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北の湖理事長と「輪湖時代」を築いた第54代横綱・輪島大士さん(67)が21日に取材に応じ、1970年から80年代にかけて名勝負を繰り広げた宿敵の訃報に悼んだ。輪島さんは13年に下咽頭(いんとう)がんの手術を受け、話すことが困難。妻の留美さんを介して対応した。
北の湖理事長と最後に会ったのは今年1月の雑誌での対談。突然の訃報に輪島さんは「最近、友人の親方に理事長は元気だと聞いたばかりだったのでとても驚いた。(対談の時は)二人とも病気で酒はやめた、と笑い合った。先に逝かれて寂しい」と悔やんだ。
土俵外ではほとんど話したことがなかったという。札幌の飲食店で偶然会い「同じ店(内)で別々に飲んだ」と輪島さん。また「引退後、ホテルのサウナで偶然会った。裸の付き合いですね、と笑った。その後一緒に食事をした。酒は強かった。個人的に食事したのはこの一回だけ」という。
思い出の取組は74年名古屋場所千秋楽。1差で追う綱取りの大関・北の湖に本割と優勝決定戦で勝ち、逆転Vしたことという。対戦成績は輪島さんの23勝21敗(決定戦を除く)。「運動神経が抜群だった。一度掛けた技は二度は通用せず頭のいい力士だった」と評した。
天国の宿敵に思いをはせた輪島さん。「引退後だいぶたってから、番付(表)を欲しいと言ったらそれからずっと送り続けてくれた。うれしくて全て取ってある」と感謝。「俺はもう少し頑張る。(理事長には)よく頑張ったね、お疲れさまと言いたい」と語った。
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