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西村唯雄の「海外体験記」(五) (ツリバンドラムの夕日) 1976年 「ケラーラ州の州都ツリバンドラム」(8/17〜21) 海岸から近く、起伏の多い 椰子とバナナの木に囲まれたような美しい町である。 ケラーラ州は教育程度の高い事、キリスト教徒の多い事で知られている。 飛行場に到着した時は例のごとく、 州政府の役人数人の出迎えを受け歓迎の昼食会場となる Kovalam Ashok Beach Resortという 長い名のホテルに案内された。 市内から約15キロ、南アラビヤ海を見下ろす岬の上に建っているので、 海に沈む夕日がとても美しく、又前面に海水浴場があり、 多くの人から保養地として利用されている所でもあるとの事であった。 ↑ツリバンドラムのホテルコテージで寛ぐ。 それぞれお互いの紹介も終わり今回の昼食会はバイキング方式で、 他の場所で宗教上禁止されていた食材も並べられ、 総ての人の好みに応じられるようになっていた。 牛肉、豚肉を使った中国料理もあり、 我々はやっと馴染みのある料理にありつく事が出来た。 久しぶりの事で何となく美味しく感じた。 昼食会後、席を変えて明日以降のスケデュールを協議したが、 既に州政府の方で決められていたのでそれに従って行動する事になった。 ↑州都ツリバンドラムの冷凍加工場にて。 ケラーラ州は南北に長い510キロにも及ぶ海岸線を持ち インドでも最も漁業の盛んな所である。 魚類は勿論蝦類の一大産地として知られている。 この辺で獲れている蝦は殆ど外国に冷凍加工され輸出されており、 輸出先は70%以上が日本向けという事であった。 同時にイカ類の混獲も多く、 インドでは宗教上食べてはいけない物となっているとの事、 もったいない話である。 我々はそのイカを加工し、 日本向けに輸出出来るようにする「請け負い人」といった 仕事人ということかもしれない。 スケデュールによると、 南から3地区 (ツリバンドラム、クイロン)・(コーチン)・(コージコート)に分けられ、 レクチャーと加工についての実演デモンストレーションを 各々するようになっていた。 やり方はマドラスと同じ方法でよいというので気が楽であった。 ↑ケラーラ州コーチンでの実演デモンストレーション 指導に3日費やしたが、一日丸々休養することが出来た。 休養日にはインド南端のコモリン岬周辺の観光とあいなった。 ↑コモリン岬と洋上の島にヒンズー寺院。 ベンガル湾、インド洋、アラビア海の3海が此処で一つに合する聖地、 (インドではそう言われている)で大きな寺院が建っており、 大勢の人が観光?に来ていた。 周りに土産品を売る店があったので覗いてみると この辺で採れる貝の細工物が多かった。 ここは日の出と日没が同時に見る事が出来る唯一の土地としても有名である。 また海を隔てた対岸には大きな岩だけで出来ている島があって、 記念堂と寺院が建っていた。 船で行き来出来、我々も船で渡り、寺院に敬意を表してきた。 翌日はここツリバンドラムからマンガロールへ 海岸に沿って走る汽車550キロの旅、 どんなものかとても楽しみであった。
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