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団島の街をぶらぶら歩いていると、新しい汚水処理場があった。
石碑が建っていて、ドイツマルクの借款で、96年完成と書いてある。
市の中心、市南区一帯の汚水を処理しているそうだ。
ちょっと話はそれるが、
高知大学瀬戸武彦教授の論文「ドイツの青島経営」によると、
「ドイツ時代の青島の汚水は、ポンプで台西鎮の中央汚水集合溜まりに集められた。
そこから更に、強力なポンプで高台に汲み揚げられ、
自然の流れで団島岬先端の排泄口へ送り、海中へ放流された。
放流された汚水は膠州湾内の潮流を利用して外海へ運ばれた。」
とある。
汚水処理場の周りには昔のままの粗末な建物が残っている。
その古い家並みの間を入って行こうとしたが、道路がぬかっていて歩きにくい。
足を取られて転倒するのが怖いから、これ以上奥に入って行くのを断念した。
しかし、いかにも昔泥棒市場があったような雰囲気がある。
「泥棒市場があったのはこの辺かもしれない」
と勝手に想像して引き上げることにした。
その後、Mさんの許には、Hさんからもメールが届いた。
「ショートル市場は泥棒市場のことですね。兄が自転車を盗まれた時、近所のおじさんが『ショートル市場に行けばあるよ』と教えてくれました。
どこにあったのか私は知りませんが、自分の自転車をお金を払って買って来たとブツブツ言う兄に、おじさんは『こんなことで文句を言ってたら中国に住めないよ』と笑っていました。
ショートル市場の品揃えは百貨店並みかそれ以上で、日用品は勿論、禁制品の麻薬や拳銃まであったそうです。現在なら家電品、携帯電話などが並んでいるのでしょう。『倒産品の激安』などは、ほぼ盗品でしょう。
私は直接その市場に行ったことがありませんので、細かいことはよく判りません。
『ショートル』はどんな文字を書くのですか?『賊仔市』も泥棒市のことでしょうね。
ではまた、再見!」
さらに、Iさんからもメールが来た。
「ショートル市場という懐かしい言葉を思い出しましたが、青島のどこにあったのか思い出せません。
青島のは本当のどろぼう市場でしょうが、ヨーロッパの泥棒市場はマイナスイメージがない青空市場のようです。お役に立てなくて申し訳ありません。」
というわけで、ショートル市場がどこにあったのか、特定することができない。
小港の近くにあった、という人も現われて、いよいよ混沌としてきた。
こうなったら、中国人に聞いてみるほかない。
生徒のT君に頼んで、お父さんに聞いてもらうことにした。
(つづく)
※写真(上)は汚水処理場
写真(下)は団島の新しいマンション
(2006年2月28日)
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