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常に「ダメ日記を書きたい。」という強い願望がある。
それは真面目な自分への反発か、あるいは真面目と思っている自分への反発か。
でも、そのままでも十分にだらしない自分であるから、ありのままを書けばそのまんま「ダメ日記」として成立するはずであるが、それでもなお「ダメである」という憧れをもつ。
太宰作品の主人公のように、一日酒を飲んでは、グダグダと酔いつぶれ、よどんだ空気の中で排他的に生きているような生き方に少し憧れる。
風呂上がりに中島らもの「アマニタ・パンセリナ」というドラッグに関する自身の経験や、聞いた話などを綴ったエッセイを読みながら酒を飲んでいると、異様に酒がうまいことに気付いた。
中島らもはいろんなドラッグの経験があって、アル中で入院経験もあり、重度の鬱病も経験した社会的に見ても「ダメ人間」の大御所だろう。
そんな本を飲みながら、酒と言う合法ドラッグを飲んでいると、しばしモラルの鎖から解き放たれたような感覚がして気持ちよく酔えたのではないか。
僕はアル中になる可能性を持っている思う。
生まれてくる時代や、国を間違っていたら、間違いなくアル中どころかジャンキーになっていたような気さえする。
それがならないのは、僕の周りで現実にドラッグに関するリアルな話を聞かないうえに、自分に知識がないのと、酒に関しては飲む環境を自己管理しているからに他ならない。
僕は昼間に飲むビールがものすごくうまいことを知っている。
でも、飲んだ後に一日やる気が起きなくなるのも知っているから自制している。
だが、ダメ人間は朝から缶ビールをいい音を出してあけるのだろう。プシュッと。
「悪」への羨望。「負」への引力。
僕は人生の指針を自己の成長へと向けている。
それと同時にピカレスク・ロマンへの憧れがある。だから、たまに腐りたいときはかっこつけたいのと同義だ。
ピカレスクの割には、あまりにもチンケだが。
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