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昔、青島に三日月浜という海水浴場があった。 私が小さい頃、海水浴といえば三日月浜だった。 「青島日本中学校校史」には、 「「大港」と「小港」の中間の海岸で、 砂浜の幅は狭いが、 夏は波が静かで、邦人の海水浴客でにぎわった。 体育協会の水泳教室が開催されたり、 水泳大会や遠泳が開催された。」 と書いてある。 小学5年生のとき、二年ぶりに日本から戻ってみると、 三日月浜に昔の面影はなかった。 浜の右側にドッグができて、 修繕中の中型船が入っていた。 暇をもてあました船員が、船室を案内してくれたりした。 海は汚れ、海底はぬるぬるしたヘドロに変わっていた。 それでも、家から近かったから海水パンツ一枚持って泳ぎに行った。 沖に浮かんだ小舟まで泳いでくるだけで満足した。 ドッグの横に小さい突堤ができていたので、 泳ぐ以外にも、そこでよく釣りをした。 フグばかり釣れた。 新しい地図で見ると、 三日月浜があった辺りは「中港」と書いてある。 「中港」探索に向かう。 冠県路を大港に向かっていくと、青島港客運站がある。 韓国や、日本の下関行きの船に乗るとき、ここで乗船手続きをする。 その客運站の左のほうに道路を見つけた。 入っていくと、突き当たりに柵があって、その向こうに海が見えた。 中港に違いない。 さらに道を左に回って進むと岸壁に出た。 しめしめとばかりに写真を撮ろうとすると、 どこから現れたのか、警備員に見つかってしまった。 残念! 一枚だけでいいから撮らせてくれと頼み込んだが、頑として受け付けない。 仕方がない。 諦めて柵の外から撮ることにした。 すっかり変わり果てていたが、 まさしくそこは「三日月浜」跡であった。
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2006年12月09日
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