山陰の古い町並みを訪ねて−鳥取県倉吉市「白壁土蔵群」を歩く−
8月に仕事で訪れた鳥取には、砂丘の他にもう一つ行きたい場所がありました。 「山陰の小京都」と呼ばれる倉吉市にある 「打吹玉川(うつぶきたまがわ)」通称 「白壁土蔵群」(伝統的建造物群保存地区)です。ここは、江戸・明治時代の古い土蔵や商家の町並みが保存されており 「城下町としての風情」が漂い、今も当時の面影を楽しむことができます。
JR鳥取駅から40分で 「倉吉駅」下車、さらにそこからバス10分ほどで 「白壁土蔵群」に到着します。
少し歩いたところで 「白壁土蔵群」が姿が見えてきました!玉川沿いにかかる橋の向こうには 「赤瓦と白い漆喰壁そして打吹山の緑」がきれいに重なっており見事な景観です。
老舗の作り 「酒屋や醤油屋のお店や蔵」が建ち並び 「しっくいの白い土壁・焼杉の黒い腰板・赤い瓦」などが、通りゆく人の目と心を潤してくれます。
この通りを歩くと、時間がゆっくりと流れていく感じがしますね。
こちらは 明治22年建築の日本建築の商家ですが、ヨーロッパ直輸入のアンティークショップとなっています。店名は 「オークランド」です。店舗と商品が和洋折衷の組み合わせです。
赤瓦の店蔵が続きます。手前には嘉永年間(1848〜53年)創業の 「元帥酒造本店」です。 赤瓦の鮮やかさに目を奪われました。
こちらは 「高田酒造」です。母屋は天保14年(1843年)に建てられた造り酒屋。格子戸や低めに軒のデザインは 「倉吉の町屋の特徴をよく表す造り」と言われています。
そして 「小川酒造」です。この母屋は明治期の建築で町家に特徴的な低い軒を持っています。東側半分を占める 「店舗部分」と西側の 「住居部分」で構成されています。
「小川酒造」の敷地は大変広いので気になってしまい、小路を抜けて 路地裏へ向かいました。木塀に囲まれた 「庭園や煉瓦の煙突など旧商家の町並み」がそのまま残っています。猫たちが 「ミャーミャーゴロゴロ」とくつろいでいました。
少し歩くと 「昭和以降の文化」も感じ取ることができます。こちらは、旧吉田商店看板 「森永キャラメル」(昭和24年)・ 「明治チョコレート」(昭和38年)が大切に残っています。
キャラメル・チョコレートは昭和とともに歩んだお菓子、販売初日は行列ができるほどで、大変な人気だったんですね。
「擬洋風建築」で、モダンな外観は「水源地ポンプ室」です。倉吉最初の上下水道施設で昭和7年から平成2年まで現役で働いていたようです。
特に昭和初期はそれまでとは一新、洋風の外観が多いですね。 「昭和モダニズムの象徴」ですね。
こちらの 「ぎゃらりぃ和」は昭和6年の建築。 「日本産業貯蓄銀行倉吉支店」として建てられました。 倉吉市初の鉄筋コンクリート造りです。店内は草木染を中心に、漆器・磁器製品などを扱っています。
そろそろ日が暮れてきました。帰らなければいけません。倉吉は「江戸・明治・大正・昭和の各時代を過ごしてきた歴史ある町並み」です。時の流れを超えた旅を楽しめます。「日本らしさ」がそのまま残る町並みは、いつまでもこのままでいて欲しいですね。
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