|
前回政府与党の「品目横断的安定対策」を紹介したので、今回は民主党の「戸別農業所得補償制度」を紹介します。
民主党のマニフェストをそのまま掲載します。
農業の元気で、地域を再生。農業の「戸別所得補償制度」を創設します。
食は生活の基本です。国民が安心して、質の高い食生活を送れるようにするために、安全な農産物をできるだけ国内で安定供給できる仕組みをつくります。そのために、農家の人たちが安心して農業に取り組んでいけるように、「戸別所得補償制度」を創設します。
それにより、先進国で最低の日本の食料自給率を向上させます。また、農業経営の安定化によって、日本人のふるさとである地域社会を再生・元気にして、「地域間格差」を是正します。農業の再生は、日本の美しい自然環境を保全するためにも不可欠です。
さらに、森林・林業の自立支援を進めることで、雇用の拡大と環境保全を両立させます。
1.農家に直接支払う「戸別所得補償制度」を創設して、農家が安心して農業に取り組めるようにします。それにより、国内で安全な農産物を供給し、食料自給率を高めます。
2.「戸別所得補償制度」を定着させることで、地域社会の再生・安定と自然環境の保全を進めます。
3.あらゆる食品について、食材の原産地表示を義務づけます。
4.森林・林業に対する自立支援を拡充し、木材自給率を向上させるとともに、100万人雇用を目指します。
各論
農産物の国内生産の維持・拡大と、世界貿易機関(WTO)における貿易自由化協議及び各国との自由貿易協定(FTA)締結の促進を両立させます。そのため、国民生活に必要な食料を生産し、なおかつ農村環境を維持しながら農業経営が成り立つよう、「戸別所得補償制度」を創設します。
政府が行おうとしている直接支払制度は、一部の大規模農家などに限定した政策であり、これでは食料の安定供給、自給率向上もおぼつきません。民主党はこれを抜本的に転換し、農業・農村を活性化するため、原則として全ての販売農家に戸別所得補償制度を実施します。総額は1兆円程度とし、米・麦・大豆・雑穀・菜種・飼料作物などの重点品目を対象にします。
その際、農地を集約する者への規模加算、捨てづくりにならないための品質加算、棚田の維持や有機農業の実践など、環境保全の取り組みに応じた加算などを実施します。
これにより、現在の農地約467万haが維持されるとともに、食料の完全自給への取り組み、食の安全・安心の確保、農業の持つ多面的機能の維持、地方経済の活性化による国土の均衡ある発展、農家が農業を持続できるような条件の整備などが可能となります。
キーは「食料の完全自給」。先進国最低の「食料自給率」の引き上げが目的。
また、政府案との決定的な違いは「あらゆる農産品」を「個人事業主」として生産することを奨励していること。「バラマキ」の批判があるが、品目を5つに絞って奨励する政府案よりよっぽど自由な農業が出来ると思うが、いかがだろうか?
自民党はHP上であからさまにこの政策を批判している。
「自給率」「財源」「放置耕作地」を挙げている。そして自らの政策を
自民党農政なら300万農家は全て安心!小規模農家、兼業農家も安心!もうかる農業・担い手育成・農村活性化・良好な水・環境 食料自給率向上・世界市場へ進出=日本の食料は安心、農業・農村も発展します。
と自画自賛している。これが地方で負けた原因なのだが・・・。
そしてもうひとつ、自民党には食料自給率の「具体的目標」がない。民主党案にもないが、先日の某番組の舛添氏の発言を忘れてはいない。
「食糧自給率については、議論しない」
無責任すぎる。民主党は「今のところ60〜70%が目標」と同番組で言及していた。
これから具体化されるであろう「食料自給率」の数値目標。これを引き上げる努力をしない限り、なにかあったとき日本は「餓死」する。農業はそれだけ重要な「基幹産業」であると思う。
さて、問題の財源だが、これには税制そのものにメスを入れる必要があるのと、「天下り」にメスを入れる必要がある。「子ども手当」もそうだが、予算の配分を民主党がやらなければ、実現可能かどうかの判断は出来まい。「借金」ばかりに目を向けてもダメだ。消費税増税も今は時期ではない。
民主党がこれを本気でやるならば「政権交代」しかない。
農家にはそれぞれ生産量の割り当てがある。ここの問題もいずれ取り上げたい。
|