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日本人の脚はなぜ短い。その二
「戦後編」を書く前に、黒人のことを書くことにした。
アフリカの黒人はもともと狩猟民族だったから脚は長い。
獲物を捕らえるには、走るのが速くなくてはならない。
獲物を追って大地を駆け回っているうちに、
しなやかな脚、強靭な脚が備わった。
オリンピック陸上で活躍するのはたいてい黒人選手だ。
アフリカ人もアジアと同様、自然の恵みを大切にしていた。
自分たちが食べる量だけ採取したり、獲物を仕留めたりして暮らしていた。
だから、隣同士、部落同士で争うこともない。
豊かで平和な人間らしい営みだ。
そこへ突然、ヨーロッパから白人がやってきた。
白人たちは、アフリカ人の土地に勝手に線を引き始めた。
「ここはオレのものだ!」
「ここはオレの植民地だ!」
白人には「自然」と共存する思想はない。
「自然」は、人間が征服するものだ。
その「人間」とは白人のことで、有色人種は含まない。
有色人種は、ただ、彼らが征服する「対象」に過ぎないのだ。
アフリカはずたずたに分割された挙句、
アフリカ人が大切に守ってきた富は、根こそぎヨーロッパに持っていかれた。
アフリカの国力は衰え、
残ったわずかな富をめぐって、部落同士の争いが始まり、
内戦が続いた。
以前、テレビによく出ていたケニヤのサンコンさんが言った。
「現代ヨーロッパ文明は、
アフリカの黒人が流した『血の海』の上に
立っているのだ」
と。
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