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お笑いタレントの猫ひろし(33)が21日、都内で会見し、12年ロンドン五輪の男子マラソンに出場するため、カンボジア国籍の取得申請していることを発表した。同席した同国オリンピック委員会のバス・チョモラン理事長(41)は「すぐ取得できる」と断言。カンボジア人になることが秒読みに入ったことを明かした。順調にいけば、猫は11月の東南アジア大会で、五輪代表切符をかけて走る。
猫がカンボジア人になる。2月に行った国籍取得申請が、近く受理される見通しになった。「100%取れると信じている」。猫の期待に、チョモラン理事長は「取得はすぐだ。我々も(政府に)プッシュしている」と断言。「カンボジア代表としてオリンピックに参加してもらいたい」と五輪代表候補として考えていることを明かした。
夢への第一歩となる。日本人としてロンドン五輪に出場する可能性はない。8月の世界陸上に出場する川内優輝(埼玉県庁=24)は2月の東京マラソンで自己最高の2時間8分37秒で日本人トップ。猫も2時間37分49秒の自己ベストを出したが、101位。関係者を通じ、“マラソン弱小国”のカンボジア国籍取得に動いた。
「カンボジアでナンバーワンならぬ、ナンバーニャンになります」。五輪に出場するには、参加標準記録A(2時間15分00秒)、同B(2時間18分00秒)を突破するのが条件だが、それ以外にも道はある。陸上競技全種目で各国男女1人ずつ出場できるため、最低でも、2時間25分20秒の自己記録を持つ北京五輪マラソン代表のヘム・ブンティン(25)を倒さなければならない。ハーフマラソンとはいえ2連敗中。11月11日にカンボジア人として参加予定の東南アジア大会(インドネシア・ジャカルタ)が三度目の正直となる。
猫は「4年前にマラソンを始め、1年で20分ずつ速くなっている。ベストを出せばなんとかなる」と自信を示し、2時間25分以内を目標とした。チョモラン理事長も「毎年スピードアップしている。気持ちも猫の方が強い」と後押しする。8月28日の北海道マラソンで調整し、決戦に臨む。
カンボジアに永住するつもりはない。「日本で仕事を続けます」。07年に結婚した妻(33)との間に第1子となる長女が2月に誕生したこともあり、日本の就労ビザを取得し、家族とともに生活する。名前は「チュマール(カンボジア語で『猫』)ひろし」になるという。
◆猫ひろし(ねこ・ひろし)本名・滝崎邦明。1977年8月8日、千葉・市原市生まれ。33歳。目白大学人文学部卒業後の2003年に芸能界デビュー。07年に一般人の女性と結婚し、2月11日に第1子となる長女が誕生。これまで10度マラソンに出走。08年の最高は3時間48分57秒、09年は3時間18分52秒、10年は2時間49分28秒、11年は2時間37分49秒。身長147センチ、体重45キロ。血液型A。
◆ヘム・ブンティン 1985年12月12日、カンボジア北部のストゥントレン州の農村出身。25歳。2007年、東南アジア競技大会(タイ)でマラソンで銀メダル獲得。同年の世界陸上大阪大会で1500メートルに出場。08年、北京五輪でマラソンに出場し76人中73位。開会式では選手団の旗手を務めた。ベストタイムはハーフマラソンが1時間11分47秒(08年)、フルマラソンが2時間25分20秒(09年)。身長167センチ、体重56キロ。
◆国籍変更と五輪 1992年のアルベールビル五輪、94年のリレハンメル五輪に日本代表として出場したフィギュアスケートの井上怜奈(34)は05年に米国国籍を取得し、06年のトリノ五輪に出場。ペアで7位入賞した。09年1月にロシア国籍を取得したフィギュアスケートの川口悠子(29)が10年のバンクーバー五輪で4位に入賞した。逆に、日本に帰化した例では、08年の北京五輪に出場したサッカー日本代表の李忠成(25)は、在日韓国人だった07年に日本国籍を取得した。
◆猫ひろしがカンボジア国籍を取得した場合 自分の意思で取得するため、自動的に日本国籍を失うことになる(国籍法第11条第1項)。日本国籍の離脱後は「外国人」となるため、引き続き日本で暮らすためには、離脱日から30日以内に在留資格取得申請を、60日以内に外国人登録申請を行う必要がある。日常生活に影響はない。
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