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西村唯雄の「海外体験記」インド編(四) マドラスで最初のレクチャー 1976年 「南インド・マドラス」(8/13〜16) ↑マドラスでの歓迎会 カルカッタから約3時間の空の旅であった。 使用されていた飛行機はインド製のプロペラ機、 35人乗りの小型機であったが、 国内線は殆どこの飛行機が使われているとの事であった。 外国から飛行機を買わない理由は 自分たちはこの程度の飛行機なら作る事が出来るんだという 自尊心からきているらしい。 なるほどなぁーと思った。 マドラスは南インド、タルミナードゥ州の州都で、 ベンガル湾に接した人口約430万人の都市である。 昔イギリス東インド会社があった場所で、 植民地の拡大を図った拠点となった所である。 現在でも南インドにおける政治・経済の中心地としての地位を保ち、 発展している所である。 立派な港もあり、南インド最大の貿易港としてその機能を生かし、 マドラス西部地区に一大工業・商業地帯の建設に力をいれている。 飛行場に到着した時、州政府の役人数人と インド政府のチェアマンも同席して出迎えに来ていた。 早速市内の中心に近いホテルTajCoromandelに案内され、 会議室でマドラスでのスケデュールの打ち合わせ等済ませた。 夕刻マドラス地区の水産物加工業者、輸出業者の経営者、 それと当地の日本総領事館の領事が加わって、 歓迎のディナー会食会が催された。 ここでも我々の名前が紹介され一人一人と握手を交わし、 なんともはや華やかな晩餐会となった。 翌日、市内から少し離れた所にあった 冷凍工場を備えた結構大きな水産物加工会社に案内された。 広場には近郷の諸加工場から参加してきた各工場の従業員が 200人位座って待っていた。 正面には、字幕と数人が座れる雛壇が設けられてあり、 我々が到着した時一斉に起立拍手し、 代表者が我々一人一人に花で作られたレイを首にかける 歓迎の儀式?で迎えてくれた。 こういう事は初めての経験で、何ともてれくさいものであった。 (この会場にはテレビの取材も入っていて、 後日、全国放送されたとの事でした。) 先ず、我々3人が紹介され、 チェアマン、州政府担当者、業者代表の順で講話、 最後に私が日本語で挨拶と簡単なイカ等の加工について 別紙に書いていた通りレクチャーし、拍手のなかで終わった。 会社での会議より何倍も緊張し、終わった時は、何か疲れを感じた。 通訳してくれた人が、足らない所は補足してくれていたようで、 私のレクチャーは上出来だった?と言ってくれた。 やれやれ・・・・・。 ↑マドラスでの実演デモンストレーション 昼食後、工場内で SQUID(やりいか)・CUTLEFISH(もんこういか) の加工についての鮮度の見分け方・加工の処理の仕方・冷凍の仕方を、 現物いかを使用してデモンストレーションを行った。 全工程において、特に細菌の汚染については十分注意しなければならない。 また工場内の衛生管理を徹底する事も大事であるということを述べた。 今回参加した加工会社は日本に冷凍蝦を輸出しており、 漁船では蝦の外、混獲されている、やりいか・紋甲いかも、 蝦と同じく日本に輸出したいということから始まった事である。 輸出蝦の日本での細菌検査で 輸入禁止になった苦い経験をもつ業者もいたとの事、 衛生的な工場で生産して貰いたいものである。 当地での仕事は終り、 翌日午前中はマドラス近辺の遺跡など見ながら観光する事になった。 マドラスはヒンディー教の有名な大きな古い寺院が多く点在し、 また少し離れた南の海岸マハーバリプラムは 岩と石で出来た芸術的価値の高い建造物が多々見られる場所である。 途中で我々は其の中でも有名な寺院、カバーレーシュワ寺院を訪ね、 その建物の外壁に隙間無く宗教的な彫刻が施されているのには驚いた。 (写真参照) マハーバリプラムの海岸近くには切石を積み上げて作った寺院、 奥には巨大な岩を削って作った石窟と像などを彫刻したレリーフ、等々、 他にもいろいろあって本当にインドらしい構造物を見せてもらった。 (写真参照) マドラス市内は見たところ緑多く、 建物も瀟洒な西洋風のものが並んだ美しい街であった。 (但しある地区にはスラム街のような所もあるとの事であった) 翌日はマドラスから急行列車でバンガロール (南部中央に位置している高原の都市、カルナータカ州の州都)まで、 6人部屋特別室で景色を眺めながらリラックスし、 コーヒーやジュースを飲みながらの旅となった。 バンガロールはさすがに高原だけあって カルカッタやマドラスに比べ涼しく凌ぎやすい都市であった。 此処ではすることも無く我々の休養の為の1泊となった。 街の中も落ち着いた西欧風の趣のある街並みが続いていた。 宿泊したところはここでは有名なWest End 名前からして洒落ている綺麗なホテルであった。 欧米人が多く宿泊していたようだった。 翌朝早く一番の飛行機で次の目的地ツリバンドラム (インド南西地区ケラーラ州の州都)に飛んだ。
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