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「私の方針に逆らう勢力、これはすべて「抵抗勢力」であります。 宮古島を訪問した小泉をみて、あのフレーズがよみがえってきた。「抵抗勢力」−−−。 ちょっと辞書を引いてみた。 てい‐こう〔‐カウ〕【抵抗】 [名]スル 1 外部から加わる力に対して、はむかうこと。さからうこと。 「権力に―する」「大手資本の進出に地元の商店会が―する」 2 すなおに受け入れがたい気持ち。反発する気持ち。 「相手の態度に―を感じる」「一人で入るには―がある」小泉政治はまさしく「力」によるものであった。反対意見を述べる者はすべて「抵抗」勢力とみなし、糾弾する事で、自分こそが正しいと思わせたかったのだろう。 そしてその結果があの郵政選挙である。多くの国民は「錯覚」し、今になって後悔しているのだ。 しかし、ふと思う。 先般の岩国市長選挙である。私は井原支持であった。なぜかと言えばそこに本来の民主主義像を見たからである。メディアは米軍再編交付金問題において「前市長が反対した」と書き立てるが、それは違う。住民投票による87%にものぼる住民の「移転反対」の「民意」を訴えてきたと書くのが正しい。断言する。 国から見れば井原氏は「抵抗勢力」だったのだろうか。 結局「力技」(交付金カット)でねじ伏せた。そこに「民主主義」は存在しない。国に従わないものは強引にねじ伏せる手法は、とても「民主主義」と名乗るには恥ずかしい行為である。 しかし、私は井原氏を「抵抗勢力」だとは思っていない。むしろ「真の保守政治家」だと思っている。 保守と言えばこの国では「改憲」・「親米」などの路線が保守とされているが、それは少し違うのではないかと思っている。この辺は気が向いたら書くつもり。 ドイツが敗戦し、その後の裁判でヒトラーの側近が発言した言葉がある。 「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」 (ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)どこか今の日本、今の国会に通じるところはないだろうか。 この言葉をちょっと置き換えるだけで、小泉流政治スタイルがわかると思う。 例えば・・・ 「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは危機にさらされているのだと伝え,危機感を煽ります。異を唱えるものに対しては,抵抗勢力だと非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」いかがだろうか。 ここに、首相時代の小泉語録がある。道路特定財源における国会での発言である。いわば公式見解である。 道路特定財源については、現行の税率を維持しつつ、一般財源化を前提に見直しを行います。 公共的な仕事や公益の追求は、国だからできて民間では難しいというこれまでの考え方から脱却し、役所より民間に任せた方が効果的な分野については、官から民への流れを加速します。 (平成18年1月20日 衆議院本会議−施政方針演説) 特定財源制度の対象でございますが、自動車重量税は、法律上の道路特定財源ではありませんが、創設時の経緯等から、運用上、その一部に相当する額が道路整備財源に充てられており、従来から、事実上は道路特定財源として取り扱ってきており、今回の法案においては道路特定財源の見直しの対象としております。また、地方分の道路特定財源についても排除されているものではありません。 道路特定財源の見直しについてでございますが、昨年、私が財務、国土交通大臣に指示し、この結果、現行の税率水準を維持する、特定財源制度については、一般財源化を図ることを前提とし、納税者に対して十分な説明を行い、その理解を得つつ、具体案を得ること等を内容とする基本方針を政府・与党一体となって取りまとめたところであります。 (平成18年3月23日 衆議院本会議−質問への答弁)さて、今の国会で小泉から見た「抵抗勢力」は誰だ?もっとも「税率維持だけ」は同一路線だが。 事前に何の説明も無く、議論もかみ合わずはぐらかし、理解の深まらないうちに「抵抗勢力」と決め付け、悪玉に仕立て上げる手法は、民主主義国家のあり方に反すると私は考える。
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2008年02月17日
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