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※写真は、李さんのお父さんが撮った写真。
我が日本語教室には「李さん」がたくさんいます。
影では、
「男の」李さん、とか
「美人の」李さん、とか、
「日本語の上手な」李さん、とか、
あだ名をつけて呼んでいます。
今日、お話しする李さんは、
「日本語の上手な」李さんです。
李さんは第十三中学の出身です。
青島には、中学から日本語を教える学校がいくつかありますが、
中でも有名なのが十三中学です。
李さんは、大学では英語を第一外国語に選んだと言いますが、
中学6年間で覚えた日本語は確かなものです。
彼女が日本語を選択するとき、
おじいさんが一番心配したそうです。
おじいさんは若いとき、済南の専修学校で日本語を勉強したそうです。
優秀な成績で卒業し、日本語はぺらぺらでしたが、
日本の敗戦で、日本語ができることを隠さなければなりませんでした。
そんな苦労をしていますから、
孫娘が日本語を選ぶことを心配したのでしょう。
その李さんが、お父さんを連れてやってきました。
お父さんは小さいときから写真が大好きで、
定年後は写真一筋。
そのお父さんが、自慢の傑作写真を一枚のCDに収めて、
私にプレゼントしてくれました。
早速パソコンで拝見しました。
すごい、すごい!
どの写真も構図や角度が見事で、
光をうまく捉えた陰影の描写には唸りました。
お父さんは労山が好きで、重装備でよく登るそうです。
労山の奇岩、珍岩がたくさん写っていました。
そのほか、風景写真をIT技術を駆使してパノラマにしたり、
パノラマ写真を180度パンして見られるようにしたり、
なかなか凝っています。
お父さんは、家事は一切せずにパソコンの前に座っていますから、
ときどき奥さんに叱られるそうです。
このお父さんが私のところにやって来たほんとうの目的は、
私が青島の古い写真を持っていると聞いたからです。
お父さんは、古い青島の写真を探していたそうです。
図書館に行ってもなかなか見つかりません。
そんなとき娘から、日本語の先生が古い写真を持っている、と聞いて、
矢も盾もたまらずやってきた、というわけです。
お父さんは、コニカ・ミノルタのカメラで、
私の持っている古い青島の写真集を開いて、
モノクロの風景写真を写し取りました。
お父さんは、
この古い写真と同じ角度で、
現在の風景を撮りたい、と言っていました。
出来上がったら、またCDに収めて持ってきてくれるそうです。
楽しみですね。
そのあとお父さんは、いくつか質問してきました。
1、日本人の宗教観について。
日本人はどんな宗教を信じているのか。
2、日本人は天皇をどう思っているのか。
3、日本人は、中国と中国人に対してどんな感情を持っているのか。
おそらくこれらの質問は、
平均的中国人の持っている素朴な疑問でしょう。
私は、私なりに答えておきましたが、
それはまた次の機会に書くことにします。
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