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Mさんからのメールに青島で見た葬列のことが書いてあった。
「最近いろいろ思い出しております。葬列のことも思い出しております。
楽隊が日本の愛国行進曲を演奏しながら付いて行くのが不思議でした。
泣き女がマーチョに乗って、洟も涙も一緒に流し、
大声で「あいよー・あいよー」と行く様は、
子供ながら、なんと上手なものよと感じましたね。
喪主がおでこに何か付けて葬列の前を先に駆けて行き、
先頭に向い頭を地に付け叩頭の姿で待ち、
列が近くなるとまた駆け出して前に行き、地に伏しお辞儀をして待ちます。
おでこのものは、土におでこが付かないようにするためのものだと親に教えられました。
今は無くなっている風習でしょうね。
葬儀の輿は大きく大勢で担いでいました。
楽隊を使うのは有銭人で、一般の人はもっと粗末でしたと思います。」
葬列の楽隊が、日本の愛国行進曲を演奏していたというのが何ともおかしい。
おかしいというのはちょっと不謹慎かもしれないが、
「軍国主義よ、あの世へ行け!」
という意味なら、痛烈な皮肉だ。
中国の葬式といえば「泣き女」が有名だった。
うそ泣きの見本みたいなものだ。
昔はよく町なかを葬列が通った。
白い衣をまとった長い列だった。
今年青島に来てからまだ葬列に出会ったことはない。
天津にいるとき、何度か葬列に出会ったことがある。
泣き女も楽隊も今はいない。
―再びMさんからのメール―
「ある時、湛山寺に家族でピクニックに行きました。
土饅頭の墓地に、あの世に持たせる印刷した大きなお札が沢山石で押さえて供えられておりました。あれは中国語でなんと言いますか。
今はああいう風習は無くなっているのでしょうか。」
このような風習はたぶん残っているだろう。
暖かくなったら湛山寺に行ってみよう。
最近の中国、特に南の地方では仏教信仰が高まっているようにみえる。
数年前、武漢に行った。
名前は忘れたが、有名だというお寺にお参りした。
きんきらきんの五百羅漢が人気で、参詣客が大勢いた。
そのあと江西省の南昌というところに行った。
江西省出身の教え子三人と廬山に登り、
南昌郊外の呉君の家まで行った。
ひどい田舎だった。
住まいは新しいマンションだったが、
おばあさんの部屋に、観音像が大事に飾ってあった。
(2005年12月)
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