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ばいきんダディの何でオレ様が・・・
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幻夢戦記レダ(1985年3月/日本/湯山邦彦監督)

OVA黎明期の作品の一つです。
本作発売前後のOVAには「銀河漂流バイファム 消えた12人」「メガゾーン23」「戦国魔人ゴーショーグン 時の異邦人」などがあります。
私が一番アニメにハマっていた時期(中3〜高1)だったかもしれません。

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いのまた美少女炸裂!

<ストーリー>
平凡な女子高生・朝霧陽子は1年5ヵ月も片思いをしている男性に告白しようと思いを込めてピアノ曲を作曲した。カセットテープに録音し、ヘッドフォンステレオで聴きながら並木道で彼とすれ違うものの告白できずうつむく陽子は、突然異世界アシャンティへと飛ばされてしまう。伝説の女神「レダ」の力を求めるアシャンティの総統ゼルに引き寄せられたのだ。「レダのハート」の鍵となる陽子のヘッドフォンステレオは奪われてしまうものの、陽子はレダのパワーにより伝説のレダの戦士に変身する。
学者犬リンガム、レダの巫女の生き残りヨニと知り合った陽子は、現実世界へ帰るためにヘッドフォンステレオを取り戻すべく彼らと共にゼルと対決する・・・

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並木道で憧れの男性とすれ違う陽子
思いは告げられません

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突然異世界に飛ばされた陽子

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「レダのハート」の鍵となる陽子のヘッドフォンステレオ
80年代アイテムだなあ

異世界に飛ばされた美少女が戦士となって悪を討つヒロイックファンタジー
今となっては手垢が付きまくってしまった感のあるジャンルですが、少なくとも当時の日本では珍しいタイプの作品でした。ラブコメだのスペースオペラだのアイドル系アニメだののメジャージャンルも当時はまだまだ目新しく感じられたもので、そういう意味で80年代はやったもの勝ちの時代だったのかもしれませんね。

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レダの戦士に変身する陽子

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奪われたヘッドフォンステレオを求めて
異世界アシャンティを駆ける

で、黎明期の作品だけあって本作は至ってシンプルな物語。ぶっちゃけ何の捻りも意外性もない展開です。しかしそもそも本作はストーリーを楽しむものではなく、良質な画質でビキニアーマーの美少女をじっくりと堪能するため(だけ)のものなのでしょう。
従来のテレビアニメでは実現できなかったOVAならではの偏ったテーマですねw

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メカも出てきます

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一応、可変ロボットだ!

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戦闘シーン作画も頑張ってますよ

となると作品の優劣を決めるのは必然、いかにヒロインがカワイイかに掛かってくるわけですが、キャラデザ&作画監督はいのまたむつみ「プラレス3四郎」「魔境伝説アクロバンチ」のキャラデザ、小説「宇宙皇子」の挿絵、スクウェアのパソコンゲーム「アルファ」のイラスト等々、当時の大人気の女性アニメーターでした。くりっと大きな瞳と煌びやかさのあるデザインが特徴で、彼女の描く女性はコケティッシュで妙にエロくてね。今日子とかシーラ・ミスティとか。
まあ、そのいのまた美少女キャラで目の保養ができたので、合格点というところでしょうか。

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金田伊功風の動的作画

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ビキニアーマーの美少女が・・・

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動くだけで満足だった80年代w

「ビキニアーマー」って今ではアニメファンなら誰しもがピンとくる定番デザインですけれど、少なくとも日本では本作が最初の登場作品なんじゃないかなあ。アメコミみたいなグラマラス美女じゃなくて華奢な美少女が纏っているのがいかにもクールジャパンですねw
更には当時のアニメファンの好みを強く意識して、金田伊功的にパースの効いた崩したアクション作画が多用されていたり、可変ロボットが出てきたりね。でも本作はそういう点で注目されていた記憶はないですね。

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1年5ヵ月に及ぶ男性への片思い

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陽子の回想の中の憧れの男性
エロゲの主役か?w

当時のアニメファンなら誰しも知っている作品ですし、ビデオソフトが三万本売れたというからかなりヒットしたとは思うのですが、不思議と「ファン」を名乗る人は聞かなかったなあ。同時期に発表された「メガゾーン23」は未だに根強いファンがいるのにね。
ガーランドのようなカルト的人気を誇るメカが登場していないというのもあるのでしょうが、70分強のランニングタイムの割にはキャラ立ちがなかったことが原因なのかも。確かに陽子はかわいかったけど、感情移入できるほどじゃなかったなあ。

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美形悪役ゼル
池田秀一の声がぴったりハマってます

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LinghamとYoniで画像検索しちゃダメ!
絶対ダメだぞ!w

その陽子の声は鶴ひろみ。若手だった当時から芸達者な声優さんですが、本作ではいつもの切れの良さが感じられませんでした。それもやはり陽子のキャラ造形がはっきりしなかったことによるのかも。
美形悪役ゼルの池田秀一学者犬リンガムの富山敬レダの巫女ヨニの坂本千夏はイメージ通りでそつなく役をこなしていますが、そつなさ過ぎて逆に印象に残らなかったなあ。そもそもキャラがあまりにティピカルでインパクト弱かったんだけどね。
ところで「リンガム(Lingham)」「ヨニ(Yoni)」はヒンドゥー教でそれぞれ男○器・女○器を意味するのだとか・・・いや、そういう裏設定みたいなのいらないから。
全然作品にあってないからw

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と、ここまでディスり気味に感想を述べましたが、本作は鑑賞後の余韻が素晴らしかったりします。とても清々しいんですよ。
ラストで陽子は、異世界アシャンティへと飛ばされた並木道に再び戻ってきます。思いを寄せる男性に声をかけられずうつむいたあの並木道に。単調だったそれまでの展開が逆に功を奏し、全ては内気な女子高生の一瞬の白昼夢、迷いを断ち切るための妄想であるかのような効果を生んでいるように思います。
ヘッドフォンを外し、意を決して男性へと走り寄る陽子。そこで物語は閉じるのですが、同時に流れるエンディングテーマ「風とブーケのセレナーデ」が実に爽やかでして。このラストシーンで本作のマイナス要素は全て吹き飛ばされたようにすら思えます。

風とブーケのセレナーデ
爽やかな80年代ソングです

余談ですが、先日近所のハードオフに額装されたいのまたむつみ作画のレダのポスターが売られていました。入口にド〜ンと飾られていたのでインパクトありましたよ。他にも同じく額装された80年代アニメ作品のポスターが何枚か売られていたので、ついつい二枚購入。
きっと私と同世代のアニメ好きが一気に手放したんだろうなあ。
もう一枚のポスターはまた別の機会にご紹介しますね。

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ハードオフでゲットしたレダのB2版ポスター(額縁つき)
どうやらレーザーディスクの予約特典だったみたい

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