の本と
いうよりも、浮世絵など多数の色版を重ね刷りして作った
「版画作品」に近い印刷面である。
なかでも「ボカシ」の技法を駆使して、刊本作品としては
やや大きめの判型の誌面に、迫力いっぱいの刷りを展開している。
この技法のことについて、「ひとりごと」では、かなり
詳しい記述を行っている。
本文紙は見開き製本の形で、ただし、洋装のくるみ表紙である。
刊本作品は、本文に和紙を使っても、洋装仕立てに仕上げている
ものが大変多く、そのために製本師の苦労も明らかに倍増している
のが気の毒である。
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