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ばいきんダディの何でオレ様が・・・
何か作ってみたい。そんな気持ちになっています(技術は小学生レベルw)。

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ロボ子が愛してる
(てんとう虫コミックス「ドラえもん」第2巻第2話/「小学4年生」1971年9月号)

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新ドラ版ロボ子
クッソかわいい!w

ドラえもんに出会ったのは私が3歳の頃だったと思います。駅前の本屋で母親に3巻を買ってもらったのが最初の出会いです。幼少期から転勤族の父に連れられて引っ越しが多く、一人っ子だった私はのび太に自分を投影し、ドラえもんが一番の友達だったと言っても過言ではないかもしれません。
科学、夢、希望、温かさ、悲しさ、寂しさ。のみならず、欲望や毒々しい笑いにアイロニーまで。とにかく私の感情の多くはドラえもんによって育ててもらったと言えるかも

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ロボ子の作画は当時アシスタントだった志村みどりさん

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コレとか・・・

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コレも志村さんの作画

もちろん異性への感情もね。その担い手は多くしずかちゃんではあったのですが、一話ゲスト的に出てくる美少女たちもなかなかに素晴らしいものがありまして。
中でも想像力を掻き立てられるという点で印象に残っているのは第2巻に登場した「ロボ子」です。
容姿極めて端麗(しずかちゃんがかすんで見えるw)、自分だけをひたすら愛してくれる最高の女性ですが、その名の通り彼女はのび太だけを好きでいるようプログラムされた「お友達ロボット」なのです。まあ、子供向けにアレンジされていますがぶっちゃけコレって超精巧自律型ダッチ○イフですよね。

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ロボ子さん登場!
ぶっちゃけ22世紀のダッ○○イフ

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旧ドラでは1979年6月27日放映
声は横沢啓子!

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新ドラでは2005年12月2日放映
声は松岡由貴

以前「エクス・マキナ」というイギリスのテレビ映画を紹介しましたが、世界的大金持ちが巨費をつぎ込み最先端のテクノロジーを駆使してまでご執心したのが実はダッチ○イフアンドロイドだったという。・・・フィクションにおいて似たような設定が洋の東西を問わず多数登場していますけど、男の夢なんてのは身も蓋も無いってことなんですね。
さすが22世紀。さすがはドラえもん。男の夢は見事に叶っていますw
本話の掲載誌は小学校4年生なのですが、その歳になると機能的にはさておき女の子が好きという気持ちは立派に「男」だったりしますから、藤子先生が的確にその需要に答えたということなのでしょう。

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実際、男なんていくつになってもかわいい女性の前ではこんなもんw

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何をもって日本一なのかw

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もう何でもアリな強引な褒め言葉w

とは言え、自分だけを愛してくれる超かわいい女の子が現れました。めでたしめでたし・・・ではお話は始まらないわけで。「エクス・マキナ」でもそうでしたけど、男の欲望はいとも簡単に打ち砕かれてしまいます。
そこはやはりドラえもん。エキセントリックでスラップスティックな笑いを最大限に発揮してくれているわけなのですが、同時に、わずか12ページの中でロボ子の魅力、のび太のメロメロ具合、そして破たんまでを見事に詰め込んでいます。

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ピーナッツの投げ食いだってこんなに褒めてくれます
俺もなんか褒めてもらいてぇ・・・

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アニメ版「あざやか!!」

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トドメのほっぺにチュッ

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のび太完全篭絡w

ロボ子がねえ、可愛いんですよねえ。いつもの藤子先生の作画とは違うなと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、それもそのはず。実はロボ子の作画は当時アシスタントだった少女漫画家の志村みどりさんによるもの。
他にも「うそつきかがみ」の美形しずかちゃんや、「白ゆりのような女の子」ののび太のパパの思い出の中の美少女は彼女の作画によるものです。あ、余談ですが志村みどりさんは荒俣宏さんの実の妹さんだとか。
今回は原作だけでなく旧ドラ新ドラそれぞれのアニメ版ロボ子画像も載せましたので是非比較して楽しんでみてください。特に新ドラのロボ子は殺人的にかわいいですw

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しずかちゃんは?w

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新ドラのしずかちゃんのカワイさよ

のび太に会うのが照れ臭くてなかなか引き出しからでてこないとか、こういうところからして男心をくすぐります。まあ、プログラミングされた演技(=藤子先生による演出)なんですけどねwそしてとにかく褒めてくれます。
ピーナッツを口に放り込むのび太のくっだらねえ特技(早撃ちやあやとりの名人って設定はこの頃まだない)に対して「あざやか!!」と感動してくれます。間違いだらけの宿題も「個性的」と強引にねじ伏せる荒業。
よく女性を口説くには徹底的に褒めろ、白々しいくらい褒めまくれと言いますが(個人的にコレは正しいと思いますがw)、異性から褒められてうれしいのは女も男も全く同じですよね。

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男ってのは、いいスケ連れてる野郎には皆こんな感じで嫉妬しますw

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のび太の敵は百万馬力の鉄拳制裁

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姑とて例外じゃない!
ダメだ、この嫁w

のび太のために甲斐甲斐しくおつかいに行って、最後の決め手はホッペにチュー。
これでもうのび太は完全篭絡。
ロボ子以外を絶対好きになるもんかと拳振り上げて宣言しちゃったりして。
のび太、しずかちゃんのことなんて頭からすっ飛んでますw
馬鹿力も極端な行動なんかも逆にドジッ子的魅力・・・だったのは最初だけ異常な嫉妬深さに加えてのび太に歯向かう者には100万馬力(アトムの10倍w)の鉄拳制裁。それどころか母親や犬にまで殴り掛かったひにゃあさすがにお手上げです。
これって母親はそのものずばり「姑」で、犬は「嫁に邪魔されたくない趣味や価値観」を暗喩しているというのは、ちょっと穿った見方過ぎますかね?w
この歳になると思わず「ハハハ・・・」と乾いた笑いが漏れてしまいます。

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元カノに問答無用でガン飛ばす嫁w

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嫉妬で放電!
ラムちゃんっぽいぞw

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犬にまでw
犬は何のメタファーなんでしょうかね?

子供時代はね。ロボ子の暴走を見て「のび太はアホだなあ」と思ったんですよ。「自分ならロボ子一筋で絶対に怒らせたりなんかしない。自分ならロボ子とラブラブで過ごして見せる」ってね。
まあ・・・子供でしたねえw
ロボ子に限らず、ドラえもんのほとんどの道具はのび太が上手く使いこなせず失敗に終わるパターンが多くって。自分なら上手にやるのに・・・って読み手に思わせるところに面白みの一つがありますよね。
でもねえ。仮に大人がドラえもんの道具を得ても結局幸せには繋げられないんじゃないかなあってこの歳になると思いますね。ひみつ道具→ひどい目に合うってのび太の顛末は、単純化された人生のカリカチュアライズ、あるいはメタファーなのかもしれませんね。

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努力は買う・・・

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しかしやらなくていいw

さて最後にもう一点。
本話ではロボ子登場に至るまでののび太の悲しいエピソードや表情が秀逸なんですよ。女の子に自慢できると思って意気揚々としていたのに彼女たちの反応は冷めたもので、他の男にすぐにさらわれていっちゃう。悲しくて恥ずかしくてみっともなくて心がズタズタになってるのをグッと押し殺して。乾いた笑いを浮かべて何でもない風を装うのび太。男って人生で何度かこういう思いをしますよね。
こういうさりげない導入にも心を捉えるものがある。
さすがドラえもん。さすが藤子先生です。

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人生で何度かこういう思いってするよね

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