海外の旅

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ウィーンというとモーツァルトをイメージすることが多いがベートーベンにもなじみの深い土地である。ウィーンの北の郊外にベートーベンがそこで作曲をしたと言われる3つの建物が残っている。地下鉄とバスを乗り継ぐとそこの場所まで行ける。
実際に言ってみると観光客はまったく見かけられない。閑静な住宅街の中にその建物がさりげなく点在していた。ベートーベンハウスと言われるてたてものは現在残念ながら修復中だった。そこで唯一観光客(日本人)を見かけた。そのあとベートーベンが交響曲6番「田園」を作曲中によく散歩したというベートーベンの小道に向かった。「英雄小道(エロイカ・ガッセ)」を北に向かって歩いていて驚いたのはすぐ目の前に丘が広がっていたことだ。(写真参照)住宅街の一歩先に広がる丘陵からは長閑なウィーンの生活を感じた。ちなみに「ベートーベン小道」は横に小川が流れていて、京都の哲学の小道のようだった。
しばらくその小道を歩いていくとトラムの終着駅にたどり着いた。こんなにところまで市街地からトラムが続いているのかとびっくりした。そのトラムに乗ってウィーンの街までの景色を楽しんだ。

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ウィーンの最も有名な観光スポットといったらやはりシェーブルク宮殿であろう。ハプスブルク家の繁栄が凝縮された宮殿である。宮殿までは地下鉄に乗ってでかけた。ホテルもよりの駅から8駅目くらい。20分ほどで着いた。地下鉄といっても途中からはずっと半地下で天井はなく大空が見える。
駅から宮殿まで歩いていく間には、多くの観光バスが止まっている。宮殿の前も中も観光客でいっぱいだ。日本人のツアーや中国人のツアーが何組も来ていた。久々に東洋人をいっぱい見た。

宮殿には広大な庭がある。その庭を挟んで向かいには丘があり、その上にはまた建物がある。せっかくなのでその丘を登ってみた。丘の上の建物にあるカフェで一服。そのあと建物の最上階にあがると東西南北にウィーンの街並みが一望できる。郊外は新しいビルの建設があちこちで行われている。しかし市街地はしっかりと歴史的な街並みが残せるよう配慮されていようで、多くの赤い屋根がきれいに見える。

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市街地の南にある市場に出かけた。海外の街で市場に行くのは楽しい。特に食べ物。日本と違った雰囲気が楽しめる。ウィーンの市場は野菜やチーズのお店が多い。肉や魚は思ったほど多くなかった。惣菜屋もあってとてもおいしいそうだ。
市場は道にそって数百メートル続いている。てくてく歩いていると「Chinese?」と時々聞かれる。ウィーンを訪れる中国人も多いのだろう。また日本人の観光客も多いのだろうがツアーではこうしたローカルの市場はコースにならないから市場の人にはあまりなじみがないのかもしれない。さすがはビジネスで世界をまたにかける中国人だ。認知度が違う。

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ウィーンの有名な料理といえばシュニッツェルだ。日本で言うと薄く延ばしたとんかつでみたいなものである。レモンをかけて食べる。やはり名物はしっかり食べておかないといけないと思って、郷土料理の店に行った。場所は旧市庁舎の地下にあるレストラン。旧市庁舎自体も風格のあるたてものだが、その地下にあるレストランも天井がアーチ上で絵が書き込まれていた雰囲気が良い。入店した時間が2時過ぎだったので客はすでに1組しかいなかった。
シュニッツェルそのものは思ったよりあっさりしていた。脂がない部分を薄く延ばして小麦粉をまぶして揚げているのだろうか。ついソースがあればいいのにと思ってしまう。ついでにもうひとつウィーンの郷土料理である、レバー肉だんご入りのコンソメスープも頼んだ。スープは結構おいしかった。

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この日はホテルの前のカフェ・モーツアルトで腹ごしらえをしてからコンサートホール、ムジークフェラインザールに向かった。建物の外観もすばらしいが、その内装はもっとすばらしい。このホールは世界でもっとも音響の良いホールのひとつだと言われている。柱には彫刻が施されており、それが計算上では計れない音響を実現されているのではないかとも言われている。実際に演奏が始まると、演奏も良いのだがその響きの良さを実感する。
 それにしても観光客が多いのかマナーの悪さが目立つ。デジカメを演奏中でもフラッシュを使ってパシャパシャ撮るし、立ち上がったりする。休憩時間にはステージにまで入り込んだりする。これほどの世界一流といわれるホールでも管理はいい加減なのだ。日本のホールではまず考えられない。
 ホールではウィーンの観光地以上に日本人を見つけられる。だいたいこうしたところに来る日本人のマナーは良い。日本で改めてコンサートに行くと日本人のマナーには感心する。日本のホールで聴くコンサートも悪くないものだと海外に来て改めて思う。
 ちなみに写真は休憩時間に、ステージ後方の座席から。聴いていたのは、1階のちょうど真ん中あたり。

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