|
◆フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦 NHK杯第2日(28日、長野市・ビッグハット)
全日本女王が意地を見せた。宮原がGP6戦目で初優勝を飾り、自身初のGPファイナル進出を決めた。「200点を出すことを目標にしていた。信じられない。大きなチャンスだったので、フリーでもいい演技ができてよかった」。表彰台にトロフィーを置いたままリンクから去りそうになったのは、ご愛嬌(あいきょう)。シャイな17歳は、控えめに喜びを表現した。
ミスが少なく、安定感は抜群。表現力向上のため、オフの練習にパントマイムを取り入れた。先生が出した題目を即興で演じた。さらに、今季から宝塚歌劇団出身者に指導を仰ぎ、体の使い方を磨いた。「表現やステップは、思い切って体を動かして表情をつくることができた」。練習の成果が出た。
浜田美栄コーチ(56)が「これまでの教え子で誰より練習する」と舌を巻く努力家。「初めて浅田選手より順位が上にいくことができたけど、浅田選手の経験を考えると自分はまだ始まったばかりなので、もっと頑張らないといけない」。初めてのファイナル進出を果たしても、宮原の謙虚な姿勢は変わらない。
|
フィギアスケート
[ リスト | 詳細 ]
|
◆フィギュアスケート GPシリーズ第4戦 フランス杯第1日(13日、フランス・ボルドー)
国際スケート連盟(ISU)は14日、パリ中心部での同時多発テロを受け、フランス南西部のボルドーで開催中だったフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、フランス杯を中止すると発表した。
14日は大会最終日でフリーの演技を予定していた。日本からは13日のショートプログラム(SP)で首位に立った宇野昌磨選手(17)=愛知・中京大中京高=ら4人が出場していた。成績の取り扱いについては未定だが、ISU関係者によると、12月のGPファイナル(バルセロナ)出場を争うポイントについては、SPの成績がそのまま換算される方向という。
ISUは警備を強化して開催する方針を決め、選手も練習していた。しかし、フランス全土が非常事態宣言下にあることから、フランス内務相とボルドー市長が、フランス連盟に対して大会の中止を指示。ISUもこれを受けて決定を下した。フランス連盟のガイアゲ会長は「非常に残念で、申し訳なく思う」と苦渋の表情で話した。
|
|
◆フィギュアスケート GPシリーズ第3戦・中国杯第2日(7日、北京・首都体育館)
【北京(中国)7日=高木恵】男女のフリーを行い、女子の浅田真央(25)=中京大=が、グランプリ(GP)シリーズ復帰戦を優勝で飾った。ショートプログラム(SP)首位から出たフリーは、冒頭の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)は成功させたが、他のジャンプでのミスが響き、3位の125・75点。合計197・48点で辛くも逃げ切った。昨季休養を経て2季ぶりに臨んだGPは、通算15勝目(GPファイナル4勝を含む)となり、日本選手最多も更新した。
得点を待つ真央は胸の前で両手を合わせて、申し訳なさそうに“ごめんねポーズ”を作った。「結果は優勝で終われたけど、納得はしていません」。転倒や回転不足など3つのジャンプで失敗し、自己ベストを16・96点下回る125・75点。フリーで3位と踏ん張り、合計点で逃げ切った。
冒頭のトリプルアクセルは完璧な着氷で1・86点の上積み。代名詞のジャンプだけで10・36点を稼いだ。しかし、続く連続3回転の転倒は「自分の中で予想外」のミス。「そこから気持ちが前へ前へ行ってしまった。平常心を保てないまま行ってしまった」と3回転ルッツは2回転になった。後半の3連続ジャンプは単発の1回転フリップになり「スタミナと自分の気持ちが合っていなかった」と悔しがった。
珍しい違反で減点1も受けた。休養した昨季から、名前を呼ばれて位置に着くまでの制限時間が60秒から30秒以内に短縮された。6日のSPは60秒を使える第1滑走者だったため影響はなかったが、フリーは2秒オーバー。「勘違いしていた。1分だと思っていた。1点が大きく左右することもある。今回で良かった」と恥ずかしそうだった。
「蝶々夫人」は日本人女性と米海軍士官の悲恋を描いたオペラ曲。14年ソチ五輪シーズンのSPに使う案もあったが「その時はやりたいという気持ちにならなかった」という。休養中に京都で蝶々夫人の舞台を観劇し、ヒロインの心の強さに触れて「演じたい」と翻意。あふれる思いを全身で表現し、表現力を示す演技点は本郷、ラジオノワに4点以上の大差をつけた。
代名詞トリプルアクセルの精度は相変わらず一級品。「ショートとフリーで跳べたことは今後の試合に向けて自信になった。まだ課題はあるけど、GPファイナル(12月・バルセロナ)へ向けては一歩を踏み出せた」。次戦はNHK杯(27日開幕・長野)。今度こそ真央流の蝶々夫人を演じきる。
◆真央のGP勝利 通算15勝となり、昨季の休養を挟んで12年中国杯から7連勝。通算10勝で06年フランス杯〜08年中国杯まで7連勝した10年バンクーバー五輪女王・金妍兒(韓国)に並んだ。母・匡子さんの急死で棄権した11年ファイナルを挟めば、同年ロシア杯から出場試合で8連勝。通算勝利もあと2勝でスルツカヤ(ロシア)の最多17勝に並ぶ。
|
|
◆フィギュアスケート GPシリーズ第3戦「中国杯」(6日、北京)
【北京(中国)6日=高木恵】男女のショートプログラム(SP)を行い、1年の休養を経て2シーズンぶりにGPシリーズに復帰した浅田真央(25)=中京大=は71・73点で首位。GPシリーズでの出場8連勝へ、好発進した。さらに2018年平昌(ピョンチャン)五輪に関し「もちろん頭にある」と、初めて出場への意欲を口にした。本郷理華(19)=邦和スポーツランド=は65・79点の自己ベストをマークし2位につけた。
フィニッシュで広げた両手で、真央はガッツポーズを作った。GP初戦で会心の演技。「こういう風に滑りたいと思っていた演技ができた。振り付けの先生にはしない方がいいと言われているんですけど、出ちゃいました」と笑顔がはじけた。
演技後、中国メディアに27歳で迎える平昌五輪への意欲を問われ「もちろん頭にあるけど、まずはフリーへ向けて頑張りたい」と、3度目の五輪挑戦へ初めて前向きに語った。ソチ五輪後、世界はトゥクタミシェワら10代のロシア勢が台頭。だが、真央も休養前から進化を遂げて帰ってきた。
ジャンプの基礎点が25・50と世界最高難度の構成で挑んだSP。冒頭の3回転半は着氷したが、続くフリップ―ループの連続3回転はループが回転不足を取られた。後半の3回転ルッツはエッジエラーがついたが、手応えの方が大きい。「ルッツは挑戦して、まとめられたことに大きな意義があった」と胸を張った。
一人の女性が目の前の男性に「あなたはすてき」と伝え続けるジャズナンバー「すてきなあなた」に乗って舞った。佐藤信夫コーチには「女性らしく男性を誘うように踊りなさい」と指示されていた。「声援が助けになって、いい表情で踊れたと思う」。手拍子に乗り、情感たっぷりに大人の女性を演じきった。
休養中、初めてスケート靴を持たずに1週間ロサンゼルスへ旅行に出かけた。これまで故障する恐れがあるものは全て排除してきたが、バナナボートやバンジージャンプにもトライ。「全体的に大きく、気持ち的にも柔らかくなった」。スケーターとしての幅も広がった。「年齢的にも体力的にもまだやれる。体も心もやり切ったと思えるところで終えることが、私のスケート人生で大切なこと」。まずは7日のフリー「蝶々夫人」を精いっぱいにやり切る。
|
|
◆フィギュアスケート GPシリーズ第2戦 スケートカナダ最終日(31日・レスブリッジ)
女子で前日のショートプログラム(SP)2位で16歳の永井優香(東京・駒場学園高)は、フリーは109・57点の7位で合計172・92点の3位となり、GP初出場で表彰台に立った。
村上佳菜子(中京大)は合計171・59点で4位だった。アシュリー・ワグナー(米国)が202・52点で優勝。昨季世界選手権女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)がフリーはトップの得点でSP7位から盛り返し、188・99点で2位に入った。
永井優香「信じられない結果。GPに出られるということで楽しみな部分もあったが、不安の方が大きかった。ミスもあったが、今できることを精いっぱいできたことが一番うれしい」
村上佳菜子「ちょっと悔しい。(自己採点は)40点ぐらいかな。練習ではもっとできているので、それが試合に出たら60点、70点と上がってくると思う」
|






