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カンボジア国籍を取得してロンドン五輪出場を目指していたお笑いタレントの猫ひろし(本名・滝崎邦明、34)が25日、男子マラソンの同国代表に決まった。カンボジア・オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が明らかにした。他の競技の代表とともに4月に正式発表する見通し。猫の夢は実現するが、国籍を変更しての出場は論議を呼びそうだ。
五輪へ、まっしぐらに走ってきた猫の夢がかなった。カンボジア・オリンピック委員会は、陸上の最終候補を男子3選手と女子1選手に絞り、国際陸連による記録面の評価などを経て、代表に決めた。チョムラーン専務理事は「たゆまぬ努力、厳しい練習を積んだ彼には、五輪代表の資格がある。五輪で自己記録更新を期待したい」と祝福した。
猫は、テレビ番組がきっかけでマラソンに挑戦。谷川真理さんらトップランナーを指導している中島進コーチに師事し、大会ごとに記録を伸ばした。10年12月にカンボジア国内でのハーフマラソンで3位になって評価された。同国政府などから国籍を変更しての五輪挑戦を打診され、「カンボジアでナンバーワンならぬ、ナンバーニャンになります」と決意。昨年11月に国籍を取得した。
同月の東南アジア大会で“代表デビュー”を果たし、今年2月の別府大分で記録した2時間30分26秒で自己ベストを更新。五輪参加標準記録B(2時間18分)には及ばないが、陸上競技全体で標準記録を突破した選手がいない国・地域は、男女各1種目だけ代表を選べる「特例」がある。猫はこれに該当した形だ。別府大分でペースメーカーを務めた吉田香織さん(30)は「これから前途多難な部分もあるかもしれませんが、名誉なことなので全力で頑張ってほしい」とエールを送った。
猫はこの日、東京・新宿区でのイベント「歌舞伎町クレイジーナイト」に出演したが、五輪代表選出については一切触れることなく「後日、会見で話しますから」と述べるにとどめた。
初マラソンの08年東京では3時間48分57秒だった芸人ランナーが、前代未聞の国籍変更で五輪代表に上り詰めた。男子マラソン(8月12日)まで、あと139日。本番では、さらに磨いた走りを見せる。
◆猫が五輪で走ったら 前回の北京五輪で優勝したサムエル・ワンジル選手は2時間6分32秒。猫とは約24分、距離にして約8キロの開きがある。北京では76人が完走し、最下位は佐藤敦之(中国電力)の2時間41分8秒。猫は自己ベストで走ったとしても70位になる。
◆猫 ひろし(ねこ・ひろし)本名・滝崎邦明(たきざき・くにあき)。1977年8月8日、千葉・市原市生まれ。34歳。目白大人文学部卒業後の03年に芸能界デビュー。07年に一般人の女性と結婚。08年東京でマラソン初出場。11年11月にカンボジア国籍を取得し、同月の東南アジア大会5位。今年2月の別府大分で2時間30分26秒の自己記録をマーク。147センチ、45キロ。 |
オリンピック
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競泳男子で五つの五輪金メダルを持つオーストラリアのイアン・ソープ(29)が18日、アデレードで行われた同国ロンドン五輪代表選考会の100メートル自由形予選で敗退し、五輪出場が絶望的となった。AP通信によるとレース後、「今までの練習の成果を出せなかったのは残念。過去の成果に比べるとひどい結果に思えるが、挑戦を後悔はしていない」と語った。
ソープは50秒35で全体の21位に終わり、上位16人による準決勝に進めなかった。16日の200メートルでも準決勝で敗れ、出場権を逃した。ソープは2006年に引退。昨年11月の競技会で復帰し、3度目の五輪を狙っていた。4年後のリオデジャネイロ五輪を目指すか、との質問には「今はどんな可能性も排除しない」と、去就についての明言は避けた。
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馬術の法華津寛(アバロン・ヒルサイドファーム)が、国際連盟が2日に発表したランキングでロンドン五輪の馬場馬術個人の出場枠を獲得し、同五輪代表が確実になった。北京五輪に日本選手史上最年長の67歳で出場した法華津は3月28日に71歳となり、自身の記録を塗り替える見通しだ。
法華津は1964年東京五輪の障害飛越で40位。北京五輪は馬場馬術で34位だった。1日にフランスのビドーバンで行われた国際大会で優勝し、ランキングを上げた。
日本連盟の選考基準は、出場枠を獲得した人馬を五輪代表にすると定めており、近く正式決定する。
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国際柔道連盟は14日、ロンドン五輪出場枠が懸かる最新の世界ランキングを発表し、男女全14階級で日本勢の五輪出場枠確保が確定的となった。
五輪出場枠は4月末時点で男子は22位、女子は14位以内に入れば、当該選手の国・地域に与えられる。マスターズ、グランドスラム大会など獲得ポイントの高い試合は終了。2月の欧州サーキットは後半戦に入り、3月は国際試合が行われず、4月も各大陸別選手権だけ。現在のランクが今後大きく変動する可能性はないとみられる。
懸念されるのは、五輪でランク上位8人に与えられるシード圏内に1人も入れなかった男子100キロ超級だ。日本勢トップの上川大樹(明大)は欧州2大会で振るわず11位。五輪では初戦から強敵とぶつかることも考えられるが、男子の篠原信一監督は「どの階級もみんな強いから、シードはあまり意味がない」と開き直ったように話す。
女子は5階級でトップを占め、全階級で3位以内をキープ。弱点とされた70キロ級では田知本遥(東海大)がグランドスラム・パリ大会を制した。園田隆二監督は「全体的に金メダルをきちっと狙っている。やるからには2番じゃ駄目。1番を目指して頑張らせる」と自信をさらに深めている
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2014年のソチ冬季五輪と16年のリオデジャネイロ夏季五輪の日本向け放送権について、NHKと民放でつくるジャパン・コンソーシアム(JC)は3日までに、計360億円で一括取得することで国際オリンピック委員会(IOC)と合意した。
NHKと民放連によると、テレビ、ラジオ放送のほかインターネットや携帯電話などすべてのメディアの権利を含む料金という。
10年のバンクーバー冬季五輪と今年のロンドン夏季五輪の放送権料は計325億円で、約11%値上がりした。
世界で最も高い米国向け五輪放送権は、米テレビネットワークNBCが昨年、14〜20年の4大会を一括して計43億8000万ドル(約3340億円)で取得。4大会分でバンクーバー、ロンドン2大会分のほぼ倍額にとどまり、高騰を続けてきた放送権料が頭打ちになったといわれていたが、日本向けは上昇が継続する形となった。
10年のサッカーW杯南アフリカ大会では、民放全体の収支が五輪、W杯を通じて初めて赤字になった。今夏のロンドン五輪も民放の収支見通しは不透明で、民放からは「このまま放送権料の高騰が続けば、無料放送で五輪やW杯を中継するのは難しくなる」との声も出ている。
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