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またまた戦国魔人ゴーショーグン 狂気の檻
(1983年12月刊/徳間書店アニメージュ文庫/首藤剛志著)
エポックメイキングとなったファーストガンダム以降、ロボットアニメは単純な勧善懲悪アニメを脱して様々な試みがなされました。
「戦国魔人ゴーショーグン(1981年7月〜/全26話)」もそんなロボットアニメの一つ。「ミンキーモモ」や「バルディオス」で有名なアニメ構成作家首藤剛志氏によるキャラ重視の展開が当時のアニメファンに注目されました。 私のゴーショーグンバイブルです
お話自体は、ビムラーという超エネルギーを、正義側のグッドサンダーチームと悪党側のドクーガが奪い合う単純な構図でしたが、ドクーガの三幹部が憎めない悪役として正義側の人気を凌ぐ勢いだったのが目新しかった。 南斗水鳥拳のレイ、吸血鬼ハンター"D"と並んで
私的塩沢兼人キャラベスト3
金髪お耽美系キャラ、レオナルド・メディチ・ブンドルは戦場でクラシック音楽を流しては赤いバラを片手にひたすら「美しい」だの「美しくない」だの。外形とはうらはらに次第にギャグキャラ化していった感がありましたが、この手のキャラを演じさせたら当時ピカイチだった塩沢兼人の当たり役の一つとなりました。
カットナル&ケルナグール
続編小説では「イイ奴」にw
眼帯を纏いカラスを肩に乗せ、いかにも悪者然とした外見のスグーニ・カットナル(木原正二郎)。精神安定剤が欠かせず錠剤をバカスカ摂取。しかし最終的にはアメリ
典型的巨漢悪役面のヤッターラ・ケルナグール(郷里大輔)は実は愛妻家でその奥さんが超美人とかそういうサイドストーリーがかわいらしかったです。 真悟&キリー
ぶっちゃけ二人とも影薄いw
一方でグッドサンダー側の北条真悟(鈴置洋孝)は黒髪・太眉・日本人と従来のロボットアニメなら主人公に相当するのですが妙に影が薄く。アル中の上、戦いの一年後には無職になり風呂場で転んで複雑骨折とかヒドい設定が与えられました。
そんな中にあってキリー・ギャグレー(田中秀幸)はオーソドックスな二番手ニヒルキャラだったかもしれませんね。 レミーのビキニは黒
これ、基本です
そして紅一点のレミー・島田(小山茉美)。
テレビシリーズ本編ではヒロイン女戦士という役回りからはみ出すことは無かったのですが、首藤剛志作のその後の続編&スピンオフ小説では完全に主役化。 ついでに彼女をひたすら賛美するブンドルもレミーの騎士(ナイト)のような役回りが与えられて準主人公のようなポジションに昇格。 お耽美な横顔
ヒロインより美形w
テレビシリーズの実際の主人公であったケン太(松岡洋子)、メインキャラのサバラス(小林修)は全く登場せず、異次元を彷徨うレミーを中心としたブンドル、真悟、キリー、カットナル、ケルナグールの6名にのみに焦点を当てたのが三作目以降の小説スタイルになってしまいました。 天野嘉孝による挿絵が最高!
その首藤小説版ゴーショーグンは三作目である本作でついに大暴走。
首藤節丸出しのヒロイン小説へと変貌を遂げることに。 では首藤節ってなんでしょう?一つは特徴的な女性キャラ描写。 具体的にはレミー島田とミンキーモモなんですけどね。
二人とも小山茉美さんによるノリノリキャラ。口癖も同じく「Thanks!」。 常に軽快な口調と笑顔を絶やしません。
「大人のゴーショーグン」って感じ
そして二つ目はその明るい女性キャラに過酷な人生の現実を与えること。 夢見ることの大切さをいつも訴えていた明るいモモは、交通事故死という現実を突き付けられたのはご存知の通り。 アレ、観ていた幼稚園や小学生の女の子はトラウマになったんじゃないかなあ。 悲しすぎましたよ。もちろん救いは用意されてたけどさ。
そして本作では、どんな境遇でも生き延びることを身上とするレミーに対して、まるでその前向きさを逆手にとるかのような性への恐怖を与えていました。
コンピュータが人間をコントロールする異次元世界で洗脳されたレミーは、境遇のままに野獣のような男とひたすらセックスを繰り返すという超絶展開。 その後記憶を取戻したレミーは、我が身が穢れたような苦悩に苛まれますし、また、フランス人娼婦の母といきずりの日本人から生まれたという出自を思い、所詮自分は娼婦の血が流れた淫らな女なのだと打ちのめされます。 続編ではとにかくレミーが蹂躙されます
首藤氏の趣味・・・だったんだろうなあw ロボットアニメの明るいヒロインをこんな目に合わせるとか。 首藤氏の変態的なキャラへの愛情なのか、はたまた歪んだ女性観の表れか。 小説媒体とは言え、未成年が読者層となるだろうロボットアニメの続編でよくもやったもんだ。 ちなみに当時私は中学二年生でしたw
年齢を考えると少なからず私の人生観にまで影響を与えたんじゃなかろうか。 まあ、面白いと思いましたし、最後にはそれでも前向きに戦い挑む姿勢というのがまた首藤節ではあるんですけど。小説はその後6冊も続刊があったことを考えると、内容のぶっ飛び方にも関わらずそれなりに人気を博したんでしょうね。 秀逸な表紙絵
その小説版の世界観を引き継いだオリジナルアニメーションもテレビ放映後4年近く経って製作されました。
それが「戦国魔人ゴーショーグン 時の異邦人(エトランゼ)」。小説版も刊行されました。これもまた暗い物語でw 年老いたレミーが病と自動車事故でこん睡状態となる話しと、決められた死が約束された世界から懸命に抜け出そうとするレミーたち6人のお話しがクロスオーバーするやや難解な展開。う〜〜ん・・・当時私は高校一年生でした。 やはり少なからず人生観に影響を・・・って、もうエエわw
少女時代のレミー
その生い立ちは・・・
逃れられぬ死という運命に、震えながらもなお抗って抗って最後の瞬間まで戦うレミーの姿は今観ても(否、この歳になって観るからこそ)魅力的に映ります。
ブンドルならずとも「レミー、君は美しい・・・」と思わず口に出てしまいそうになります。ちょっと泣けますよ。 Bang!
小山茉美さんあってのレミーでしたね
さて、その首藤剛志氏は2010年に61歳で逝去されました。
1991年に刊行が止まっていたゴーショーグンシリーズの完結編を執筆すると言われていた矢先のことでした。 「鏡の国のゴーショーグン」というタイトルまで決まっていたそうですが・・・ 多感な時期に私が入れ込んだレミーやブンドルたちが、果たして何を思い、どこに辿り着いたのか。大人になった今だからこそ余計に知りたかったのですが、未完となってしまいました。 あの世へ行って首藤氏にお目にかかれたらなら是非続きを伺ってみたいものです。 SEE YOU AGAIN・・・ |
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何もかもみな懐かしい…。
自分は天野氏が表紙の小説まで読んでます。「真悟が風呂で骨折した」以外、ハナシは覚えてませんでしたね。
モモから「ロリコン」文化が顕在化し、ミンメイちゃんに夢中だったあの頃のアニメージュ文庫的思い出は、
自分の場合は 恥ずかしい記憶として片隅に追いやっているのかもです。。
ということで、僕のそのうち作らなきゃいけない玩具リストには、
「完全合体ミンキナーサ」も入っているのでした!(何だそりゃ)
[ ごんちゃっく ]
2015/3/17(火) 午後 2:16
ゴーショーグンは前作バルディオスと違い、明るいタッチの作風になり、よりキャラの魅力を前面に出したものになりましたね。
正直、メカよりキャラばっか立てて、キャラ芝居ばっかで戦闘シーンが呆れる位扱いが小さい葦プロ(現プロダクション・リード)のロボットアニメはあまり好きでは無いし、ゴーショーグンにもそういったところはありますが、他の同社作品よりは良かったと思います。
ゴーショーグンはノベルズで成功した最初で最後のロボットアニメかもしれません。
[ zaiaios ]
2015/3/17(火) 午後 2:24
ごんちゃっくさん
80年代初頭にはクラリスもロリコン扱いされていましたね。
吾妻ひでおも大活躍でした。
私は記憶の片隅には追いやれていないなあ(笑)
それに関連した記事を近々アップさせて頂きます!(^^)!
(ヤメロと言われてもやります)
トイを自作する技術のあるごんちゃっくさんがうらやましいなあ。
2015/3/17(火) 午後 2:49
zai*iosさん
バルディオスが暗すぎて打ち切りなったことを反省してゴーショーグンを作ったと首藤氏が生前語っておりました。
そのゴーショーグンも小説版では重たいお話しに(笑)
そう言えば葦プロのロボットってトイ化されてないような・・・
バルディオスもゴーショーグンも見かけませんね。
あるのかなあ。
あっても欲しくないなあ。
それよりレミーやブンドルのフィギュアの方が欲しい(^_^;)
個人的には冨野のガンダム小説より、首藤氏のゴーショーグンの方が個人的には好きですし楽しめました。
冨野小説ではキャラが貶められて過ぎなんですよねえ・・・
2015/3/17(火) 午後 3:00
こんばんわ……。
ダディさんの守備範囲の広さに脱帽です……。
最近映画も見てないです……やばいですねぇ〜(^^ゞ
2015/3/17(火) 午後 5:07
mnpさん
最近、映画を観ずにマニアックなものばかり追求しています(^_^;)
私もヤバいです。
2015/3/17(火) 午後 5:47
おーーーー!
5 4 3 2 1 0・・・サンダーバード!
じゃなくてゴーショーグン!
ダディさんは、赤いボタン 青いボタンを知ってますか?
発進5秒前、宇宙スペースナンバーワン♪
なんなら全部歌いましょうか(笑
ゴーショーグンは見てましたよ!
主人公のケンタ君より、ドクーガ3幹部との掛け合いが好きで見てました(笑
次回はダイケンゴーですか?
もっと熱く語れますよ!
2015/3/17(火) 午後 6:27
全く知りませんでした。
ばいきんダディ様の記事を読むと、私はヲタクじゃなかったんだ!と
少し安心したりします w
[ ロゼ ]
2015/3/17(火) 午後 8:04
♪ゴーゴーゴ〜♪ゴーゴーゴ♪センゴクマジンゴ〜ショ〜グン〜♪ってEDは歌いにくい歌だったよねぇ。
}
当時ブンドルさんに夢中でどれだけ模写したことか(^^;)。
でも、ノベライズで続編、って結局は原案者が書いてるというだけで
二次創作というか同人誌と同じ感覚に私は感じたのでスルーでした。
やっぱりダディさんのあらすじ読んでたらアニメ本編からずいぶんかけ離れちゃってるようだし、それはやっぱり別モンに感じるなぁ。レミーの設定ヒドすぎです〜。
いのまたむつみさんの絵柄がティーン受けしましたよね〜。
「白バイ野郎ジョン&パンチ」のごとく、予告をキャラクターが掛け合いでしゃべってるのも楽しかったですよねぇ。
ってことで小説版についてのコメントじゃなくてごめんあさ〜せ
[ ぽんぽん (ponpon) ]
2015/3/17(火) 午後 10:19
AM文庫6冊とは壮観ですね。(驚
ゴーショーグン見てなかったのに書込んで申し訳ないです。
アニメージュ文庫は創刊当時は結構買ってましたね。
でもサンリオに流れちゃったんで、上記6冊は記憶になかったり・・・。(汗
AM文庫は、やっぱりシュナの旅ですね。
数年前に子供たちに読ませたら、ここはらぴゅただ何だ言いながら読んでました。
今読んでもおもしろいです。
で、私は今、CWニコルさんのTREEを読んでます。
挿絵が宮崎さんなんですよ。 内容ははニコルさんの森の話ですが。
当時買うの迷ったんですが、当時読んでも今の様には読めなかったでしょうね。
子ネタ失礼。(平伏
[ smd ]
2015/3/18(水) 午前 0:38
池やんさん
赤いボタン、青いボタン・・・・
あれですよね。
女の子が大きくなったり小さくなったり・・・ってそれはキャンディーの方(^_^;)
かなりお好きだったようでうれしい限り!(^^)!
ぶっちゃけケン太なんてどうでもよかったですよね。
三幹部が面白くって、特にブンドルが大好きでしたね。
これからも時々この手のマニアックアニメネタは展開したいです!(^^)!
2015/3/18(水) 午後 0:38
nekonekoさん
まあ、アニメに関しては重度のオタクであることは自覚しております。
でも・・・ホラー&カルトに関してはnekonekoさんには遠く及ばないですよ。
ズルいな〜、自分だけ非オタク宣言なんて〜(笑)
仲間、仲間(笑)
2015/3/18(水) 午後 0:40
ぽんぽんさん
ブンドルの模写!
私も中高生のときはアニメイラスト描いていましたけど、ブンドルも書いたな〜(^_^;)
塩沢キャラが大好きだったんで、レイとかも書きまくっていました!(^^)!
EDは確かに歌いづらい。
正直OPの方がずっと好きですね。
宇宙〜、スペース、ナンバーワ〜ン!って適当な歌詞が魅力(笑)
ちなみに「時の異邦人」のテーマ曲はなかなかに良い歌です。
テレビ版がお好きなら小説版は避けて正解ですよ。
全っ然違うお話ですからね。
かろうじて、「その後の戦国魔人〜」だけはテレビ版ラストの「一年後のキャラ」の設定を受けていますが、今回紹介した小説以降はもうメチャクチャ(笑)
私は好きだったんですけど、結局未完に終わってしまいました。
いのまた作画は良かったですね〜
ポップなセンスが80年代の最新鋭って感じでしたし、彼女のイラストは今でも十二分に通用します。
プラレス3四郎、レダ、好きでした〜!(^^)!
2015/3/18(水) 午後 0:48
smdさん
私は朝日ソノラマ文庫とアニメージュ文庫をたくさん持っていましたね。
オタク丸出しだな(^_^;)
でも「シュナの旅」は持ってないんですよ。
内容はだいたい知っているんですけど。
今でも普通に売ってますよね。
せっかくなので読んでみます。
宮崎挿絵のニコルさんの小説ですか!
それは全く知りませんでした。
そちらもかなり興味ありますよ。
探してみます。
情報、サンクスです!(^^)!
2015/3/18(水) 午後 0:52
ゴーショーグン。
名前は知ってたけど、観た事はなかったなぁ。
微妙に「ベルサイユのバラ」の絵柄と似てますね(笑)同じ製作会社だったんでしょうね。
2015/3/18(水) 午後 5:38
重ねてコメントすみません。AM文庫をディスるような発言をしてしまいましたが、
「ヤダモン」の漫画もAM文庫でしたね。。SUEZEN氏のカラーイラストが本当にキレイで好きでした!
それではロリコン特集、楽しみにしています。
[ ごんちゃっく ]
2015/3/18(水) 午後 6:55
はじめのいっぽんさん
確かにブンドルはキラキラしてバラ持ってますから、ベルばらっぽいですねえ(笑)
でもキャラもお話しもベルばらには程遠いですよ(^_^;)
2015/3/19(木) 午後 5:37
ごんちゃっくさん
ヤダモンはアニメージュコミックでしたね。
最初期には安彦良和の「アリオン」がありました。
部屋を探したらヤダモンのコミックありましたよ〜
こちらも記事にしたいですね。
「ロリコン特集」(笑)
ヤフーブログ弾かれそうです(笑)
2015/3/19(木) 午後 5:39
「ゴーショーグン」は、私の地元のTV局では放送されておらず、実は小説から入ったのが始まりで、最初に見た映像作品は「時の異邦人」だったりします(笑)。その後、上京して再放送で全部見れましたし、スパロボでもゴーショーグンは大活躍しました。
2015/3/30(月) 午後 0:49
野原ひろしさん
東京で再放送していたんですね〜
私もバブル末期には東京にいましたが見かけなかったな〜
時の異邦人は小説版の流れなので同じ作品とは思えない雰囲気でした。
ブンドルの塩沢兼人さんの声もグッと抑えた大人の演技になっていましたね(^_^;)
2015/3/30(月) 午後 3:18