タカオの雑食

とりとめのない映画レビューです。

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この作品は自らゲイである事をカミングアウトした活動家、ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた作品である。

博多には「あんみつ姫」という有名なおかまバーがあって、博多のバスツアーの中にも含まれてるなんて事を聞いたことがある。
友人の友人が、「飽きた」と言う理由でペニスをとったという話を聞いたことがある。
「3年B組 金八先生」で上戸彩が、性同一性障害を抱える生徒を演じたのも見ていた。
しかし、僕は実際にゲイと向き合った事はない。

実際、ゲイが周囲にいたとして、友人からの又聞きで笑い話になることが多い。
これは日本の性に対する考え方の現状であると思われる。そもそも、日本人のそのあたりの線引きはシビアだ。
ノーマルとアブノーマルを黒と白にわけて、それぞれが混ざらないようにしている。主に、ノーマルを名乗るほうの業でその線引きはなされる。

だから、日本では性に関する問題を抱えた人が一般職につくのは、まだまだ難しいそうだ。
中には元々そういう人が会社を興して、自分と同じように性の悩みを抱えた人を雇用している会社もあるようだ。
しかし、現状。マイノリティの悩みに僕らは気付かず、そのままにしている。

アメリカでは、同性愛者は犯罪者扱いされていた時代があったようだ。だから、彼らは一か所に集まって、なるべく人目につかないようにしていた。子孫を残せない同性愛者は、自然に反する、不道徳な輩と言うことだ。根を見てみれば、宗教の問題なのだろう。
その中で同性愛者の権利のために立ちあがったのが、ハーヴェイ・ミルクであった。

日本では、同性愛に対しては表向きには理解のある国だと思う。(僕はそういった問題に直接ふれたことがないので、こういう言い回しになる事を許していただきたい)
だが、アメリカでは政治問題にせねばならなかった。
これはアメリカの歴史に根付くものだろう。アメリカは移民の国である。常に他者からの侵略におびえていた。人種差別も恐怖から来るものだ。だから理解しがたい人物は敵なのだ。だから、ミルクは立ち上がらなければいけなかったのだ。

ミルクは劇中で恋人とのつらい別れや、新たな出会いをしている。ゲイの恋愛に対して、つらいトラウマも吐露している。これは実在した政治家の伝記ではあるが、芯には切ないほどのラブストーリーが隠れている。
それは彼が死に際に見たものが、元恋人と行くはずだったオペラハウスだったことからもうかがえる。


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なぜ、この作品を見ようと思ったのかはよく思い出せないが、上川隆也ファンの姉へのサービスが念頭にあって、結局一人で見たという感じではなかっただろうか。

あらすじは、変な人たちが集まる病院で「クソじじい」とよばれる大貫は嫌われ者。自分の名前を覚えられるのも嫌なくらい、他の人間を見下している。
そんな大貫がある日パコという少女に出会った。パコにもいじわるに接することしかできない大貫であったが、紛失した純金のライターをパコが持っていたために、彼女の頬をひっぱたいてしまった。
翌日、再びであった大貫とパコ。しかし、パコは昨日の事を覚えていない。
実はパコは交通事故で両親を失い、自分は奇跡的に助かったものの、記憶を一日しか保てない後遺症を持ってしまったのだった。
昨日の事を覚えられないはずのパコ。しかし、パコは昨日大貫が自分の頬に「触れた」ことを覚えていた。
そのことでパコに何か残せるのではないかと思い始めた大貫。彼女がいつも読んでいる絵本をお芝居にして、彼女にプレゼントしようと企画する。

わがままなじいさん役を役所広司が好演している。
極彩色でファンタジーのようであり、話は説得力があって最後は泣ける。その見た目と内容のギャップが素晴らしい。
なんでも、原作は舞台だということで、それをイメージしたような構図も多くみられる。その「わざわざ映画で舞台のような」演出が、この現実ともファンタジーともとれない世界観に妙な説得力を与える。

そして「名前を覚えられたくない男」と「今日を覚えられない少女」の交流と、それを取り巻く多種に広がる患者と病院の関係者。
変人な医者。凶暴な看護婦。人生経験豊富なおかま。優しいやくざ。元・天才子役。etc・・。
彼らが適材適所で上手に働いてくれて、生まれる物語の妙。
そのパズル的な話の構成も、舞台ならではである。物語の舞台は病院のみなので、その分キャラを動かさないと話は進まない。
「キャラを動かす」。まさに話作りの基本である。

僕は綺麗事が嫌いである。
フィクション意外に、性善説を唱えて、愛を語るような人が苦手である。そういう人は、大概暗黒の世界を知らないのだ。そういうどん底の精神世界を一度でも味わったら、言葉の一つ一つに説得力も生まれるのだが、上記の人は、大抵流行歌の受け売りのような文句しか言わない。
そういう言葉は、あくまで不特定多数に向けられた大雑把な言葉であり、コマーシャルである。
それでも、届く人には届くだろうが、それはたまたま感性が合致しただけのこと。その人が平均の中にいるというだけである。

この映画では大貫が、パコに一生懸命言葉を伝えている。
流行歌にはならないが、パコの心に届け届けと。
大貫のやっていることは、独善で、やはり綺麗事なのだが、それでも何かを残そうとする。

綺麗事が一番いいに決まっているが、綺麗なままではいられないのだ。
悲しいことは必ず起こる。

僕が荒んでいるのか、この作品が奇麗事なのか。

老若男女問わず見て欲しい佳作である。

3月の本まとめ

2010年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1547ページ

■まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
読みやすかった。行天いいなぁ。あの飄々としたキャラクター。
読了日:03月31日 著者:三浦 しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5572292

■時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
意外と短編だったんだなぁ…。
読了日:03月26日 著者:筒井 康隆
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5506443

■いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)
言えない過去を秘めた二人の女性が下町を舞台に前向きに生きていく…。なんか、二人の人生にちくちくしながらも応援したくなった。
読了日:03月22日 著者:乃南 アサ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5452139

■トリツカレ男 (新潮文庫)
人から勧められて読んでみたら、こりゃ傑作やん。こんな男になりたいなぁ。
読了日:03月13日 著者:いしい しんじ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5332717

■ユニコーンの日(下) 機動戦士ガンダムUC(2) (角川文庫)
やっとガンダム乗った。
読了日:03月11日 著者:福井 晴敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5304784

■ユニコーンの日(上) 機動戦士ガンダムUC(1) (角川文庫)
まだ、ガンダムに乗らない。
読了日:03月03日 著者:福井 晴敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5193446


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

今日も暗黒大魔王がきました。
あいつよく来るなぁ。好かれてるのかしら?

先月は「まほろ駅前多田便利軒 」と「トリツカレ男 」が面白かったです。
ガンダムもDVDみたいなぁ。
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好きな女性や、あるいは彼女に対して自分の思いを伝えているはずなのに、なぜか裏腹に伝わって、なぜか怒らせてしまう。
「女ってわからない」が「女って怖い。」となって、愛する彼女に言葉を選ぶ羽目になる。
「もっと素直でいたいのに」

普通の女性でも男はてんてこ舞いだ。それがこの映画ではどうだろう。彼女は正義の味方のスーパーヒロイン。

地下鉄の中で見かけた茶髪にメガネをかけたジェニーに出会う主人公のマット。
そこで彼女のバッグがひったくられ、そのバッグを見事取り戻したマットはジェニーと付き合うことになる。
彼女は自分がニューヨークを守るGガールであることを明かすも、二人の関係は順風満帆に見えた。
しかし、嫉妬深い性格や、激しい性欲についていけなくなり、心やさしい同僚のハンナに惹かれていくマットはなんとか彼女と別れられないかと画策する。
しかし、ジェニーの嫉妬はものすごく。Gガールの力を使い、二人の仲を引き裂こうとする。

これは恋愛映画と言っても、「主人公が別れようとする」という非常に珍しい設定になっている。
しかし、「Gガール」というスーパーヒロインを相手にした場合、確かに「別れたい」と思うのは仕様がないこととしてリアルな気がする。空を飛んで、怪力の彼女についていけるほうが珍しい。
劇中ではこの「Gガール」の能力は日常生活として、面白おかしく演出してあり、特にベッドシーンはベッドが壊れ、壁を突き破る。
相手の体が持っているのが不思議なくらいだ。
旋風を巻き起こし、常人ならざる能力で嫉妬心むき出しでマットに嫌がらせをし続けるジェニーは恐怖以外のなにものでもない。

しかし、残念なのは、ジェニー役のユマ・サーマンだ。
彼女のスレンダーな体型はスーパーヒロインとして弱い。ヒステリックで、嫉妬深い雰囲気は良く出ているが、「Gガール」のボンテージなコスチュームがあまり似合っていない。

しかし、この作品はアメコミヒーローものではないし、むしろそういった一連のヒーローたちをパロディにしたような場面も多くみられる。ヒステリーを起こしたジェニーが目の前の災害を無視したり、「Gガールだって休みたい時があるわよ。」などと、あまりに人間臭いことを言う。

男と女である。であったからには悲喜こもごもが待っている。
ケンカしたり、傷ついたりする。その「男女が出会ってしまいました」と言う話をしているだけなのだが、相手がスーパーヒロインなのだ。

しかし、「Gガール 破壊的な彼女」という邦題に、なんともパクリ臭い雰囲気が漂ってきて、この映画をB級にしてしまっている。
いや、間違いなくB級であるのだけれども。



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