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日本高野連は17日、甲子園球場で国体選考委員会を開き、山口国体の高校野球硬式の部(10月2〜5日・山口県宇部市ユーピーアールスタジアム)=公開競技=に出場する12校と補欠2校を次の通り選んだ。
▽出場校 光星学院(青森)、能代商(秋田)、作新学院(栃木)、習志野(千葉)、日大三(東京)、金沢(石川)、智弁学園(奈良)、東洋大姫路(兵庫)、関西(岡山)、如水館(広島)、徳島商、柳井学園(山口=開催地)
▽補欠校 唐津商(佐賀)、英明(香川) |
高校野球
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◆第93回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 帝京3―5八幡商(13日・甲子園) 八幡商(滋賀)がミラクル勝利で21年ぶりの3回戦進出を決めた。完封負け目前の9回、1死から3連打と敵失で1点を返し、なおも満塁で5番・遠藤和哉左翼手(3年)が、右翼ポール際に起死回生の逆転グランドスラムを放ち、帝京(東東京)を破った。1回戦(対山梨学院大付)で白石智英遊撃手(3年)が滋賀勢初の満塁弾を記録したばかりで、チーム2戦連続は史上初。さらに、9回の逆転満塁本塁打も、滋賀勢が東京勢に勝つのも史上初というトリプルの快挙を成し遂げた。
白球が右翼フェンスを越え、甲子園が一瞬で沸騰したとき、主人公だけは冷静だった。「手応えがあったので、入ると思っていました」。審判の手が回ったのを確認すると、遠藤は「うれしかったけど、仲間と一緒に喜びたかった」と淡々とダイヤモンドを回った。三塁走者の竹井友希が泣きじゃくりながら本塁で出迎えるのを見て、ようやく笑みがこぼれた。
誰がこの結末を予想できただろうか。帝京に3点のリードを許して迎えた最終回。8回まで左腕・渡辺隆太郎の前に二塁も踏めなかった八幡商が、1死から3連打と相手失策で1点を返す。なおも満塁。遠藤がフルカウントからの9球目を完璧にとらえた。「逆転できるとは思っていたけど、こういう形になるとは…。今までの野球人生で一番うれしかった」。勝者と敗者があっという間に入れ替わった。
1回戦の山梨学院大付戦で県勢初の満塁弾が出たばかり。それが、甲子園史上初のチーム2戦連続満塁弾に化けた。9回の逆転満塁弾も史上初なら、滋賀代表が東京代表に勝ったのも7戦目で初。ナインは前日に池川準人監督(39)から「滋賀が東京に勝ったことがない」と聞いていたという。「自分たちが最初にやってやろうと話し合っていた」と遠藤。“トリプル史上初”を達成する正真正銘のミラクル弾だった。
とんでもないことをやらかしたのは、ごく普通の18歳だ。最高の思い出は昨年12月のグアムへの修学旅行。人生初の海外だった。「ずっと練習漬けだったので楽しかった」。滋賀にはない海で思い切り遊んだが、高校球児らしく早朝の砂浜ダッシュも欠かさなかった。
極度のあがり症で、1回戦の前夜には「やばい。吐きそう」と仲間に漏らしたほど。しかし、いざ試合が始まると“勝負の鬼”に変身する。滋賀大会では決勝で勝ち越しの2点三塁打を放つなど、5試合で13打点と無類の勝負強さを発揮。この日も「チャンスで回ってこい」と祈っていた。人生最高の思い出は「甲子園での満塁弾」に変わった。
誰もが「優しい」と声をそろえる仲間思いの男の劇打に、快記録までついてきた。初の夏2勝を挙げた八幡商が今、最もノッている。「このチームには何かあるな、と思いますね」と遠藤。伏兵が大会の主役に躍り出そうだ。
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甲子園練習第2日の8月1日は地元兵庫の東洋大姫路や明徳義塾(高知)など11校が練習。甲子園練習は当初3日までの予定だったが、地方大会の日程が天候不順でずれ込んだ影響で4日まで行われる。
地方大会は2大会で決勝が行われ、作新学院(栃木)と帝京(東東京)が代表に決まった。大阪は大阪桐蔭と東大阪大柏原が決勝に進出。大阪大会決勝は8月1日に行われ、全49代表校が出そろう。
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日本高野連は18日、大阪市内で第93回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕・甲子園)の臨時運営委員会を開き、決勝開始を午前9時半にすると発表した。同選手権の決勝を午前中に行うのは史上初めて。一日の試合数が2試合の準々決勝、準決勝は午前8時に開始。全国に広がる真夏の節電対策に球児も取り組む。
前代未聞の“早朝決勝戦”は、電力消費がピークを迎える午後1時から3時までの試合を回避するため。照明を使用するナイターの回避に取り組んだセンバツは自粛の意味合いが強かったが、渡辺雅隆大会本部長は「全国的に節電への配慮が求められている。主催者の決断」と説明した。浜岡原発が停止し、関西電力にも影響が懸念される中での決断だ。
初日を除く1回戦から3回戦までは、昨年より30分早い午前8時の開始。センバツで行われなかった開会式の入場行進は復活し、鳴り物の応援も制限しない方針という。選手が着用するヘルメットには「がんばろう! 日本」のシールを貼り、被災地へメッセージを送る。
97年センバツでは、天候面などから決勝戦が午前10時に開始されたケースがあったが、今回は春夏通じて最も早い開始時間になる。「テレビ視聴者にどれだけ影響があるか分かりませんが、大会の枠組みの中で何ができるかということ」と同高野連の山口雅生事務局長。夏の風物詩の“始動”を早めることで、お茶の間の節電にも貢献する。
◆センバツに続き被災地支援大会 センバツに続いて今大会も被災地支援として行われる。収益の一部は義援金とし、募金活動も検討している。開会式には被災地の野球部員を招待し、球場で流す大会歌「栄冠は君に輝く」を収録した岩手、宮城、福島3県の高校生の一部が合唱する予定。3県高野連には、ボール代などとしてそれぞれ500万円を送る。
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春夏通算3度の全国制覇、史上5位の甲子園通算40勝(19敗)を誇る常総学院(茨城)の木内幸男監督(79)が、今夏限りで勇退することが13日、分かった。同校関係者によると、健康面の不安が理由で、理事会で承認済みだという。
“木内マジック”で甲子園を沸かせた名将が、ついにユニホームに別れを告げる。木内監督は84年夏に取手二を率いて、桑田、清原を擁したPL学園を破り、茨城県勢初の全国制覇を達成。常総学院では87年夏、94年春に準優勝し、01年春に優勝。03年夏に自身3度目の全国制覇を成し遂げて勇退し、同校副理事長を務めていたが、76歳だった07年秋から監督に復帰。08、09年夏の甲子園は初戦敗退だった。
木内監督はこの日、「生徒のこともあるし、オレの口からは言えない。夏の大会が終わってからしゃべります」と話すにとどめた。同校関係者によると、後任については、佐々木力コーチの昇格を軸に調整を進めている。
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