|
統一地方選の前半戦が12日に投開票を迎える。選挙戦最終日となった11日は、各地で候補者たちが最後のアピールに臨むなか、維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長(45)は8か所で大阪府・市議選の応援演説を行った。
選挙期間中には、国会本会議欠席後の旅行疑惑で同党から除籍(除名)処分を受けた上西小百合衆院議員(31)の騒動が発生。橋下氏は「極めて劣勢」と情勢を分析しながら、「僕の選挙はいつも他党がみんな敵に回る。なんでこんなに敵ばかりなのか…」と嘆いた。
「僕は口も悪い、性格も悪い。ろくな人間ではないけど、あの連中(他党の議員)より働いてきた自信はある」と、泣き落としで聴衆に訴えかけた橋下氏。最後の場所となったなんば高島屋前では、演説中に上着を脱ぎだし、大阪都構想の賛否を問う住民投票をPRするトレーナーを見せつけるパフォーマンスで場を沸かせていた。
|
社会
[ リスト | 詳細 ]
|
維新の党の上西小百合衆院議員(31)が衆院本会議を欠席した問題で同党は4日夜、大阪市内で党紀委員会を開き上西氏の除籍(除名)を決定した。最高顧問で傘下の政治団体「大阪維新の会」の代表の橋下徹大阪市長(45)はこの日、党の決定に先立ち、大阪市内で行った街頭演説で大阪維新からの除名を発表。今月1日に問題が発覚してからわずか3日で同党は決着を図った。上西氏は、議員辞職する意向はない。
上西氏は結局、除名された。深夜に開いた党紀委員会後に維新の党の松野頼久幹事長は処分理由について、3月13日の本会議欠席に関する手続き上の問題はなかったとした上で、前日にショーパブなどを利用したことなどが報じられたと指摘。「党の品位を汚した行為が党規に抵触する」と述べた。江田憲司代表ら執行役員会メンバーにも報告し衆院会派からも除名するとしており、近く届け出る。
結果は予想されたものだった。この日、橋下氏は大阪市内7か所で街頭演説を実施。大阪の選挙区から選出された維新の党の衆院・参院議員が全員所属する「大阪維新の会」からの上西氏の除名を街頭で発表するという異例の手段に出た。党の最高顧問が公の場で発した言葉の意味は重く、松野氏も「大阪維新の会の除名というのも大きな理由だ」と述べた。
関係者によると大阪維新の会の除名は幹部が連絡を取り合う持ち回り方式で協議。橋下氏が上西氏と大阪市内で会談し議員を辞職を求めたが「法を犯さない限り、議員の身分は奪われない」「それだったら除名で構いません」などと反発し拒否。その態度に橋下氏は激怒し、除名を宣告した。
報道各社に本会議前日に体調を崩した際の医師の診断書などとともに除名の理由を書面で発表した。中で以前から上西氏の言動に問題があったと指摘。大阪維新の会府議団預かりとして指導を受けていたが、改善の見込みは全くなく「一連の行動と言動を総合的に判断した」と説明した。街頭演説では上西氏との絶縁を宣言。「完全に永田町の感覚。あの議員とは二度と付き合いません。二度と公認しない」と言い放った。一方で「国会議員にさせてしまった。僕の責任だ」と謝罪した。上西氏は今後は、他の政党に属さない限り無所属となるが、過去2度の選挙とも大阪7区(吹田、摂津市)で敗れ、比例で復活当選。現在の選挙区で戦うのは非常に厳しい。
今月1日に、疑惑が浮上してからわずか3日の「スピード決着」。大阪維新は3日に告示された大阪府議選と大阪市議選を5月17日に投開票される大阪都構想の賛否を問う住民投票の前哨戦と位置づけて総力戦を展開。関係者によると上西氏の問題で市内の本部には抗議電話が殺到しており、影響拡大を避けるため厳しい姿勢を示した。
◆この日の街頭演説での橋下氏の主な発言◆
▼大阪市淀川区(午前10時開始)「あんな国会議員の記者会見に付き合って(深夜)1時ですよ! 帰ってきたの夜中2時ですよ!」「(都構想の説明を前に)上西小百合とごちゃ混ぜにされると非常につらいところではあるんですが…」
▼同福島区(午後1時30分開始)「普通の国会議員だったら、問題があったとしてもなかなか辞めないのが習わしかも分かりませんが、普通の政党と同じことをやっていたら意味ない。大阪維新の会は厳しくやっていく」
▼同都島区(午後2時50分開始)「彼女と久々に話をしましたが、いや〜変わるもんだなと。2年国会議員やるとこうなってしまうのか、と」「彼女は政治家としての修業が足りなかった。ただ僕の責任ですよ。29歳の女の子をきちんと国会議員に育て上げることができなかった」
|
|
父娘の経営権争いで注目を集めた大塚家具の株主総会が27日、都内で行われた。創業者の大塚勝久会長(71)が社長復帰、久美子社長(47)が続投をそれぞれ求めた決議は、久美子社長が約61%の賛成を集めて勝利した。勝久氏は会長職を退任。久美子社長は「名実ともに新体制」のもと、株主、顧客の信頼回復に努めることを宣言したが、筆頭株主でもある勝久氏の動向からは目が離せず、依然、騒動の火種はくすぶり続けている。
2月中旬に表面化した後、経済界のみならず全国を騒がせた“親子げんか”は、娘の勝利で一応の決着がついた。
久美子社長が、自身の続投と勝久会長の退任を求めた「会社提案」と、勝久氏が、久美子氏の退任と自身の社長復帰を求めた「株主提案」。真っ向対立した2提案の決議結果は、約61%が会社提案に、約36%が株主提案に賛成(約3%は棄権)。久美子氏は、自身の勝利という結果を淡々と読み上げた。敗北が分かった瞬間の父・勝久氏の表情は「資料を見ていて確認しなかった」という。
例年は20人ほどしか参加しないという株主総会だが、この日は一般株主だけで約200人が出席し、第2会場まで設置。質疑の際、大株主として最前列に陣取った勝久氏が、マイクのない場所でも発言を繰り返し、議長の娘・久美子氏から「静粛にしてください」と止められる場面も。勝久氏は決議前には「クーデターによって、私は社長の座を追われました」と声を張り上げた。また、勝久氏の妻・千代子氏も延々と会社の内情を話して久美子氏の経営を批判、久美子氏から「簡潔にお願いします」とたしなめられるなど、総会の場でも親子対立の構図が鮮明だった。
結果的には、大塚家関連以外の一般株主の約8割が会社提案に賛成するという「圧勝」。久美子社長は「それだけのご期待を頂いたという責任を感じています」と、気を引き締め直した。
株主としては「協力」 圧勝とはいえ、決議前には、株主から厳しい言葉が次々とぶつけられた。中でも多かったのは「仲直りすべきでは」「親子の歩み寄りはできないのか?」など、和解を求める言葉。久美子社長は「企業に携わる者として、できることとできないことがある。事実認識に関して一致しておらず、その意味ではすり合わせるのは難しい」と答えるにとどまった。
「会社と株主の関係としては、(勝久氏と)協力していく努力をしていきたいと思います」との言葉も口にした久美子社長だが、和解とはいえない状況で、経営基盤が安定するかどうかは不透明なまま。個人株主からは「業績が下がっている」と厳しい言葉も投げかけられた。騒動を乗り越え、どのように会社の利益につなげるか、手腕が問われることになる。
◆大塚 久美子(おおつか・くみこ)1968年2月26日、埼玉県生まれ。47歳。大塚家具創業者・大塚勝久氏の長女。91年に一橋大経済学部卒業後、富士銀行(現在のみずほ銀行)に入行。94年3月に退職し、同年4月に大塚家具に入社。経営企画室長となる。05年7月に株式会社クオリア・コンサルティングを設立し、社長に就任。07年12月に同社を退職し、大塚家具に再入社。09年3月に勝久氏の後任として社長に就任。14年7月に勝久氏に解任されたが、15年1月に社長復帰。 |
|
STAP細胞問題で揺れた理化学研究所(埼玉県和光市=以下、理研)の野依良治理事長(76)が23日、同研究所で昨年8月27日以来となる記者会見を行い、一連のSTAP細胞問題に関して、「最大の責任者は小保方氏ら研究者らにある」などと述べた。
昨年、小保方晴子研究ユニットリーダー(当時)山梨大・若山照彦教授を中心として研究チームによって引き起こされたSTAP細胞不正論文問題は、世界的な関心事となった。理研のトップである野依理事長は「研究者の自立的な発想を最大限に尊重する研究ですから、当然小保方さんは責任重大。また検証できなかった研究チームにも大きな問題はある」とし、「若山先生の研究成果をチーム全員が信じ込み、虚構が拡大したのでは」と見解を述べた。自身は昨秋、給与を一部返納したことと理事5人に厳重注意をしたことで責任を果たしたとの認識を示した。
12月に検証委員会がSTAP細胞の正体は既存の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)が混入した可能性が非常に高いとする結論を出したが、胚性幹細胞を誰が混入したか分からないまま幕を閉じる。野依理事長は「研究者らの説明責任は十分ではないが、大まかな事の全貌は分かった。最善の努力はしたつもり」と調査の成果を強調した。小保方氏の今後については「不正は厳正に処分されるべきだが、別の世界で活躍してくれればいい」とエールを送った。
この日、下村博文文部科学相は理化学研究所に関し「明日、閣議了解をいただく人事を提案したい」と述べ、野依理事長の退任を決めたことを明らかにした。埼玉県和光市の同研究所を視察し、記者団に述べた。後任は松本紘・前京都大学長(72)の見通し。STAP問題の影響で、理研を特定国立研究開発法人に指定する法案が先送りにされているが、下村氏は「この視察をもって、すぐ国会に出すという段階には至っていない」と話した。
03年に就任し3期目の野依理事長は下村氏の視察後に記者会見したが「人事に関わることは申し上げられない」と繰り返した。 |








