馬場美濃守信房公の生涯事績

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<馬場美濃守信房公の足跡>

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<馬場美濃守信房公の記事>山梨日日新聞掲載

●次の記事で写真記事とも検証する。
 馬場美濃守公は「信春」ではなく「信房」である。これは写真の自元寺も先代の住職が町の歴史書に「信春」と紹介されて困惑していた記憶がある。

 それはそうであろう。位牌にも各地でも「信春」などの名前は見えない。「甲陽軍艦」が信春といっているだけで、確たる書や資料はすべて「信房」なのである。本人も勝手の「信春」などの名を戴いてどんな気持ちなのか。
 
 歴史家は、山本勘助のときもあることないこと書き捲くり、どれが史実なのかまったくわからなくなってしまった。いい加減にしなさいといいたい。また「市川文書」や「高野山信玄画像」など不確かな画像や文書を有料で公開する「県立博物館」の催しなどもあきれ果てる。この施設は県民の生涯教育の場として多額な建設費で半ば強引に建設したものである。イベントの開催より、県民のために子供たちのために役立つ資料つくりなどに勤しむべきである。建設までの経緯をもう一度振り返ることが肝要ではないか。


<検証記事>
山梨日日新聞の記事(20083月29日付け)

勘助の築城技術を受け継ぎ功績

 武田四天王の一人に数えられる馬場信春は、春日虎綱と志もに、その出旨が異例であることで知られる。
信春は、もと「教来石民部」といい、甲信国境の教来石郷を支配した豪族の出身で、この地域一帯を警固する武川衆の一員であった。

 そのため、板垣信方、原昌胤、内藤昌秀、飯富虎昌らのような上級家臣を構成する名門の家柄ではなかった。

 しかし、教来石民部の才能を見抜いた信玄は、いきなり旗本を警固する侍大将に抜擢(ばってき)し、五十騎を預けたという。その際に、武田家の譜代馬場氏の名跡を継がせ、馬場民部少輔畳春と名乗らせた。

 また、彼の才能郁戦陣での用兵だけではないことを看破した信玄は、一計を案じた。信玄は、山本勘助から、城造りの技術と思想についての講釈を受ける際に、馬場信春を必ず傍らに控えさせ、その内容を聞かせたのである。

 それは、勘助が長年会得した築城術の奥義を、信春に継承させ、武田家を支えるための家伝の技法にまで高めたいと願ったからにほかならない。

 信春は信玄の期待に見事に応え、勘助の築城術を自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものとし、勘助の戦死後、武田氏の占領地での築城をほぼ一手に引き受けたのである。

 信春は信濃侵攻作戦で数多くの功績を挙げ、小笠原長時を追放した後に武田氏が築いた深志城(現在の国宝松本城).の城主に任ぜられ、小笠原・村上義清の反攻に備えた。

 その後、信春は、牧之島城主(信州新町)となり、海津城主春日虎綱とともに、上杉謙信の南下に備え、また越中の反上杉勢力である椎各・神保氏らと運携を図る重要な役割を与えられた。

 また信春は、武田信玄、勝頼が実施したほとんどの作戦に従軍した。特に、永禄十二(一五六九)年に信玄が北条氏を攻めるべく、小田原まで遠征した際に、主君を案じた信春は、信濃に残留して上杉謙信に備えよとの命令を破り、「こちらの戦の方が面自そうだ」と独断で従軍した。信春の心情を知っていた信玄はこれを罰せず、軍旅に加わることを許した。

 信春は、小田原攻めの帰途、北条軍との遭遇戦となった三増峠の合戦で、比類なき働きをし、武田軍の危機を救ったという。

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