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帳簿製本の恩田譲さんから、製本ワークショップの
試作品が届きました!
画像は試作品なので、教室で作るものは
革の色は、何種類かの中から選べる予定です。
また、もう少し表紙が厚くなり、本全体の厚みも増したものに
なります。
というわけで、「恩田教室」の日程を決めましたので、
ふるってご参加下さい。
お申込みは、下記の要領で田中栞までどうぞ。
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文庫サイズの総革丸背本をつくる
〜帳簿製本の職人に学ぶ〜
きちんとした「糸かがり綴じ」(ただし、支持体は使いません)で、
文庫サイズの総革丸背本を作ります。
究極の「開きの良さ」を誇る帳簿製本の知恵と技法を
駆使して作るので、本文紙はほぼ180度開く構造です。
表紙は薄く漉いた本革を用いて、「角丸」に仕上げます。
昭和レトロな、丸く打ち抜く機械を使用します。
表紙革と綴じ糸は、何種類かある中から選べる予定。
ルリユールとはまた違った丸背本ができあがり、
とても開きやすいので、ノートとして使用するのにも適しています。
通常の丸背本の製本では、背をつぶして固めてしまうことで、
開きにくくなってしまいやすいのですが、このワークショップで
作る丸背本は「開きやすさ」を優先して作るので、
仕上がりが、ひと味異なります。
この製本方法は、開きやすさが要求される
「豆本づくり」にも、必ず役に立ちます。
講師 恩田譲
場所 有限会社オビック(恩田さんの仕事場)
都営地下鉄「森下」駅下車、徒歩5分
※お申し込みの方には、個別に詳しくお知らせします。
日程 2013年6月29日(土)〈満席になりました〉
時間 9:20集合、9:30〜15:00頃
受講料 9000円(表紙革を含む材料費、革漉き代などの準備費用込み)
※革関連の経費によっては、若干変更されることがあります。
※基本的な作業道具と、見返し用紙はご持参いただきます。
※申込み・問合せ先/田中栞
「恩田教室〈6月29日〉の申込み」として、
「ご本名(フルネーム)」、連絡のつく「電話番号」を明記して下さい。
koubaido※cam.hi-ho.ne.jp(※を@に代えてご送信下さい)
電話045-431-1260
※お申込みの方には、折り返し、詳しい場所や
当日の持ち物などについてお知らせします。
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…豆本を6冊作ります
2013年6月8日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年6月9日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2013年11月23日(土)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2013年11月24日(日)朝〜晩、和本三昧!
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朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2013年7月7日(日)消しゴム版画で手ぬぐい作り(大小2本作成)
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*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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製本
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世の中がゴールデンウィークとなる5月3日(金・祝)から
6日(月・祝)まで毎日、自宅で製本教室・豆本教室をする。
1日で本の形までたどり着くためには(それも、何冊も)、
あらかじめ、かなりの下準備をしておくことが必要である。
ハードカバー豆本は、本文紙の丁合と折り、とじ穴あけ、
プレス、化粧裁ち、見返し紙の前小口調整、表紙板紙の裁断、
背貼り用紙裁断、花布材料カット、表紙布の裏打ちと裁断、
栞ひものカットとビーズ取付け。
豆和本は、本文紙の裁断(あら裁ち)と消しゴム版製の
罫線押し、表紙布の裏打ちと裁断、題簽用紙と角布用紙の裁断。
見開き製本の豆本は、本文紙の折り、プレス、化粧裁ち、
消しゴム版の押印、表紙布の裏打ちと裁断。
丸背豆本は本文紙の丁合と折り、とじ穴あけ、プレス、
見返し糊付け、化粧裁ち、表紙板紙の裁断、綴じ糸カット、
寒冷紗裁断、背貼り用紙裁断、花布材料カット、表紙布の
裏打ちと裁断、栞ひものカットとビーズ取付け。函用板紙準備。
和本は麻の葉綴じ用の本文紙の折り、こよりでの下綴じ、
化粧裁ち、角布取り付け部分糊入れ、綴葉装用の本文紙の折り、
化粧裁ち、とじ穴あけ。表紙布の裁断。
……と、こんな感じで、ひたすら紙を切ったり折ったり、
布や糸を切ったりという手作業が延々続く。
基本的に、教室に来てくれる生徒さんには、楽しくて
やり甲斐のある作業だけやってもらい、退屈な(そのわりに
難しくて緻密さが要求される)作業は、私が事前に
済ませておくという方針である。こうすることで、製本の
楽しさに、思う存分ハマっていただこうという目論みなのだ。
必然的に、準備は単純作業の繰り返しになる。
製本家や豆本作家の方には、こういう作業も好き、という
奇特な方が多いが、私はこういうことをもくもくとやっていると
飽きるので、いつものように、録画してためておいた
2時間ドラマや連続ドラマ、お笑い番組を見ながら作業する。
2時間サスペンスの再放送も、こういう時のために一応予約録画
しているが、だいたい見たものばかりだ。
再放送には何か権利関係の制約があるのか、十津川警部シリーズは
同じものばかり再放送している気がする。「法医学教室の事件ファイル」の
愛介はいつの間にか大学生になったなあ、……などとストーリーを
追いながらの作業である。
これまで、こうした準備作業で怪我をしたことはないので、
実際は、テレビ画面をあまり見ていないのかも知れない。
ともあれ、無事用意が終わったので(あとは部屋の掃除だけ←実は
こちらのほうが、よほどタイヘン)、心おきなく本業に戻るのであった。
連休中の教室予定は下記の通り。5月4日(土)は満席ですが、
他はまだ席があるので、どうぞご参加下さい。
*問合せ・申込み/田中栞
koubaido※cam.hi-ho.ne.jp(※を@に代えてご送信下さい)
電話 045-431-1260
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…豆本を6冊作ります
2013年5月3日(金・祝)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2013年5月6日(月・祝)朝〜晩、和本三昧!
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年6月9日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
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朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2013年7月7日(日)消しゴム版画で手ぬぐい作り(大小2本作成)
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*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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帳簿製本の職人である恩田譲さん(80歳)のところを、
久しぶりに訪問する。
文庫サイズの帳簿作りをさせてもらった後、
丸背総革本をやらせてもらう計画があったが、
恩田さんの喉の調子が思わしくなく、材料の革の調達の
煩雑さもあって、延期になっていた。
そうしたところ、一昨日電話があり、「一度、来て
欲しい」というのである。
律儀な恩田さんのことだから、のびのびになっている
教室のことを気にかけているのだろう、声が思うように
出ないなら、私が通訳しながらやらせてもらうのは
どうだろうとまで覚悟しながら、新大橋にある
恩田さんの自宅兼仕事場を訪れる。
いつものようにガレージの引き戸を開けると、
入ってすぐ右側のスペースの様相がなにやら
違っていて、明るい。
そこには燦然と輝く新品の断裁機が……!
断裁機の隣には、用紙の付きそろえ機械まで鎮座している。
仕事はもう引退するので、機械類はあらかた処分したと
言っていた恩田さんのところが、なぜこんなことに?
すると、恩田さんの後ろから、背の高い若い男性が現れた。
恩田さんの息子さんだという。これまで、印刷業界で
仕事をしていたご子息の恩田則保さんが、恩田さんの仕事を
継ぐと決めて戻ってきたのだそうだ。
断裁機だけでなく、水場の奥や、かがり機の奥のスペースにも、
これまでなかった機械がいくつか入って、レトロな雰囲気の
仕事場が復活している。
どれも見たことのない古い機械ばかりで、ちょっとした
製本博物館のようだ。聞けば、昭和時代のミシンは
中綴じノートのミシン綴じ用、細長い機械はノートの背に
クロスを貼る機械だという。
入り口にあった紙の付きそろえ機とともに、古い機械は
いずれも、全部もらったものだという。
もらったとは言っても、運送費はかかっているだろうし、
何より、うまく動かなくなったときの修理がネックである。
そうしたところ、ご子息はお父上以上の職人さんで、
精密な作業をこなすばかりでなく、機械のメンテナンスも
できるという。
そんなこんなで、延期になっていた恩田教室について、
材料調達の部分はご子息が全面協力してくれることとなり、
材料や技法についてのこちらの要望を存分に述べ、
今後の段取りについて具体的なお願いをしたのであった。
というわけで、6月の土曜日に、恩田さんのワークショップを
決行するぞ!
詳しい内容と申込み方法については、近々ここに
掲載するので、お見逃しなくどうぞ。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜 …豆本を6冊作ります 2013年5月3日(金・祝)朝〜夕、豆本三昧! 放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
*ワークショップ「1日丸背豆本&函教室」 …憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります 2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
*ワークショップ「1日和本教室」 …和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります 2013年5月6日(月・祝)朝〜晩、和本三昧!
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年6月9日(日)朝〜晩、製本三昧! 放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
……………………………………………… 朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉 2013年7月7日(日)消しゴム版画で手ぬぐい作り(大小2本作成) 吉祥寺産経学園〈東京・吉祥寺〉豆本教室 2013年4月27日(土)布表紙のハードカバー豆本と1枚の紙で作る豆本3種 ……………………………………………… |
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昨日は、「西洋古版本の手ほどき」新年度一回目の講義で、
明治大学リバティアカデミーへ行く。
今年から大教室での講義となり、参加可能人数が
増えたことで、新入生の方が加わった。
今回の講義内容は、「インキュナブラ」についてと、
グーテンベルクの仕事について。
神保町へ行ったついでに、古本を買う。田村書店の
店頭100円均一コーナーで3冊買った後、すずらん通りの
古書かんたんむ(三省堂書店隣のビル5階)で5冊買う。
第一書房の『王道』のみ300円で、他は全部100円。
かんたんむの100円割引券を使って計900円。
小宮山書店のガレージセールコーナーは最安値でも
3冊500円だったので見送った。
重くなってしまったので、古書会館展までは
たどりつけず。
これらの本は、読むために買ったわけではない。
もともと私は本を読まない人なので、今更「読むためでは
なく」と断るまでもないが、これらの本は、最初から
「壊すため」に購入したものである。
上製本で、様々な年代のものを壊してみて、かがりや
背貼りがどうなっているか、どんな材料を使っているかを
調べてみようという計画である。
そう遠くないうちに、日本出版学会の
「出版技術・デジタル研究部会」で、この件を題材として
研究会を開くつもり。そのために、壊してみたら面白そうな本を
集めているというわけである。
〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜
…豆本を6冊作ります
2013年5月3日(金・祝)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2013年5月6日(月・祝)朝〜晩、和本三昧!
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年6月9日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
………………………………………………
朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2013年7月7日(日)消しゴム版画で手ぬぐい作り(大小2本作成)
2013年4月27日(土)布表紙のハードカバー豆本と1枚の紙で作る豆本3種
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*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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和本の表紙には、本文紙より厚い紙が使われているが、
素材が和紙であることに違いはない。
ただ、表紙の芯紙(表紙用紙に覆われているので、外側からは見えないが、
実は内側に貼り付いている紙)に専用紙が登場するのは、
和本の本文(もちろん題簽〈だいせん〉等も含めて)が版木によって
印刷され、ある程度たくさんの部数が作られるようになる、
つまり日本の出版文化が盛んになる江戸時代からである。
その初期の頃は、まだそうした専用紙がなく、他の和本の
本文紙などのいらないもの(反故紙〈ほごがみ〉)を貼り重ねることで
芯紙としていたようだ。
貼り合わせた紙には、他の貴重な本の本文紙があったりして、
それを調べていくと、書物の様々な背景が浮き彫りになる
可能性があり、いわば文字通り「裏打ち」する史料となるわけだ。
そんな調査分析の実態をまとめたのが渡辺守邦氏(国文学
2012年12月)である。この本は、13日に東京堂書店の2階で
たまたま見つけて購入した。
取り上げられる本(表紙の中の紙を解体抽出する本)は
慶長(1596〜1615)・寛永(1624〜1645)といった江戸初期の
ものであることから、反故紙にも古いものが使われている
可能性がある(もちろん、今日に至るまでの間に、後世の材料によって
修復されている場合は、それが残っているとは限らないが)。
本書では、解体作業と取り出した反故紙の身元調査や、
取り出した反故紙をその後どうするのかといった
悩ましい事態に取り組む様子が記されている。
そういえば、和本には、もう一か所、反故紙の潜んでいる
可能性のある箇所がある。
それは和本の下綴じである「こより」の部分である。
私もかつて江戸期の和本を数百冊解体したことがあるが、
その際、こよりが文字の書かれている反故紙であった記憶が
ある。ただ、私が解体した本は写本(手書きの本)がほとんどで
あったせいか、こよりも版本の中身ではなく、手書きのもの
ばかりであった。写本の書き損じまたは文書類の書き損じや
不要となったものを使ったのではないかと思われる。
こよりは、本の厚みや大きさにもよるが、1冊あたり
通常2か所、寸法としては1本がせいぜい4×2㎝程度の
小さなもの。厳密に言うと、更にもう一か所、
反故紙の潜んでいる可能性のある箇所がある。
それは角布〈かどぎれ〉の裏打ち紙である。こちらはもっと
小さく、たぶん3×1.5㎝程度の小さなもの(2箇所)になる。
どちらも史料的価値は低そうだが、何かの手がかりには
なるかもしれない。
和本の修復に携わる人なら、このようなことに遭遇するのは
日常茶飯事のはずだから、尋ねてみればすぐわかることだろう。
いずれにせよ、『表紙裏の書誌学』は、普通に書物と
接している人には思いもよらない、「表紙の芯紙」という
奥深い部分に焦点を当てた、前代未聞の一冊と言える。
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…豆本を6冊作ります
2013年3月23日(土)朝〜夕、豆本三昧!
放課後講座*消しゴムはんこワークショップ
…本かがり上製本・和本など4冊作ります 2013年3月24日(日)朝〜晩、製本三昧!
放課後講座*『泉孝次蔵書票作品集』の折本ワークショップ
…憧れの丸背豆本とリボン付きの貼函を作ります
2013年5月5日(日)朝〜晩、豆本三昧!
…和本2種(麻の葉綴じ・綴葉装)と帙を作ります
2013年5月6日(月・休)朝〜晩、和本三昧!
………………………………………………
朝日カルチャーセンター湘南〈神奈川・藤沢〉
2013年3月17日(日)版画入り豪華折本
2013年4月6日(土)和本2冊(亀甲綴じ&麻の葉綴じ)
2013年4月27日(土)布表紙のハードカバー豆本と1枚の紙で作る豆本3種
………………………………………………
*田中栞の「豆本・製本ワークショップ」予定表
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