田中栞日記

「かわいい豆本づくり」ヴォーグ学園東京校/横浜校・途中受講できます

古本屋と古本

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大牟田の古雅書店へ

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「ふくまめ2」ワークショップ開催中は会場のアートフレンズ以外にはどこへも行けなかったので、月曜日にはなんとしても古書店へ行くぞ! という強い意志のもと、27日は午前中に愛書家Iさんの隠れ家で素晴らしいコレクションを見せてもらったあと、午後、西鉄で「新栄町」(大牟田の一つ手前)まで移動し、雑誌『彷書月刊』目録コーナーでおなじみの古雅書店へ行く。
 といっても「天神―新栄町」間は特急で1時間かかるので、18時40分福岡航空発のANA便に乗るには新栄町16時25分発の特急で戻る必要があるから、店内滞在時間は1時間半程度しかない。

*古雅書店
http://kogashoten.ftw.jp/

 店内は予想通りの渋い品揃えで、『新体詩 聖書 讃美歌集』(新日本古典文学大系、2001年)古書価3200円、『裂地の話』(淡交社、昭和55年)古書価600円、『実益日本新玉編』(盛花堂、明治38年)古書価1050円、『Self-help』(丸善商社、明治18年)古書価6400円、蔵書票関連新書など6冊の計10冊を購入、少しオマケしてくれて合計13000円也。
『Self-help』については、中村正直の翻訳した『西国立志編』の版種の調査を長らく行っていて、その関連書籍である。中はちっとも読んでいないのに、100冊以上持っているという本で、図書館でコピーしたものも含めれば、『西国立志編』と名のつく本は、うちにはおそらく300冊くらいあるはずだ。
 
 この本については、『彷書月刊』に1年ほど連載していたことがある。明治10年刊洋装本の表紙の板紙が、板紙としては初めての国産品だという伝承について、本当かどうかを調べることが一つの目的であった。
 ところで、この古雅書店で『Self-help』を購入しようとしたところ、お店のご主人がいきなりその板紙の話をし始めたのである。名前を名乗る前だったので、私がその文を連載していた人間だとは当然知らずに話し始めたわけで、そこから急遽、板紙調査の話をすることになった。
 ご主人の古賀さん(店名は「古雅書店」だが、お名前は古賀さん)は、「カルタ」の材料について長年調べているということであった。カルタは16世紀後半にポルトガルからもたらされ、日本で初めてカルタを作ったのが大牟田(筑後の三池)の人たちだそうだ。そのカルタの板紙が何を材料としてどのように作られたのかがよくわからず、私が国産板紙の調査で調べたのと同じようなことで、国産の硬い紙についてあれこれ調べまくってきた模様である。
 私が調べていた時は、書物の材料としての板紙のことしか考えておらず、カルタの材料という発想はなかったので、新鮮な示唆であった。
 ひとしきり紙の話をして16時過ぎに退出、天神の積文館書店で、息子から頼まれた『BAKUMAN』第2巻を買って、毎度のことながら慌ただしく横浜へ戻る。
 
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*ワークショップ「消しゴム版表紙の愛蔵文庫本を作る」
…消しゴムはんこ&オリジナルハードカバー本のコラボ・ワークショップ
蔵書票レクチャー&名作鑑賞講座あり!
2009年5月16日(土)朝〜夕
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/46989053.html

*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年5月24日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップあり!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html

*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年5月30日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html

*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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資料と格闘

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 月末が近くなり、いくつもの締切りが迫り来る。何かもうめちゃくちゃ破綻していて、まったく一人では処理しきれないので、春休み中の子どもたちに助っ人を依頼する。
 娘には国会図書館へ行ってもらい、資料2点のマイクロ複写を即日でして来るよう頼む(やり方がわからなければ、カウンターのお兄さんお姉さんが親切に教えてくれるはず)。
 息子には、複写物の整理を依頼。国会図書館の東京本館と関西館と子ども図書館全部合わせて、複写物は199点300冊分くらいある。同じ本は一応まとめてあるものの、もはやぐちゃぐちゃで探せない状態なので発行年順リストに従い、番号をそれぞれに振って、年代順に並べる作業をしてもらう。
 
 ところで、最近は古書サイトの在庫up状況が格段に進歩して、「昨日なかったものが今日はある」ということが珍しくなくなった。
 昨晩も夜中12時過ぎに、原稿の決め手となる資料が1点見つかった。これは実は、一昨日検索した時はヒットしなかったものなのだから驚きだ。原稿の締め切り日が過ぎているので一刻も早く欲しいのだが、注文したのが土曜の深夜で、出品古書店である史録書房のサイトを見ると日曜定休となっている。
 こりゃあ月曜日にならなきゃ連絡がつかないか……と思っていると、すぐに史録書房のご主人から直接注文御礼メールが。
 事情をメールして、原稿に必要なデータ(奥付に記載されている発行者情報や発行年月日など)を先にメールで教えてもらい、取りあえず原稿を仕上げる。発送も日曜日にしてくれることになり、宅急便で出してもらった。これで月曜午前中には資料が手もとに届くことになる。
 以前はダンナの店にあるものを持ってきてもらうというのはよく利用していたが、昨今ではこんなふうに他の古本屋さんまで巻き込むことに……。夜中まで働かせて申し訳ないが、本当にありがたいことだ。

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*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年4月11日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html

*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年4月12日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html

*「ふくまめ2」ワークショップ…福岡で豆本教室
2009年4月24日(金)〜26日(日)
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/47192695.html
http://fukumame.exblog.jp/10513405/

*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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 執筆中の原稿に必要な雑誌で、図書館になかなか所蔵のないものが、文生堂書店にあると判明したので、電話で在庫を取り置きしておいてもらい、買いに行ってきた。

 文生堂書店は、東急東横線の自由が丘駅から徒歩数分の場所にある。
*文生堂書店
http://home.a07.itscom.net/bunseido/

 東横線沿線の古本屋めぐりをしょっちょうしていた頃は必ずチェックする店だったが、最近はご無沙汰であった。
 冊子目録は時々届いていたが、探偵小説方面に力を入れている品揃えで私が購入する機会がなかったため、次第に届かなくなっていたのである。
 久しぶりに行ってみると、あら、なんだか品揃えがお洒落になっている? おどろおどろしい探偵小説というよりも、かわいい絵本や洋書のコーナーが先に目に入るのは、当然、ここが自由が丘だからだろう。

 今回私が買ったのは画像のような雑誌で、昭和22〜23年あたりに発行されていた『トップ』(トップ社)というものである。タイトルには「探偵・犯罪・実話」と冠してあり、粗悪な用紙に安っぽい印刷。見るからにあやしげな雑誌だ。
 内容もその外見を裏切ることなく、暴露小説「人肉変電所」、犯罪実話「人間鬼」、「性病学講座」「伝助とばく談義」「東京パンパン風土記」といった具合で、「実話」と銘打ってあっても一体どこまでが本当のことなのかよくわからない書き方である。
 それでも、作家は江戸川乱歩、夢野久作、小栗虫太郎、小酒井不木、大下宇蛇児、木々高太郎といった人々が名を連ねていて、マニアが多い分野の資料であることは間違いない。
 戦後すぐのこの時代に出された、作りも内容もいかがわしいこうした娯楽雑誌を「カストリ雑誌」という。

 例によって私が調べているのは内容ではなく、出版社の方である。一番欲しかったのは最終号の奥付。
 雑誌そのものに「最終号」とは書いていないが(最終になるとは思わないうちに最終になってしまったケース)、たぶんこれが最後の号と思われる「第3巻第4号」の奥付「昭和二十三年七月一日発行」という、この日付を手に入れるために大枚をはたいたのだ。
 ……と、これが最後の号だと思ったところ、数日後、史録書房から「4巻2号」(昭和24年6月1日発行)を入手、もっとも版元はトップ社ではなく、東京書館となっていて、発行者は別人になっていた。

 私はこの出版社(トップ社(母体は前田出版社と同じと思われる))がいつまで存続していたかを調べていて、その証拠として探していたのである。
 この種の雑誌は国会図書館にもなく、大宅壮一文庫には3冊あったがこれより前の号しかなかった。今回はたまたま、こうして古書で巡り会うことができたというわけである。

 なお、「4巻2号」のほうも画像で載せようとしたのだが、「裸体写真特集号」と銘打ってあり、表紙はもちろん、目次の見出しだけでもえらいいかがわしい誌面になってしまっていて、とてもこういう場に載せられそうにない画像なのでやめることにした次第。奥付は裏表紙に刷ってあるのだが、そこがちょうど女性のアソコの部分に重なっていて、それすら載せるのがはばかられるという状況である。

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*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年4月11日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html

*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年4月12日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html

*「ふくまめ2」ワークショップ…福岡で豆本教室
2009年4月24日(金)〜26日(日)
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/47192695.html
http://fukumame.exblog.jp/10513405/

*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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久しぶりの洋書買い

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 メインで使っているクレジットカードを紛失、と言ったって、紛失場所は自宅の中であることはわかっている。そのうち出てくるだろうとタカをくくっていたが、2週間経っても一向に見つからないので、しかたなくカード会社に電話する。
 悪用のおそれがないかを調べてもらい、最後の使用が何かを聞いたら、購入店が「虎の穴」である。そうそう、紛失したのは、娘の部屋で同人誌を注文してカード決済し、その直後だった。確か自室に持ち帰った気がするのだが、それからの記憶がない。

「どうせあの樹海の中でしょ」(注・「樹海」とは、私の部屋の中の状況のこと)と娘に言われるが、あんたに言われたくないね! 私の目から見りゃあ、娘の部屋の状況もたいして変わらない。少なくとも、私の寝床に同人誌の山はないぞ。
 そんなこんなで、再発行してもらったカードが届き、カード会社からは「カード番号が変わりますから、引き落とし契約している所には全部変更手続きをして下さいね」という非情な指令が。一体何件、この旧番号で登録してあるやら……(タメ息)。
 公共料金のたぐいは各社に電話して手続き用紙を送ってもらうよう頼み、あとはネットで登録情報を変更する。

 ネットのプロバイダにヤフー、アマゾン、alibris……これは外国の古書サイトだが、英語なのでなかなかその画面が見つからず、あちこちクリックしているうちに、つい、かわいいネコ本を検索。
 最近、こうしたサイトは同傾向のオススメ本がわらわらと出てくるようになっているからアブナイ。それに円高の影響か、どの本も211円だの346円だの、文庫本よりはるかに安い金額が表示されているではないか。ついついカートに放り込み、8冊合計でたったの2765円である。無事変更手続きも済み、check out!

 ありゃ? トータルは13755円。なんか、高くないか? Shipping & handingの金額が10990円もかかっている。
 よくよく見たら、8冊の本は全部違う店の在庫本なので、それぞれに郵送料と梱包手数料がかかるから、こういう金額になるわけだ。
 国内の古本屋からアマゾン経由で買うのと同じで、本の本体より、郵送料と梱包手数料のほうが高くつく。
 まあ、それでも、国内の洋書店で買うのよりはずっと安いか。

 それにしても、カード情報の変更をしようとしただけなのに、どうしてまた本を買っているかなあ……。

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*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年4月11日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html

*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年3月1日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html

*「豆本」はじめましてワークショップ…名古屋で初めての豆本教室
2009年3月20日(金)〜22日(日)
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/46406018.html

*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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銅版印刷本の原版

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 今、やっと原稿を1本仕上げて入稿したところ。なんだかまたぞろ昼夜逆転の生活パターンになってきた。
 仕事がきつい時の慰めは、古書買いである。
 昨日、高額の古書豆本を1冊買ったわけだが、実は外出前に青猫書房目録で3点注文してあって、更に実は一昨日も石神井書林目録で2点買っているのだ。
 今日届いたのは青猫書房目録の購入本である。
 ……と言ったって、この画像はなんだ! というわけで。これは本の中身を作るための印刷用原版である。283×405ミリの銅版が3枚。古書価は2万円である。

 入手したのは曲齋述『貞享式海印録』巻6の巻頭付近の3丁分の原版で、これは銅版である。
 頁換算すると6頁の横長本である。国会図書館にはこの刷本(和装)があって、安政六年の序刊本。全6巻の和本で13×19センチだから、この原版と符合する。
 活字版もあり、博文館の『俳諧叢書』第4冊「俳論作法集」(大正3年)に収録されているようだ。内容は俳句集かな? どうせ揃っていないんだし、私の他には誰も買わないだろう。
 でも、目録に書いてあるように、「版木は良く見るが、金属の銅版原版の現存は極めて少ない。」「珍!」。……確かに「珍」ではあると思う。私も初めて見た。

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*ワークショップ「1日豆本教室」…豆本を4冊作ります
2009年1月31日(土)朝〜夕、豆本三昧!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/41409123.html

*ワークショップ「1日製本教室」
…本かがり上製本・和本など7冊作ります
2009年3月1日(日)朝〜晩、製本三昧!
消しゴムはんこワークショップつき!
http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html

*通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター
http://www.asahiculture-tsushin.com/koza/#G7
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