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いくつか特撮映画を見ながら、「やはり日本の特撮は素晴らしいな」と思いながら、「だったら海外は?」という疑問符が付き、「海外の特撮はやはりハリーハウゼン!」と思い、この作品を見るに至った。
ストーリーはシンドバッド王子がチャンドラ王国との平和条約締結を結び、チャンドラ王国の王女パリサ姫とバグダッドに帰る途中、海図にはない島で食料などを補給していると一つ目の巨人サイクロプスに追われる魔術師ソクラを救出する。ソクラはサイクロプスから魔法のランプを盗もうとしていたが、失敗した。
シンドバッドに救助されたソクラは、再び島への航海をシンドバッドに進言するが、危険を感じたシンドバッドはそれを拒否。ソクラはパリサ姫を魔術で小さくし、姫を戻すには島に住むロック鳥の卵の殻が必要だとシンドバッドをだまし、シンドバッド一行は再び謎の島を目指す。
作品はシンドバッドを主人公にしながら、「アラジンと魔法のランプ」のテイストも入っている純粋な冒険活劇である。
僕はこの作品を見ながら、これが初公開された当時は子供はみんなわくわくしてドキドキしながら口をポカンと開けてみていたに違いない。と思った。この作品が多くの子供にものすごい影響を与えたかもしれないこてこての冒険活劇。それを彩るのはレイ・ハリーハウゼン制作のストップモーションで動くモンスター達。
一つ目の巨人、サイクロプス。ドラゴン。双頭のロック鳥。骸骨兵士。
それらが、パキパキコキコキと動き、主人公たちと対峙する。男の子ならばドキドキが止まらない。
実は、ハリーハウゼンの映画を丸々一本見るのはこれが初めてだったりする。
専門学校がアニメーションのクラスで、担任の先生がアニメーターだった。
先生は沖縄出身の割に色白で、だけど顔は濃くて…。いや、先生の容姿はどうでもいい。
その先生がハリーハウゼンの大ファンであった。
なので、授業の一環でハリーハウゼンのドキュメンタリーは見たことあったが、映画を見る機会はなかった。
その上、僕はハリーハウゼン本人も見たことがある。
学生時代に行った、「広島国際アニメフェスティバル」という大きなアニメの映画祭の特別ゲストとしてきていた。ハリーハウゼンは特別プログラムが組まれていて、そこでは彼の講演と質問コーナーがあって、先生は人目もはばからず大ホールで手を挙げて何やらしゃべっていたのを覚えている。そのプログラムの後先生は子供の様に感激してサインをもらっていた。
僕は遠目で「大きい爺さんだな」なんか思っていたと思う。優しそうな顔つきだった。
今や、テレビやネットで当時よりもすごい技術の映像が簡単に見ることができるが、当時は今度いつサイクロプスやガイコツ兵士に会えるかわからなかったのだから、瞬きするのももったいなかったろう。穴があくほどスクリーンを見たはずだ。一本の映画でいくらでも夢が見れた時代を馳せた。
僕もカンフー映画を見たら、次の日くらいまでは達人のつもりではいる。
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