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今日の毎日新聞WEBで「道路特定財源とは」という特集をやっていた。 運用開始時に生まれていなかった私にとって、参考になる記事であった。 この記事を見て「日本のガソリン税は安いんだ」と思われるかもしれない。しかし、この記事は見事に欧州と日本の「決定的違い」を表面化させてくれている。そして「環境問題に『すり替え』ること」の愚かさも。私はそう思う。 部分引用になるが、記事について私の意見を書いていきたい。 では、少しずつ・・・。 ガソリンを給油する際には、暫定税率が期限切れになる3月末までは、揮発油税と地方道路税で合わせて1リットルあたり53・8円が課税されていた(これとは別に、1リットル153円の場合、消費税が7・3円課税)。揮発油税と地方道路税の税率は本来、法律で1リットルあたり原則28・7円と定められている(本則の税率)。実際に課税されていた53・8円と28・7円の差額の25・1円(軽油は17・1円)こそが、今回期限が切れた暫定税率。つまり、本来の税額に上乗せしている部分を指す。 ところで、暫定税率とは文字通り、一定の期限を設けて暫定的に税率を上げたり、下げたりする制度だ。これまでも5年おきに期限切れは訪れていたが、政府がその都度、国会に税率延長の改正法案を提出し、与党の賛成多数によって可決、成立してきたため、税率は下がることはなかった。 自動車取得税も税率は5%から3%に下がり、自動車重量税の暫定税率は4月30日に期限が切れる。これが「基本」です、覚えておきましょう。 裏を返せば法案が5年おきに「失効になる」ことを見込んでおくのが「普通」の感覚です。いつ失効になるか、それは国民が「選挙」で決めることです。いつ国会の方針が変わるか、「国民」が決めているのですから。5年前から「期限切れ」はわかっていたはず。国・地方ともに「油断」「余裕」があったと思わざるを得ません。 なお、昨日のエントリでも書きましたが、自動車重量税の暫定分廃止・見直しは公明党のマニフェストに明記されており、それは「ガソリン税の暫定税率」を含む法案と「セット」になっているため、公明党の「再可決賛成」「欠席」は即ち「マニフェスト」に反する、と言うことも付け加えておきます。 ここから「環境問題にすり替える愚」を解説します。 国際エネルギー機関(IEA)の昨年の調査によると、アイスランドを除く経済協力開発機構(OECD)加盟29カ国中、日本の税額は6番目に安く、政府が暫定税率を維持しようとする論拠の一つになっている。 税額が高いのは欧州諸国だ。07年4〜6月では、1リットルあたり英国は149円、ドイツは142円、フランスは133円。ガソリン価格はいずれも1リットル当たり200円を超える。 一方、税額が安いのは米国、カナダ、オーストラリアなどで、たとえば米国は1リットルあたり12円。 税額の推移を1980年を基準に比較すると、日本は07年までまったく増減がないが、英国は4・8倍、独仏はいずれも2・9倍になっている。英国は90年代、温室効果ガスの排出量抑制を目的に段階的に税額を引き上げた。環境への意識が高い欧州では「環境税」として上乗せされているケースも多いという。 自動車関連の税収を道路整備にあてる道路特定財源制度は、20世紀初頭の英国を皮切りに、50年代には仏独でも導入された。ただ、英仏ではすでに廃止され、ドイツも特定財源制度は残っているが、毎年の予算法でほぼ一般財源化し、年金保険料の引き下げなどの財源にあてている。昨日、麻生太郎氏がこう講演で言いました。 「(税率引き下げで)ガソリン消費を奨励するかのごとき結果を招くのは、今から環境のサミット(主要国首脳会議)をやる日本として具合が悪い」ヤフーニュースのコメント欄は当然大荒れです^^。よせられたコメントの大半が「すり替えか?」「詭弁だ」などの意見でした。私もそう思います。さて、ではなぜ「詭弁」なのか。 確かに「消費抑制」と言う面で言えば、増税によって効果が期待できる面はある、かも知れない。 しかし、見ていただければわかるとおり、すでに「一般財源として有効活用(環境・福祉・年金等)している」国が大半で、自公政権が「今」通そうとしている法案は「道路整備10年計画」に必要な財源である、と言うこと。 つまり、すでに一般財源化され福祉・年金・環境対策に当てている国の税率と比較するのは「的外れ」なのです。 だってそうでしょう、一昨日のエントリでも書きましたが、「道路計画法案」がまだ生きている限り、来年度一般財源化の保障はどこにもないのでは?と思います。 日本だけが「道路づくり」のために「増税」を言っているようなものです。何度も言いますが。 「道路計画法案」破棄こそ「一般財源化」の担保になる。 国土交通省の担当者は「日本のように暫定税率が30年以上も維持された例は世界にない」と語る。これが「実態」です。 この「道路特定財源」は故田中角栄首相の議員立法から生まれたものです。 立法者が「答弁席に立つ」のが当たり前。田中氏はこう答弁した、とされています。 法案は53年に成立、54年度から道路特定財源制度が導入された。ただし、田中氏自身が「期限を切ることが至当」と答弁しているように、当初は54年度からの道路整備5カ年計画の暫定的財源になるはずだった。 揮発油税、自動車取得税などを上乗せした暫定税率が制度化したのは、田中内閣当時の74年度。73年の第1次オイルショックを踏まえ、石油の消費を抑制して「省エネ」を図る狙いもあった。これも2年間の暫定措置だったが、今年3月31日まで34年間存続した。道路国家日本。「道路を造って自然を破壊する」のか、「あらたな税体系をつくり環境に取り組む姿勢をアピール」するのか、それに見合った税率はいくらか、今まさに「転換期」だと思います。 ☆ヤフーニュースの摩訶不思議・・・総体的に見て「コメント」として多い傾向にあるのが自公批判。 しかし「そう思う点数」が増えるのは野党批判w昨日の麻生君の記事は顕著です。 ガソリン税再可決を=自民・麻生氏 これ、極端な例ね。一件だけ点数がおかしいのあるでしょ♪ どう思いますか?(爆) |
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