Clip-Clopの新しい発見

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旅の中から(北国編)

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♪BGMは「流浪」(銀河鉄道999テレビ版サントラより)です♪

旅の終わりに−二十億光年の孤独−

「長い道のりと時間」をかけて辿り着いた「故郷の駅」「虫の声」だけが耳に届く静まりかえった「山間の集落」。そこが僕の生まれた場所です。「旅で疲れた体」「重いスーツケース」を引きずりながら家路へ向かう道を歩いていました。「街灯」「月明かり」が寂しく通りを照らしています。
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ここは道北のJR留萌本線「峠下駅」。その名の通り「峠の麓」にある小さな駅です。辺りは「深い山林」が広がり自然の中に取り残された気になります。でも暗闇にぽっかり浮かぶ「駅舎の灯り」「安心感」を与えてくれました。
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駅舎が放つ「眩しい光」は街に残された「最後の灯火」のようでした。駅の周りが「人の流れや動き」を失ってもうどれくらいになるでしょうか。小さな集落の灯火に「どうか消えないで欲しい」と思いを寄せながらホームに一人佇んでいました。
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線路の向こう側には「漆黒の世界」が果てしなく続いています。どんなに経験を積んでも「未知の領海」が一向に減らない「今の自分」を例えているような気がしました。
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揺れる草木に囲まれホームの灯りに照らされた「駅標」「寂寥感」を漂わせています。
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遠くから「ガタンゴトン」と音を響かせてやって来た「列車の灯り」。わずかな「停車時間」ですが一瞬だけ街が「賑わい」を取り戻したように感じました。すぐに列車は「次の街」に向かって走り出します。ホームはまた静まりかえり、自分だけが残され「孤独感」が湧いてきました。
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振り返ると駅舎の「窓明かり」が優しく僕を見送っています。これから何年経ってもこの光景は変わることはないでしょう。
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駅のホームで「ひとりぼっち」「夜空」を見ていた僕の頭の中に浮かんだのはある一冊の本でした。
『二十億光年の孤独』 谷川俊太郎
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人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしているのか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
誰もいない駅のホームに放り出された「夏の夜」。僕は「孤独」「楽しみ」ながらも「孤独」から「救われる」ことを願っていたのかもしれません。本当はみんな「不安」「求め合っている」のです。

*なお今回の内容は一部フィクションが含まれています。

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