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日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、マネジャーの男性を暴行したとして傷害罪で起訴された宮城野部屋付きの熊ケ谷親方(元十両・金親)の解雇を決めた。親方の解雇は5例目。除名に次ぐ重い処分で退職金は支給しない。「熊ケ谷」の名跡の取り扱いは今後協議する。昨年1月に公益財団法人へ移行後、親方の不祥事による処分認定は初めて。
北の湖理事長は「厳しい処分は当然。あってはならないことが起きたのは残念」と述べた。危機管理委員会が一連の問題を調査。理事会は同委員会の処分案に満場一致で賛成した。理事会では金属バットや金づちなどで男性を殴打した際の録音内容や、負傷の写真などが提示された。宗像紀夫危機管理委員長は「残忍で常軌を逸している。協会の社会的信用を失墜させた」などと説明した。
同委員長によると、熊ケ谷親方は危機管理委の担当弁護士による接見の場で、自らの傷害事件の裁判の判決が出る前に処分が出るのは「時期尚早」とし、解雇なら訴訟を起こす意向を示したという。それに対し、北の湖理事長は「それは一般常識として通るだろうか」と疑問を示していた。
◆これまでの親方の解雇
▽山響親方(元幕内・前乃森、1997年1月) 失踪して行方不明のため無断で初場所を欠勤し、職場放棄と見なされた。
▽時津風親方(元小結・双津竜、2007年10月) 部屋の序ノ口力士を稽古後に死亡させ、懲役5年の実刑判決を受けた。
▽大嶽親方(元関脇・貴闘力、10年7月) 野球賭博に関与。常習性があり、賭け金が大きかった。
▽谷川親方(元小結・海鵬、11年4月) 八百長問題に関与したとされ退職勧告を受けながら、退職届を出さなかった。
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