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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」にとって、2014年は連覇を目指すワールドカップ(W杯)カナダ大会を翌年に控えた大事な1年だった。ところが、大黒柱であり続けた澤(INAC神戸)に岐路が訪れつつある。代表招集はW杯予選を兼ねていた5月のアジア杯が最後。宮間(岡山湯郷)のコンバートによってボランチの定位置も不動ではなくなっており、36歳になった第一人者の周囲がざわついてきている。

 ■なでしこの顔としての存在感

 澤が日本女子サッカー界が生んだ最高の選手であることに疑問の余地はない。15歳だった1993年に初めて代表入りし、主力選手として五輪に4度、W杯に5度出場。2011年のドイツW杯では日本を初優勝に導き、翌年のロンドン五輪では2位になって初のメダルをもたらす原動力となった。

 個人タイトルも総なめにした感がある。ドイツW杯では5ゴールを挙げて得点王に輝き、最優秀選手賞も受賞。同年の国際サッカー連盟(FIFA)女子年間最優秀選手にも選ばれた。また、今年創設されたアジアサッカー連盟(AFC)殿堂にも唯一の現役選手として選出されている。国際Aマッチ出場197試合、82得点はともに2位以下を大きく引き離し、なでしこ歴代最多記録となっている。

 ■揺らぐ立場

 しかし、ここにきて代表での存在感を急激に失っている。INAC神戸では主力として、なでしこリーグの試合にほぼフル出場を続けながら、9〜10月に行われたアジア大会とカナダ遠征では代表落ち。若手を試す色合いが濃かったアジア大会はまだしも、カナダW杯の前哨戦でほぼベストメンバーをそろえたカナダ遠征からも外れたのはショッキングだった。

 レギュラーも約束されていない。4−4−2の布陣で中盤の両サイドを主戦場にしていた宮間が、澤の定位置だったボランチにコンバート。澤と並ぶなでしこの顔である29歳の実力者は阪口(日テレ)とのダブルボランチで安定感のあるプレーをみせており、澤の立場は揺らいでいる。

 なでしこの佐々木監督はカナダ遠征で澤の代名詞である背番号10を欠番にする配慮をみせ、「クラブでのパフォーマンスと代表への意欲を上げてほしい」と奮起を促した。代表引退報道が流れる騒動にも発展したが、澤自身はきっぱりと否定し「現役でやっている以上、代表に入れば光栄なことだと変わらずに思っている」と代表復帰に意欲をみせた。

 ■ベンチウオーマーには偉大すぎ

 “クイーン”とまで呼ばれる澤の扱いでネックとなるのは、ベンチに置いておくには存在が偉大すぎることなのかもしれない。絶対的な地位を失いつつある本人が控えの立場を受け入れて貢献したいと願っても、周囲が無意識のうちに気を使う恐れはある。仮に、控えの立場について不平不満の声でも上げようものなら、チームは崩壊する危険性をはらむ。頼れるバックアッパーとしては代表に呼びにくいところは、勝てなければ退かなければいけない大相撲の横綱にもどこか似ている。女子サッカー界を盛り上げてきた最大の功労者が、難しい局面に立たされているのだけは間違いない。
ソフトバンクの来季監督に就任する工藤公康氏(51)が、きょう1日に福岡市内で就任会見を行うことが31日、決まった。球団とは複数年契約を結ぶ見込み。球団は長期政権を視野に、1995年から5シーズン在籍した球団OBの工藤氏を迎えることになった。
 日本一を決めた30日の日本シリーズ第5戦をもって、秋山前監督が退任。2年連続日本一と常勝軍団構築のたすきを受け取る工藤氏は、82年にドラフト6位で西武に入団。左腕で通算224勝を挙げ、93、99年にはパ・リーグMVPを獲得した。
 95年に、フリーエージェントでダイエー(現ソフトバンク)に加入すると、99年に球団の福岡移転後初のリーグ制覇と日本一に貢献した。現役引退後は解説者などを務めており、今回が初めての監督就任となる。
 ◆DeNA3−6巨人(26日・横浜)
 巨人が3年連続、通算45度目(1リーグ9度、セ・リーグ36度)のリーグ優勝を達成した。DeNA戦(横浜)に快勝し、広島が甲子園で阪神に敗れたため3連覇が決定。2位の広島に7ゲーム差をつける独走Vだった。
 巨人は4回、2死一、三塁から亀井の右前適時打で1点先制。なおも二死満塁のチャンスで片岡が中前へ2点適時打を放ち、3点をもぎ取った。
 巨人打線の勢いは止まらない。3−1の6回無死一塁、アンダーソンが右越え13号2ラン。さらに1死後、村田の左中間への20号ソロで6点目を加えた。
 先発の内海は3戦ぶりに先発復帰した阿部とのバッテリー。7回2/3で138球を投げ、11奪三振の力投を見せた。その後は西村−山口継投できっちり抑え、9回2死からマシソンを投入して最後の打者を三振に打ち取った。内海は8回途中3失点で7勝目を挙げた。
 巨人はセの王者として10月15日から本拠地でのクライマックスシリーズ最終ステージに臨む。
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 ◆仁川アジア大会第4日 ▽競泳(22日)
 競泳男子200メートル個人メドレーは、萩野公介(20)=東洋大=が1分55秒34の大会記録で優勝。続く800メートルリレーでも7分6秒74で金メダルを獲得し、前日の200メートル自由形に続いて大会3冠を達成した。男子50メートル背泳ぎは、古賀淳也(27)=第一三共=が24秒28で3連覇。男子は2日連続で全種目金メダルを独占した。女子200メートル平泳ぎは、渡部香生子(17)=JSS立石=が2分21秒82で制した。
 勝って当たり前と言わんばかりの表情だった。男子200メートル個人メドレー。萩野はバタフライからトップに立つと、残りの3種目でライバルを突き放した。1分55秒34。2週間前の日本学生選手権で出した日本記録に0秒01足りなかったが、2位の藤森以下に3秒以上も差を付ける圧勝劇。それでも「最初のバタフライでタッチに失敗してそれが最後に響いた」と小さなガッツポーズだけで、笑顔はなかった。
 今では最も得意な種目と言っていい。8月のパンパシフィック選手権(ゴールドコースト)で五輪3連覇のマイケル・フェルプス(米国)を0秒02差抑えて優勝した。今回も苦手意識があるバタフライには「25〜35メートルで頭が上がった」と課題を残したものの、自由形でカバー。「今回、目標としていた1分54秒台も近いうちに出ると思う」と手応え十分だ。
 今大会は8種目にエントリー。競泳が開催される6日間全てに登場する予定だ。2冠目から40分後の800メートルリレーでも第2泳者で優勝に貢献。最後の50メートルでは26秒12と驚異のスタミナを見せつけた。中国の孫楊が欠場したことに「やっぱり全力で勝負したかった」と3冠達成にも納得できない様子だったが、日本男子はここまでの6種目全てで金メダル。「大会前のミーティングでほぼ金を取ろうと話していた。まだ4日ありますから」と笑った。
 2日で3つの金メダル。もちろん、ここでは満足しない。目標は憧れであり、ライバルでもあるフェルプス。08年北京五輪では個人5つ、団体3つの合計8つの金メダルを獲得した。「いつか追いつきたい」という怪物の数字に、まずはアジアで近づきたい。23日は400メートル自由形で五輪王者の孫楊、朴泰桓の再戦が控える。「(21日の200メートル自由形は)棚ぼた。残りも全て金メダルを狙うつもりですけど、胸を借りるつもりで勝負したい」。水の“錬金術師”は、挑戦者の心を忘れていない。(遠藤 洋之)
 萩野公介「800メートルリレーは前回の借りを返せてうれしい。ただ、孫楊選手がいなかったのが残念だった。200メートル個人メドレーも細かいところに課題はある。(23日の400メートル自由形で孫楊、朴泰桓と再戦するが)昨日のは“棚ぼた”だった。また胸を借りるつもりで挑みたい」
 ◆萩野 公介(はぎの・こうすけ)1994年8月15日、栃木・小山市生まれ。20歳。東洋大2年。生後6か月で水泳を始め、12年ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅メダル、200メートル個人メドレー5位。13年世界選手権は200メートル個人メドレーと400メートル自由形で銀。14年パンパシフィック選手権では200メートル、400メートル個人メドレー2冠。177センチ、71キロ。家族は両親。
 DeNAの高田繁ゼネラルマネジャー(GM・69)が今季限りで退任し、後任として山下大輔GM補佐(62)が就任する見通しであることが22日、分かった。すでに高田GMは、近い関係者に退任の意向を伝えている。
 高田GMは、日本ハムのGMとして06年に日本一に導くなど、チームをリーグ屈指の強豪に育て上げた。その手腕を買われ、DeNA初年度の12年からGMに就任。前年まで4年連続最下位に沈んでいたチーム再建に着手し、6位→5位とステップアップしてきた。
 今季も、前日(21日)の敗戦で5位に転落したものの、広島、阪神に中日も交えたクライマックスシリーズ(CS)争いを展開。自力でのCS進出の可能性も残している。春田真オーナー(45)もかつて、「組織として大きくなる過程で、高田GMという存在はものすごく大きい」と、その功績を評価していた。だが、就任3年でチーム再建の土台づくりができたと判断し、退任を決断した模様だ。
 高田GMが退くことで、チームのかじ取りは、新たに山下GM補佐に託すことになる。同GM補佐は現役時代、大洋ひと筋のスター選手として活躍。指導者としても03、04年に横浜監督、12、13年にはDeNA2軍監督を務めるなど、大洋―横浜―DeNAと移り変わってきたチームを熟知。今季から、次期GM候補として現職に就いている。
 来季続投が基本線となっている中畑監督とは、2歳違い。かつてチームを率いた経験を持つ山下氏がGMに就任すれば、強力タッグになりそうだ。今オフには、DeNA創業者の南場智子氏(52)が新球団オーナーに就任する見通し。長い低迷から脱却しつつあるベイスターズが、新たなステージに足を踏み入れる。
 ◆山下 大輔(やました・だいすけ)1952年3月5日、清水市(現静岡市)生まれ。62歳。清水東高―慶大から73年のドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。好守の遊撃手として活躍し、88年の開幕直前に現役引退するまで通算1609試合に出場。打率2割6分2厘、129本塁打。03年に横浜監督に就任も2年連続最下位で退任。楽天ヘッドコーチ、DeNA2軍監督などを経て、今季からGM補佐に。

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