|
大阪府知事と大阪市長のダブル選が22日投開票され、府知事選は現職の松井一郎氏(51)が再選、市長選は吉村洋文元衆院議員(40)が初当選を果たし、ともに、橋下徹大阪市長(46)の率いる大阪維新の会が勝利した。12月18日の市長任期満了での政界引退を表明し、立候補しなかった橋下氏だが、応援演説で駆け回り、人気健在を示すような結果に。当選した松井氏、吉村氏は、5月の住民投票で否決された「大阪都構想」に再挑戦する姿勢を示した。
橋下氏率いる大阪維新の完勝は“秒殺”で決まった。投票締め切りの午後8時過ぎには、大阪維新の候補の府知事、市長当確が次々と報じられた。
橋下氏は勝利会見場に現れなかったが、控室では「8年間、僕のような者にお付き合いいただきありがとうございました」と、府知事時代からの政治家生活への感謝を示したという。また、松井氏らに、大阪の副首都化を目指していこうと呼びかけ、「国会の皆さんに法整備を頑張ってもらいたい」と話した。会見で、橋下氏のあとを継ぎ初当選した吉村氏は「当然プレッシャーはあった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
看板に掲げてきた政策・大阪都構想が、5月17日の住民投票で反対多数で否決。直後に橋下氏は「住民の気持ちをくみ取れていなかった」と再挑戦を否定していた。
だが、新たに設置された大阪戦略調整会議では、大阪維新と自民党が激しく対立。「ポンコツ会議では100年たっても何も実現できない」と、橋下氏は都構想を再び争点に掲げることを決意した。
当選した松井氏は勝利を追い風に「府市一体の改革を続けたい」と都構想再挑戦を表明。今後は「バージョンアップ」(橋下氏)の制度案作りに取りかかる。2019年春の統一地方選前の再住民投票を目標にする。
また、維新の党との分裂で騒がせた国政新党「おおさか維新の会」にとっても弾みの勝利に。将来の憲法改正などで安倍政権との連携も視野に入れるとみられる。
橋下氏は、市長任期満了での政界引退を表明。引退後「おおさか―」の法律政策顧問に就く見通しだが、今月上旬に本紙の取材に応じた際は「またデタラメな税金の使い方をやるのなら『ちょっと待ってよ』と言う場面があるかも分かりません」と政界復帰に含みを持たせている。
周囲の復帰待望論は高い。来夏に参院選が控える中、大阪維新関係者は「国会では『衆参ダブル選もあるのでは』という話は出ている。ダブル選になるなら(橋下氏復帰の)可能性は出てくる」と話した。橋下氏と長く行動を共にする国会議員も「橋下首相を誕生させる。時期が来れば国政に出てもらう」と言い切る。なおも、橋下氏の動向には注目が集まりそうだ。
|
全体表示
[ リスト ]



