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年賀状のやり取りでしか交流していない人たちが
少なからずいるが、そういうおつきあいも、この年賀状という
たった一枚の郵便物から、数十年ぶりに再開することもある。
次の3冊の豆本は、そんな「ご縁」から届いたもの。贈り主は
『明朝活字』(平凡社、1976年)の著者である矢作勝美氏である。
八木佐吉『ケルムスコット・プレス』(古通豆本45、昭和55年)は
普及版。私は、随分前に特装版のほうを古書展で購入した。
美書のほまれ高いケルムスコット・プレスは、そもそも
ゆったりした書容であるからこそ、その美しさを実現できている
面があり、それを豆本で図録化しようとする無茶ぶり……
こうした弁明から、本書の文章は始まっている。
『字引』(双倫社、昭和12年刊・昭和44年改訂)のほうは、
小さいながらも2段組で500頁のボリュームがある。
収録語数は10万語以上。意味は書いておらず、ひたすら
語例を多数並べている。
『字引』の書名が表すように、意味を調べる辞書ではなく、
文章を書くときに漢字が正しいかどうかを確認するための
ツールである。
『字引』が2冊あるが、これは両方とも本文は同じ版下を
使っている。奥付の発行年月日も同じだが、一方には
「発売 (株)図書月販」という項目があるところが
異なっている。それから、表紙のひらの箔押し(版元名・発売元名)が
変更されている。
実は私もこれとまったく同じ本を持っていた。それも、
矢作氏と同じように2冊(笑)。
この本、今でも覚えているのだが、売っていたのは
書店ではなく、「大様のアイデア」という、アイディアグッズを
売っているショップだった。
眼鏡の「金鳳堂」が経営していた店で、昭和40年代、
私がまだ小学生の頃、珍しいものが大好きな父が、
横浜のダイヤモンド地下街(現在の「ザ・ダイヤモンド」)にある店舗に、
よく連れて行ってくれた。
『字引』は、確か中学生になってから自分のお小遣いで
買って愛用し、あまりに使い勝手が良いので、しばらく
経ってから、もう1冊買った。
1冊目は、使い倒して、表紙が取れてしまったと思うが、
私が持っている本も、探せば辞書棚の隅から出てくるはずだ。
同じ本(でも、表紙の箔押しと奥付がほんの少しだけ違う)の2冊目を
買った時、矢作氏もきっと、前に買った本とどこが違うのかを
比べ、違う箇所を見つけては喜んだに違いない。いや、
聞いたわけではないが、そうしたはずである。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2014年2月16日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…豆本を6冊作ります
2014年5月3日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2014年5月4日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2014年5月6日(火・祝)朝〜晩、和本三昧!
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*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2014年6月22日(日)10:00〜16:00〈1回で完成〉
豆帳簿〜本格丸背本を作ろう(函つき)
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2014年02月11日
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