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ばいきんダディの何でオレ様が・・・
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風の谷のナウシカ(宮崎駿著/徳間書店/全7巻)
※ネタバレあり
 
小学6年生の終わり頃に初めて買ったアニメージュ。
そこに掲載されていたのがナウシカ連載第一回目でした。
当時の私にとってアニメージュは「大人の本」。
背伸びして買って(値段的にも)大人の仲間入りをしたような気分でした。
劇場版のナウシカが登場したときも「オレは元のナウシカ読んでるんだぜ〜w」みたいに、原作ナウシカを知っていることは小さな私の小さなステイタスだったりしたのですが、はっきり言って10代前半のガキんちょにとって原作はいささか難解でした。 
さらに連載が飛び飛びだったことも手伝って、読んでいても何だかよく分からない・・・。
 
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高校に入るとアニメージュの購読も卒業し(代わりにOUTとファンロード買い始めたような?w)、連載を読むことはなくなったものの、単行本はしっかりと買っていました。
しかし、考えながら落ち着いて本を読む習慣があったとは言えない少年ばいきんダディ(アホ)はあまり面白いと思って読んでいた記憶はありません。せいぜい劇場版の後日談(全然違うのに)を読んでるくらいの感覚で。
20代半ばで完結巻を読んだ時も、その流れからか特段の感慨はなかったですね。
 
さて、その時以来約20年ぶりくらいに読み返してみたのですが、これがとんでもなく面白い
宮崎作品は大好きな私ですが、実は劇場版ナウシカはその中にあって好きな方ではないんですよ。ナウシカというキャラクターにそれほど好感がもてない。
聖女というイメージが先行してしまって思い入れを持ちにくいというか。
ぶっちゃけ、ラナやシータの方が好みだなあと。(本当に言いたいのはここw)
 
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手を取り合うナウシカとクシャナ
 
ところが原作のナウシカは違います。
人類が生きるだけで過酷な自然環境。
さらに戦争により大勢の人間の命が失われていくタフな世界にあって、彼女はキレイごとではすまされない苦渋を重ねていきます。心優しい彼女がタフな選択をする度に心痛めるさまに読者は強く惹きつけられるでしょう。
 
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まさかのサービスカット!
別にこういう意味で惹きつけられるというわけではありませんw
 
終盤に至って彼女はおそるべき世界の成り立ちの正体知ってしまい、今後の世界を左右する選択をすることになるのですが、それが正しいものであったのか。ナウシカ個人の暴走ともとれるその意思と行動には、宮崎作品全てに通底する大きなテーマがあります。
多くの宮崎作品が排出された今だからこそ、本作はなお一層読みごたえあるものとなっていました。
 
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クシャナの盾となり壮絶な最期を遂げるユパ
 
ナウシカ同様に、クシャナも劇場版と異なりさらに魅力的なキャラクターとなっています。
超然とした領域にまで踏み込んでしまったナウシカに対し、クシャナは地に這い生きる人々を統べるという役割を担うに至りました。
戦場にあって兵士を導く将たる彼女の姿は勇ましく、美しく、そして切なくて
ナウシカとは異なる志と慈愛に満ちたクシャナに心打たれること確実です。
全7巻中、ナウシカ以外のキャラが表紙となったのはクシャナ一人。
彼女は本作のもう一人の主人公とも言えるのでしょうね。
 
イメージ 4
3巻のクシャナはものすごくカッコ良かったです
 
さて、本作を読み進めて最後のコマにサプライズがありました。
なんと「生きねば・・・」の文字が!
現在公開中の宮崎駿の遺言とも評される「風立ちぬ」のキャッチコピーです。
う〜ん・・・「風立ちぬ」を観るのが楽しみになりましたね。
 
イメージ 1
これには本当に驚きました

  • 顔アイコン

    オリジナルですね……。

    アニメとしても,ラピュタとともに人気を二分するアニメですよね……(^^ゞ

    mnp

    2013/8/13(火) 午後 3:33

    返信する
  • mnpさん

    繰り返しテレビで放映されていますので、多くの方がご存知だと思いますが、原作コミックをちゃんと読んだ方は意外と少ないのでは?
    巻数のわりに中身が濃密なので読み終えるのに時間はかかると思いますがおススメです。

    ばいきんダディ

    2013/8/13(火) 午後 3:41

    返信する
  • はじめまして。
    「風立ちぬ」のコピー「生きねば」がナウシカのラストのコマにあることは、確かテレビで紹介して知ってました。

    ついでに「もののけ姫」のコピーは「生きろ」。

    「風立ちぬ。いざ生きめやも」と、徹底的に「生きる」ことにこだわってますね。
    そんだけ絶望的な時代ということなんでしょうか?

    [ みんけんひで ]

    2013/8/13(火) 午後 8:52

    返信する
  • 顔アイコン

    私も原作は読んでいませんね。読み応えがあり、映画の世界観とちょっと違うというのは聞いていますが。たしか大判でしたよね。じっくり読みこみたいですね。

    atts1964

    2013/8/14(水) 午前 7:57

    返信する
  • ひでさん

    こちらこそはじめまして。
    コメントありがとうございます。

    もののけ姫のコピーも「生きろ」でしたね。
    今気づいてはっとしました。
    ナウシカの世界ももののけ姫の世界も、そして風立ちぬの戦前戦中も生きることに困難な時代。
    そしてそのメッセージの送り先は現代の我々。
    いずれの時代でも生ある者はとにかく懸命に生き抜けという宮崎駿のメッセージなのでしょうか?

    当ブログでは、映画やアニメやおもちゃのことを徒然に語っています。
    これからもお気軽にお立ち寄りください。

    ばいきんダディ

    2013/8/14(水) 午前 10:27

    返信する
  • atts1964さん

    まさにじっくり読み込む作品だと思います。
    それに値する読みごたえもありますし。
    おススメです。

    大判ですけど価格は良心的だったりします(笑)

    ばいきんダディ

    2013/8/14(水) 午前 10:32

    返信する
  • 顔アイコン

    たしかに原作と映画では内容がかなり違いますよね。
    私も原作を読んだクチですが、どちらも好きかな(笑)

    はじめのいっぽん

    2013/11/21(木) 午後 0:40

    返信する
  • はじめのいっぽんさん

    原作コミックはやたらブックオフに並んでいますね(^_^;)
    私は原作のクシャナのファンですので、より原作に惹かれてしまいます。
    でもアニメも良くまとまっていて素晴らしいですよ。

    ばいきんダディ

    2013/11/22(金) 午前 8:58

    返信する

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