フィギアスケート
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◆フィギュアスケート 関東選手権第2日(13日・新横浜スケートセンター) ソチ五輪代表1次選考会を兼ねて行われ、4月に女児を出産した元世界女王の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は女子ショートプログラム(SP)で56・25点の首位となった。安藤はスピンが最低評価のレベル1になるなど得点を伸ばせず、昨季全日本選手権の女子SPでは7位相当の得点。14日のフリーを滑り切れば東日本選手権(11月、群馬)に進むが、最終選考会の全日本選手権(12月、埼玉)に向け不安を露呈した。
金色の衣装に身を包んだ安藤が演技を終えると、超満員の約800人が埋め尽くした客席から拍手が巻き起こった。優勝した10年12月の全日本選手権以来、約3年ぶりの国内試合。女子は5人しか出場しない地区予選で、安藤は2位に12・08点もの大差をつけて格の違いを見せつけた。
注目の国内復帰戦。安藤の出場で今大会は異例の有料試合になり、チケットは完売。約100人もの報道陣が詰めかけ、約25人の警備員も動員された。過熱する周囲だったが演技では不安を露呈した。得点は約2年半ぶりの復帰戦だった9月のネーベルホルン杯のSPで出した59・79点からは3点以上も下回ったのだ。
女子では唯一、4回転を跳べた安藤の生命線のジャンプでミスがあった。冒頭の3回転ルッツ―2回転ループは決めたが、次に跳んだ3回転ループが回転不足。さらに演技の基本となるスピンもキレがなかった。プログラムの最後に回った上体を反らすスピンは最低のレベル1となった。10月のジャパン・オープンでフリーの自己最高点を超える得点を出した浅田真央(23)=中京大=はスピンがすべて最高のレベル4評価だった。トップで戦うほど細かな取りこぼしが響く。表現力を示す5項目の演技構成点でもネーベルホルン杯に比べて評価を伸ばせず、得点の上積みができなかった。
ソチ出場には全日本優勝が確実な条件。だが、この日の点数では昨季、東日本選手権の女子SP首位の55・89点を上回るが、全日本で7位相当となり、道のりは険しい。それでも関係者は「7つの要素を大きなミスなくできたのがよかった。スケーターとしては一歩ずつ前進している」と手応えを強調した。試合後、安藤はほかの選手の迷惑になるとして会見を拒否。視察した日本連盟強化部関係者も取材には応じなかった。五輪2次選考会進出には7位以内が条件だが、選手は5人なので棄権しなければ通過する。だが、課題を克服しなければ、ソチへの道は険しくなる。
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来年2月のソチ冬季五輪出場を目指すフィギュアスケート女子の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=が6日、福岡市内で開催されたアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」に出演し、4月に女児を出産したと公表してから初めて観客を前に演技した。会場がほぼ満員になるなど注目度の高さをうかがわせたが、報道陣の取材には応じなかった。
安藤は2つの演目を披露した。歌手のAIとの共演では、迷わずに選曲したという、母への愛を歌った「ママへ」に乗って滑り、3回転サルコーは転倒。賛美歌「アメージング・グレース」で演じたプログラムでは、再挑戦したジャンプを成功させて拍手を浴びた。
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フィギュアスケートの元世界選手権女王でソチ冬季五輪シーズンに復帰する安藤美姫(25)が、4月に女児を出産したことが分かった。1日にテレビ朝日が放送したインタビューで「一人の女性として生きたいという決断で4月に赤ちゃんを無事出産して、母になりました」と告白した。女児の父親については触れず、結婚はしていないという。五輪シーズン限りで引退する意向も表明した。
安藤によると、復帰を目指していた昨秋に妊娠が分かり「スケートよりもその子の命を選んだ」という。母として3大会連続の五輪出場を目指すシーズンに向け「リンクの上で責任を持って、これからも頑張りたい」と話した。
安藤は2度目の優勝を果たした2011年の世界選手権後にニコライ・モロゾフ氏との師弟関係を解消した後、2シーズン主要国際大会に出場していない。所属していたトヨタ自動車も1月1日付で退社した。昨年11月のイベント出演を最後に公の場を控えていたが、6月1日のアイスショーで約9か月ぶりに演技を披露した。 |
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◆フィギュアスケート 四大陸選手権第2日(9日・大阪市中央体育館) 真央スマイル全開だ! トリプルアクセル完全復活だ! 女子ショートプログラム(SP)を行い、浅田真央(22)=中京大=は今季初めて挑んだ大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ、今季世界最高の74・49点で首位に立った。3回転半を試合で決めたのは、11年2月の四大陸選手権(台北)のフリー以来2年ぶり。3月の世界選手権(カナダ)、1年後のソチ五輪での悲願の金メダルを目指し、大きな一歩を踏み出した。2位に鈴木明子(27)=邦和スポーツランド=、3位に18歳の村上佳菜子(中京大中京高)が続き日本勢の表彰台独占も見えてきた。
会場が息を潜めて見守る緊張の中で、歓喜の瞬間が訪れた。演技の冒頭、今季初めて解禁した3回転半。真央は助走の勢いに乗って前向きに踏み切り、高く速い回転で流れるように着氷した。基礎点に出来栄えの加点が付くほど完ぺきなジャンプで、公式戦では2年ぶりの成功。演技後は手をパチッとたたき、両手でガッツポーズを作った。
「ガッツポーズはあまりしたくなかったけど、拍手じゃ足りなくて、やっちゃいました。今年はアクセルを試合で跳ぶと言ってきたので、成功できてうれしい」。09年4月の世界国別対抗で出したSP自己最高の75・84点には届かなかったが、10年2月のバンクーバー五輪以降では最高の高得点。真央スマイルで久々に派手に喜びを表現した。
軽快なジャズの「アイ・ガット・リズム」に乗って、攻める気持ちを貫いた。慎重派の佐藤信夫コーチ(71)も「守りに入るな」と送り出した。最も進化したのは踏み切りだ。真央は「入る時の流れやタイミングが自分のものになってきた」と力を込める。バンクーバー五輪前後は助走が前傾姿勢になり、スピードが落ちて踏み切るタイミングが合わなかった。だが、佐藤コーチと滑りの基礎からやり直し、スピードスケートのように上下動の少ないフォームが完成。助走のスピードもアップし、「あまり(ためを作って)待たずに跳べている」とスムーズに踏み切れるようになった。
「最大の武器」と公言し、代名詞となった3回転半。バンクーバー五輪ではSPで1、フリーで2の合計3回を決める史上初の快挙を達成したが、精度に違和感を感じていた。そこで五輪後は佐藤コーチの門をたたき、すべてのジャンプを基礎から修正した。だが、結果が出ず、初めて滑る意欲を失った。佐藤コーチは「今季が近づいても3回転半を跳びたがらなかった」と明かす。今季前半は3回転半を外し、練習を本格的に再開したのは昨年末の全日本選手権前。だが「長く離れていたことで悪い癖がなくなった。ジャンプの質が良くなった」と逆に無駄な力が抜け成功につながった。
金妍兒(22)=韓国=が昨年末の復帰戦で出した72・27点も超えた。「今日の出来は次につながる。明日も強い気持ちで臨みたい」。武器を取り戻した真央が金メダルに向けて加速する。 |






