『バベル』公式ブログ

世界で活躍する各界のキーマンが語る、つながる素晴らしさをリレー形式にてご紹介。4/28、映画『バベル』で世界はまだ変えられる…!

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2007年04月

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丹下 紘希
映像ディレクター・アートディレクター

僕は多くの人に旅をする事を勧めてきた。
理由の半分は自分をさがす為。
もう半分はただぼんやりと地球のどこかの自分以外の人間の事を想うという行為が
本当に大切な気がするからだ。

ユーゴスラビアがなくなる時には、
ベオグラード駅で出会った掃除夫の男は大丈夫だろうか?とふと思った。
パレスチナのニュースがある度に
そこで出会った子供達の安否を気遣わずにいられない。
ルーマニアで家に泊めてくれた家族も、
エチオピアで泥のようなビールを振る舞ってくれたおじさんもなんとなく時々思い出す。

旅に出なければそんな風に誰かを想う事はなかった。
普段、ぼんやりと両親を想ったり、ぼんやりと恋人を想ったりする事と同様に、
並列して地球の誰かの事を想うのだ。
こんな平和でステキな事はない。

我々の現代社会で使われているコミュニケーションという一見便利なこの言葉。
何かと何かを通じ合わせる為に翻訳し、伝えて、繋がる。
それはそれは便利な翻訳機能のように使用されている。
素晴らしいでしょう?と自慢げにコミュニケーションという言葉を振り回してはいけない。
それだけではないのだ。
便利な翻訳さえ出来れば素晴らしい事ではない。
そういう意味でのコミュニケーションは重要ではない。

では何か?

重要なのは「もうすでに深くかかわり合ってしまっている事を知る」という事だ。
それは静かに目の前に溢れているコミュニケーションの結果なのだ。
我々の身の周りにあるもの、物だけでなく
身の周りに起こる事全てがどこかの誰かとすでにかかわっているのだ。

想像してみてほしい。
例えば朝起きて服を着る。
たったそれだけでも多くの人々を想う。
その洋服を売る人、その店のオーナー、その土地の所有者、卸問屋の人、デザインする人、作る人、その工場主、その材料の綿なら綿を紡いで、打ち、出荷する人々、綿を育てる人、畑の持ち主、そしてそれらの人々の家族たち。

そのかかわりを示すのは困難なほど多彩で国際的で
数多くの人々がすでに自分の生活の上で関係している。
毎日の自分の生活を考えれば、ぞっとするぐらい多くの人と、
地球狭しとばかりにすでにコミュニケーションしている事になる。
その結果がそこら中に存在して、人と人との繋がりの軌跡を想い知る。
逆にすでに繋がっている事を知るのだ。

いろんな人の苦労の上に自分が成り立っているのだから、
ありがたいと思いなさいと言っているのではない。
知って感じてみたいと思うのだ。
いろんな繋がりの糸が複雑に絡み合いながらも秩序を保って自分が成り立ち、
自分の些細な行いもまた世界の誰かを成り立たせている繋がりだという事を。

世界のどこにも行かずに旅をするように。

 

【プロフィール】
イエローブレイン代表。東京造形大学卒。文化庁在外派遣芸術家としてNYに滞在の記憶が少し。いろんな国を旅しては風に吹かれ吹き飛ぶ。数多のMusic Videoをちぎっては投げ。吐き出す。いつの間にかグラフィックやデザインもかじっては味見。それでも腹は減り続ける。

イエローブレイン 公式ウェブサイト:
http://www.yellow-brain.com/

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須藤 夕子
カメラマン

私が旅をする場所には、どの言葉もいらない、
自分が向ける笑顔に答えてくれる人が絶対にいると信じて、
沢山の国を旅して笑顔を10年撮り続けてきました。

相手を思いやる事が「いい笑顔」を作るコツであり、
相手に安心してもらいたいと思う優しさが「笑顔」に変わるんだと思う。

撮影中、自分も被写体も笑顔、それを見ている人も笑顔になり、
写真がプリントされて、それを見る人すべてが笑顔になる。

笑顔リレーのバトンがアンカーにわたるまで、私はシャッターを押し続けたい。
そして、写真を見てくれる人と直接会う事はできないかもしれないが、
これが私のコミュニケーションだと思っています。


【映画バベルについて】
菊池凛子の演じる女子高生の心境は、
心が痛くなるほど共感できた。

寂しさをどこに押し込んでいいのか分からない、
けれど、その不安な気持ちを誰も受け止めてくれはしない。

自分の悲しみは自分で包み込んであげないといけないんだと思う。
それでも人は一人ではなく、誰かと繋がっているから生きていける。

日々緊張の中に生きていないと愛する人を守る強さは生まれないだとこの映画を見て改めて思いました。

作り手全員の魂が宿られているかのような
この映画の寿命の長さを感じました。
次世代に語り継がれる映画ですね。
 
【プロフィール】
OL から転身。現在カメラマンとしてミュージシャン、俳優などのポートレート撮影を主に雑誌、広告など幅広く活躍中。ライフワークでは世界中の子供の笑顔をテーマに作品を撮り続けています。自称「笑顔泥棒」。毎日たくさんの笑顔を盗んでいます。

*初の写真集出版「Catch your smile!」ゴマブックス 1800円

*公式ウェブサイト:
http://sudoyuko.com

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佐竹 英昭
デザイナー&プロデューサー


無意識のコミュニケーション
日ごろデザインを通してヒト、モノに関わるときいつも大事にすること
それは言葉を越えたメッセージに如何に耳を傾けられるか?
例えばどんなにビジュアルツールを使い言葉巧みに、いいプレゼンができても
相手の心のひだに響かなければ何も生まれない。
それは愛についてあれこれ理屈を語るより、そっと抱きしめることで思いが伝わることと似ている(多分)

今は言葉や形=目に見えるモノに影響を受けすぎている
その言葉や形の奥に潜む思いやメッセージに耳を澄ませ、目を凝らすと 本来の姿に気がつき、
自分がそしてすべてが本来の姿、カタチになるように思う

言葉やカタチがかたどる意識の世界を超えたとき、もしくは超えようとするとき
未来につながるコミュニケーション=デザインができる気がする


矛盾のコミュニケーション
コミュニケーションすることの目的は今何なのだろう?
デザインに関わる仕事をする中で、言葉の奥に潜む本当のメッセージに神経を研ぎ澄ます。
理想とか、成功とか、ある種の刷り込みに洗脳されたリアリティのない20世紀的概念。
そんなものを前提に言葉を交わしても、思いを確かめても
そこから真のコミュニケーションは生まれない。

いまは愛のない結婚生活で互いを憎しみ、傷つけあうくらいなら
離婚という選択が愛の進化した形にさえなっていく時代。
メディアに踊らされたキレイゴトより、言葉にできない思いや愛情を感じあうことが
どんなに輝くことか

光のそばに必ず影は存在し、輝けば輝くほどその影は濃く深くなっていく
一見矛盾するようなことを受け入れていくこと
真のコミュニケーションとはそこから始まる気がする
心が見えなくなった今、暗闇の中にこそ光はより輝くことを知る必要はある


クリエイティブコミュニケーション
コミュニケーションには二つの方向がある
過去に戻るかかわりと未来の進むかかわり
デザインを通してモノづくりに関わる中で、すべての出来事は常に2面性を持ち
その瞬間瞬間選択されていく
つまり過去と未来は今この瞬間 同時に存在している
今という瞬間に自分がどんな思いをこめるか
つまりコミュニケーションの原点は自分自身との向き合い方に始まる
自分の中で未来に向き合っていれば未来が開け
過去に向き合っていれば過去に縛られる
すべては自分しだい
時間だけは先へ進んでいくが、
自分がそれを超えるか、過去にとどまるかは自分次第である
自分との対話=コミュニケーション そこからすべては生まれ現実化していく
つまり想い=想像が世の中を創造=クリエイティブしていく


【映画バベルについて】
この映画を見たヒトと見てないヒトでは人生の価値観がまったく違うだろう

【プロフィール】
佐竹英昭デザイン事務所代表
ビュ―ティーに関わるヒト、モノ、コトをデザイン&プロデュース
ヘアーサロンinitiate(代官山)のプロデュース&マネージメントをはじめ
ヘアケアプロダクツの開発、コスメ事業の企画、立ち上げなどを手がけ、最近は地域活性化事業にもかかわり始めている

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鉄平
タレント

僕はタクシーに乗るのが大好きだ。乗ると必ず運転手さんに話しかける。
最初は「今日の野球どうだった?」とか「何時くらいから雨ふってんすか?」とか、
すごい他愛もないとっから始まるけど、そのうち話が面白いことになってくる。
ある運転手さんは第二次世界大戦の時、巡洋艦に乗っていて撃沈されて助かった、
たった四人のうちの一人だったそうな。
「どうやって助かったんすか?」って聞いたら、
「俺ら4人だけ泳がなかったんだよ」って言われて
「えっ?」って聞き返したら、
「みんな怖いし、陸が見えてたから泳いでいくんだけど十キロも二十キロも泳げるやつなんていねえだろ?」
「だから俺達は体力を温存して浮かんでる物につかまってて、それで助かったんだよ」
「へええぇぇ」
体験者しか語れないすごい話が聞けたなあと思ってると着いたから降りようとしたら、
「その後ベトナムのほうの島に流れ着いてな、、」
第二章がスタート。
脇に止めた車の中でおじいちゃん運転手の大冒険話を最後まで聞いた。
それが一番楽しかった話。後は一晩で2回ゲロ吐かれたとか、酔った女の客に誘われた話とか、
怖い兄さんに絡まれた話とか、この仕事やる前は社長やってたとか近代化センターがウザイって話とか、、、
タクシーの運転手さんと話してるといつも楽しくて、あっという間に家に着いている。
そしてよく忘れ物をしてしまう。


【映画バベルについて】
いつの間にか少しづつ萎えていく心のチンコに喝を入れてくれる映画。
 

【プロフィール】
2000年、CS音楽専門チャンネルMTV JAPANのメインVJとして抜擢され,音楽番組だけに留まらず映画専門番組のVJとしても活躍。JFN38局ネットで放送されたTOKYO FMの番組「MTHER MUSICRECORDS ARTIST CAMP38(2005年9月終了)」のメインDJも勤める。昨年、NTT DOCOMOの携帯premini-IIをイメージしたショー トフィルム「GOT STYLE?」に村上淳、ガッツ石松などと共演、役者としての新境地も開拓した。その他、CM出演(マクドナルド、RIGHT ON、J-PHONE、TOMMY HILFIGERなど)、CMナレーション(サントリー鮮度チューハイ、HALLS LOOK JTB「ハワイ篇」、ヴァージンシネマズ六本木)などに抜擢される。 06年4月より ZIP-FMの日曜日午後の看板番組「ZIP HOT 100」のミュージック・ナビゲーターを。また、06年9月より07年04月まで民放で初となるレギュラー番組「ワナゴナ」を中川翔子と共にメインMCで担当する。現在では、様々なジャンルに対応出来るマルチタレントとして躍進中!

WORKS PROFILE
■TV
TBS「ワナゴナ」(毎週日曜日25:20〜25:50 / 2006.9〜2007.03)
http://www.wanagona.jp

CS「MTV JAPAN」(2000〜)
http://www.mtvjapan.com/

MTV WORLD CHART EXPRESS 
MTV KARAOKEE!チャート Top20
MTV G-SPOT etc
http://www.mtvjapan.com/

■RADIO
ZIP-FM「ZIP HOT 100」(毎週日曜日13時〜17 時)
https://zip-fm.co.jp

INTER-FM「JUNGLE BUS」毎週月曜日〜木曜日23時30分〜24時時)
http://www.interfm.co.jp

公式ウェブサイト:
http://www.np-p.jp/

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南部 虎弾
電撃ネットワーク

僕もよく、言葉が繋がらない国にいって公演するんですが、すごく怖くってですね、一つ事件が起きてしまえば、それは神のいたずらでもあわててしまう。
前に、モスクワに行ったことがあるんですが、絶対乗らなくてはいけないバスが夜、行ってしまった。「Do you speak English!? Do you speak English!?」と必死に聞いてもみんな逃げってしまう。そしたら警官もずっと追っかけてきて(笑)で、やっとのことで、ある教師の人がホテルウクライナってとこに連れてってくれてなんとかなりました。それだけ言葉が通じないってことはすごく怖いことなんですよ。

(それでも何故言葉の通じない海外へ行くか?)
何故電撃ネットワークの活動を始めたかというと。モントリオールコメディフェスティバルってとこに参加して、1000人くらいの観客に最後、どのチームがよかった?って聞くんですが、「トウキョウ ショック ボーイズ!!(電撃ネットワーク)」って言われたんですね。あー認めれたなって。
それでホテルに帰ってきて、テレビをつけたら街で大暴動が起きてた。
それは何故かというとガンズアンドローゼスが、風邪で演奏の途中でやめちゃったらしいんですね。それで大暴動なんですよ。
音楽とかミュージッシャンって暴動を起こすほどのパワーがあるんだ。じゃあ、俺たちはどっちのほうへいくかというと、やっぱりそっちのほうでしょと(認められてよかったという程度じゃなくて大暴動が起きるくらいのインパクトを与えらられるような活動をしようと)

(輸送事情やインターネットで)世界の距離はどんどん近くなってきてはいるけど、言葉のほかにも世界には統一されてないものが沢山あって、例えば電化製品の電源の基準とかほんとにバラバラ(笑)。物質はどんどん増えてきて便利になってきてるんだけど、社会はますますバラバラになっているような、、、
そんな社会はなんか嫌ですね。

なんか最近わかってきたんですよ。
絶対に物質文明じゃないんですよ、人のハートとハートをどうやって(繋ぐか)いくかって考えた時に、言葉が増えすぎてるんで言葉を使わないというのも一番大きな「言葉」かもしれない。
もっと情報(言葉など)にとらわれないで、人と人ってもっと一つになっていけないのかなぁて思いますね。人類65億人いて、みんなと友達になろうと思ってもmixiのマイミク1000人で終わりなんだもの(笑)


【映画バベルについて】
バラバラのストーリーを、コミュニケーションという軸で物語が進んでいく。
言葉が伝わらない国で、少しおごった人間たちに神様がちょっと起こしたようないたずらからストーリーが展開するんですが、この先人類はどこへいくんだ?という深読みのテーマも感じましたね。カンヌ映画祭で最後15分間のスタンディングオベーションが起こったと聞きましたが、それは人と人が手をつなぐ、俺たちはまだまだ生きてるんだぜ!という物質文明に対するテーマに対する反応だったんじゃないかな。
やっぱりモノだけじゃなくて、心の豊かさしなないって思うんですが、それをどうやって実現するか、そうゆうことをきっかけを監督は『バベル』を通じて伝えたかったんじゃないかな。 

【プロフィール】
南部虎弾プロフィール
生年月日:年齢不詳
出身:山形県鶴岡市 O型
身長:168cm

趣味:ボランティア活動・パチンコ・麻雀・生物飼育(スッポン・ウサギ)
担当ネタ:『頭くっつき気合男』(額に缶ビール・ジョッキなどをくっつける。)etc

高崎経済大学中退後、渡仏にてボランティア活動。帰国後劇団「テアトルエコー」の養成所に入団。故 黒澤明監督の映画「影武者」にて役者デビュー。 劇団の同期に渡辺・小宮、中村有志らがいる。怖いもの知らずのようだが、実は高所恐怖症・先端恐怖症である。

公式ウェブサイト:
http://www.t-shock.com/

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