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胸部大動脈瘤(りゅう)破裂胸腔(きょうくう)内出血のため、15日までに急死した俳優の阿藤快(あとう・かい、本名=阿藤公一)さん(享年69)の通夜が20日、実家のある神奈川・小田原の湘和会堂でしめやかに営まれた。主演したTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜・後9時、放送中)の主演・阿部寛(51)や親交のある女優・名取裕子(58)ら芸能関係者や親族、知人ら約600人が参列した。喪主は長男・基(もとい)さん。葬儀・告別式は午前9時から同所で。
先輩俳優と最後の別れを交わすため、阿部が小田原まで駆けつけた。悲しみを漂わせた長身をうつむき加減にした阿部は、通夜開始の約30分前に会場に入った。報道陣の問いかけには終始無言だった。
阿藤さんは、阿部が主演する人気ドラマ「下町ロケット」の第1話に弁護士役で出演していた。この日はドラマの撮影はなかったが、TBS関係者は「ハードなスケジュールが続く中、貴重な休みの日に阿部さんが通夜に行かれたのは、阿藤さんの人柄がしのばれますね」と話した。スタジオの前室(出演者が控える場所)で阿部が出演者と談笑することも多く、その輪に阿藤さんの姿もあったという。
ひつぎの中の阿藤さんが身に着けたグレー地に鯛が泳ぐ柄の創作浴衣は、名取が毎年贈っていた浴衣の昨年のもの。名取は「顔は怖いけど本当に優しくて人に楽しんでもらうことが大好きで…」と涙で語った。98年の舞台「吉原炎上」で自身の体調が悪かった時に、阿藤さんが「俺が出てやるよ」と本来なかった兄役で急きょ共演してくれたという秘話を明かし、一番の思い出を問われると「いつものあの感じで…、すいません」と言葉が続かなかった。
祭壇の遺影は笑顔の武将姿。毎年5月に参加していた小田原最大のイベント「小田原北條五代祭り」の武者行列の数年前のもの。4人きょうだいの2番目で長男だった阿藤さんの、上の妹の大川潤子さん(66)は「いい写真でしょう。優しくていい人だった。仲が良かったの」と話し、浴衣を着た阿藤さんに、ドラマ「セーラー服と機関銃」(82年)の目高組の袢纏(はんてん)を掛けたことを明かした。今月1日が千秋楽だった、元バレー日本代表でタレントの大林素子(48)主演舞台「MOTHER」の台本や、最近熱心だったというゴルフのグローブと帽子も入れるという。
戒名は、芸名と本名から1字ずつ取った「眞快公實居士(しんかいこうじつこじ)」。会場には年1回の西湘高校同窓会で阿藤さんが歌ったシャンソンなどの歌が流れ、170を超える供花が届けられた。設けられた一般焼香スペースではファンや地元住民らが合掌していた。
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