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アリータ: バトル・エンジェル
(2019年/米/ロバート・ロドリゲス監督/ジェームズ・キャメロン他脚本)
※ネタバレなし
20年以上前からジェームズ・キャメロンによる映画化の噂が聞こえていたジャパニーズコミック「銃夢」。ぶっちゃけファンも(ひょっとしたら原作者も?w)諦めモードでしたがここにきてようやく日の目を見ることが出来ました。 <ストーリー>
火星連邦共和国との戦争で荒廃した26世紀の地球。 空中都市ザレムを見上げるクズ鉄町「アイアンシティ」に暮らすサイバネ医師イド(クリストフ・ヴァルツ)はある日ゴミの山から300年前のサイボーグ少女の頭部を発見した。亡き娘にちなんで記憶を失くした彼女をアリータ(ローサ・サラザール)と名付け共に暮らし始める。ヒューゴ(キーアン・ジョンソン)たちと出会い、モーターボールに興味を抱くうちにアリータは自らの過去の記憶に触れていく。 やがて自身が「機甲術(パンツァークンスト)」の使い手であることに気づき、かつては戦士だったことを悟るが・・・ 原作に似せて目を大きくCG加工したアリータの顔
最終的にコレで良かったのだと感じました
日本のコミック/アニメのハリウッド化の噂と言うのはいくつも耳にするんですよ。ところが噂だけで実際に制作されるとは限らない。もしくは噂から何年も何年も経って忘れた頃になってから製作されるに至ったり。その代表的な作品が「攻殻機動隊」ですね。あれも噂だけに終わるものと思っていましたから。 ちなみ「コブラ」「大空魔竜ガイキング」「超時空要塞マクロス」なんかがハリウッド映画化されると言われてはや数年・・・・どうなんでしょうね。 クズ鉄町アイアンシティのごみの中から拾われた少女アリータ
ノヴァの仕掛ける夢の中の名前は「アリタ」
てなわけで「銃夢」もそういうものかと思っていたら突然完成しちゃって。 あまりにも長く放置状態だったので噂が出た頃の熱狂は無く「ああ出来たのね」くらいの感想。さらには監督もロバート・ロドリゲスとあって(いや、ロドリゲスはロドリゲスで面白い映画撮るんだけどね)とあって正直さほど期待もしておりませんでした。 しかし実際観てみるとコレがなかなか出来栄え。ところどころ「うおっ!」と興奮させるシーンもあったりして。少なくともファンも納得したことでしょう。 仰ぎ見る空中都市ザレム
世界観は原作に忠実です
原作と大きく異なる点
さて、本作を観てまず面食らうのが ところが。実際に観ると結構この特異なアリータの顔が作品に意外なことにマッチしているんですね。 佇まいがちゃんと原作の「ガリー」でしたね
そもそもアリータは脳ミソ以外は全てサイボーグボディ。顔だっていくらでも変えられるわけです。通常の人類を軽く逸脱した造形だってあってもイイわけなんですよ。さらにはそもそも「銃夢」の魅力の一つに「グロテスクさ」と言うものがありまして。「不気味の谷」を踏み外しているこういう顔立ちは作品世界に合致しているとも言えます。 で、ありながら。ふとした瞬間、アリータの表情が妙にかわいらしく見えることもあって。かなりの冒険だったでしょうが、結果的にこの顔は成功だったと言えるのかもしれません。 原作の「マカク」にあたるキャラ「グリシュカ」
地底のエピソードもほんの少し触れられていました
「ザパン」はまんま「ザパン」でしたw
物語は、原作「銃夢」の4巻までをまとめ上げる形になっています。単にダイジェスト的にするんではなく、キャラクターを上手に整理したり改変したりあるいは捨象したり。一本の映画としてキレイに成立させていますよ。 原作ではユーゴ(映画ではヒューゴ)のエピソードとモーターボールのエピソードは独立したものなのですが、ここれは上手く両者を関連付けていました。また、原作ファンとして感心したのはイドとアリータの関係を改変したところでしょうか。 原作では信頼し合う二人ではありますが、その関係性が曖昧なんですよ。恋人でも兄弟でも先生と教え子でもなく。そこを映画ではイドはアリータに亡き娘を重ねる男として二人の関係は疑似「親子関係」に整理されています。 モーターボールシーンは激熱!
もっと長く描いて欲しかったな
この形は映画としてとても分かりやすかったですね。 イド役のクリストフ・ヴァルツの外見ともマッチングが良かったです。ついでに言えば原作のイドは暴力欲求の解消のためにハンターウォリアーになっている設定でしたが、本作では娘の復讐という動機に改変されていました。 さらにイドの元妻チレン(ジェニファー・コネリー)が登場しますが、実は彼女は原作には登場しません。役柄はちと違いますがOVAのオリジナルキャラなんですね。まさか日本のファンですらとっくに忘れていたOVAキャラを映画に登場させるとは・・・アメリカの銃夢ファンは侮れないw 腕を極めて死角からの打撃!
まさに機甲術(パンツァークンスト)!
この体術こそ
原作ライクな雄叫びが聞こえてきそう
何といっても本作の見どころはアクションシーンでした。 中でもキャメロンが特に再現したかったと言われるモーターボールシーンは激熱でしたね。ハイスピードな描写は原作以上の興奮と言っても過言ではありません。惜しむらくはクライマックスとしては使われていませんし、短いんだなあ。もっとがっつり尺を取ってくれても良かったのに。 さらに欲を言えばジャシュガンとの激突も観たかったところです。ワンカットだけでもジャシュガンを登場させたのがせめてもの原作ファンサービスかな(^^;) また、格闘描写もかなりのもの。単なる殴り合いではなく、腕を極める様子を描くことでちゃんと「機甲術(パンツァークンスト)」らしさも表現してくれていたのがファンにはうれしいところ。 ザパンから奪ったダマスカスブレードを構えるアリータ
見つめる先は・・・
良いところばかりのようですが、原作要素を強引に盛り込むことでかえって混乱させられたことも。 原作では裏主人公とも言える重要人物ノヴァをザレムからベクターたちを操る黒幕として登場させているのですが、これは原作とは大きく異なる設定。 意味ありげにエドワード・ノートンに演じさせたのは素晴らしいのですが、登場した途端にそこで終劇。続編作る気満々とも見えますが・・・さて。私としては本作一本でも十分満足ですけどね。 劇場入場者に配られた特典シール
現在の原作に近いイメージ
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アクションは良かったですね!
ちょっと恋愛よりだったのが、少し違和感を感じてますがね。
これも原作通りなんですかね?
記事にしたらTBに伺います。
2019/3/5(火) 午後 6:23
アリータ 格好良いですね‼( ≧∀≦)ノ
モーターボール ありましたね‼(o´▽`o)ノ ┈┈┈登場人物も 既にぼんやり忘れてきていたりと、初期の銃夢 かなり忘れていることに今更ながら気付きました(*ToT)
何年も前ですからね 一度 読みなおそうかと思います(o´▽`o)ノ
[ TAKIちゃん ]
2019/3/5(火) 午後 7:20
深い読みですね!さすがです!
こんな作品なんだ〜〜と、再確認しました。
私は、ただ4DX3Dでアクション楽しんだだけでした(^-^;
原作読んでみたいと思います (((uдu*)ゥンゥン
[ ロゼ ]
2019/3/5(火) 午後 8:43
日本のマンガの実写化とは知らなんだ。面白そうですね。
[ スチュピッド6 ]
2019/3/5(火) 午後 10:09
おはようございます。
ダディさん 本当にすごいです……(^^)
今日もよい一日を……m(__)m
2019/3/6(水) 午前 7:03
あえて主人公をCGキャラにしているのが監督の愛なのかなぁ?
このシーンが撮りたかったって箇所はやっぱり力が入っていると思います
[ ニホンセン ]
2019/3/6(水) 午後 1:07
点数が付いてないので、どォ〜いった評価をされるのかハラハラしておりましたが、ダディさんには満足のいく出来だったようですね!
原作を知らないので今度、原作も読んでみたいです。
[ きゅあおっさん ]
2019/3/6(水) 午後 5:54
atts1964さん
原作のユーゴのエピソードにわりと忠実な描写です。
但し、原作のユーゴは少年なので、映画のような男女というより少年と少女の淡い恋といった風情なのが違うかな(^^;)
2019/3/8(金) 午前 9:07
TAKIちゃんさん
原作を読み返して相違点をチェックするのも面白いかもしれませんよ。
意味合いは違っても、原作のシーンをそのまま実写化してくれているところがあったりして。製作者の原作への思い入れを感じます。
モーターボールシーンは熱かった〜。
もうちょっと長くして欲しかったですね。
ファントムメナスのポッドレースシーンのように、円盤化の際はエクスパンデッドバージョンを流してくれたりしないでしょうか?(^^;)
2019/3/8(金) 午前 9:10
スチュピッド6さん
原作はクセがあって独特ですが面白いですよ。
ハードSF、アクションファンにはたまらないかと思います!(^^)!
2019/3/8(金) 午前 9:11
ロゼさん
原作大好きなのでつい深読みして鑑賞してしまいました・・・(^^;)
私も久々に3D吹替え映画を鑑賞しました。
3D技術はさらに向上しているように思いました。
観ていても全く疲れない。
アバター続編の習作的意味合いもあったのでしょうか。
2019/3/8(金) 午前 9:13
mnpさん
おはようございます。
mnpさんもブログお引越し検討中ですか?
是非これからも交流させて頂きたいです。
良い一日をお過ごしください!(^^)!
2019/3/8(金) 午前 9:17
ニホンセンさん
かなりのCG加工率ですが、元になってる女優さんの面影が以外に残っていたのが面白かったですね。
このアリータのデザインはやっぱり冒険だったんだろうと思います。海外でも肯定的意見が多いですが、好きだ!って意見は聞きません(笑)
2019/3/8(金) 午前 9:20
きゅあおっさんさん
最近、映画に点数付けるの止めちゃいました(笑)
強いて以前の基準で付けるとすると80点くらいでしょうか。
原作はクセはありますが面白いですよ。
きゅあおっさんさんなら楽しんで頂けるような気がします。
2019/3/8(金) 午前 9:23
原作を越える部分もあるのはさすがキャメロン、ロドリゲスといったところなのでしょうか。
もし日本で実写化していたら特撮感丸出しの微妙な感じになりそうw
記事拝見してたら無性に観たくなってきたので週末あたり行ってきます
[ ソリッド ]
2019/3/8(金) 午後 6:48
CGで目が大きくなった分、年齢が2〜3歳低く見えますね。
逆に、アクションシーンで目を細めると年相応(ハイティーン?)に見えます。
ハリウッド映画のアクション女優(主役)は演技の面でも一流ですが、そのせいかベテランが多くて、目を細めるシーンでは【凄惨さ】さえ感じます。
(女スティーブン・セガール?)
本作の主役のローサは、もともと若いのもあるでしょうが、目のCG加工により目を細めても【凄惨さ】より【闘志】を感じます。
画像から受ける印象は『スポーツ』に近いですかね。
『ベストキッド』を思い出しました🎵
〇小染だ❗
文珍だ❗
きん枝だ❗
八方だ❗
ザパンだ🎵
[ 恒点観測員 ]
2019/3/9(土) 午後 5:35
ソリッドさん
ご覧になりました?
私はどっぷり原作世界に浸っているタイプなので、むしろ原作に詳しくない方がこの映画をどう観るのかが気になります。
続編ありそうなラストと言いましたが、逆に続編作る気が無いから思わせぶりなところで終わらせているということも言えますね。
もし続編があるなら、当然原作からかけ離れた話になると思われます(^^;)
2019/3/12(火) 午後 4:02
恒点観測員さん
>目を細めても【凄惨さ】より【闘志】を感じます。
なるほど!
アリータは普段の表情はかなり違和感がありますが、逆に戦って目を細めているシーンは人間っぽいんですよね。
ちょうどいいというか(^^;)
そこまで計算したデザインであったのか・・・
あと、華奢な美少女が戦うというのは今のご時世避難の生じるところなのかもしれません。それを躱す意味でも敢えてCG色が強い人間離れした顔立ちにしたのかなあなんて思えてきました。
2019/3/12(火) 午後 4:17
この前の日曜にレイトショーで観てきましたよ。400席あって客が2人しかいなかったw
でも面白かったですよ。最初から最後までテンポ良く飽きることなく見入ってました。
空中都市と火星との過去の対立関係が今いち分かりづらかったけど、アリータが戦士として覚醒していく過程や周囲の人との関係の描き方も自然で観てて違和感を感じる部分が無く良かったですよ。
懸念していた目の大きさも実際に劇中で表情豊かに動いていると可愛く見えましたね〜
[ ソリッド ]
2019/3/19(火) 午前 4:25
ソリッドさん
あ〜、やはり貸し切り状態ですか(^^;)
日本のマンガ原作ですけど、日本ではあまり受けなさそうですよね。本国の興行はどうだったのかなあ。
宇宙都市と火星との関係は、原作でも連載から10年近く経ってようやく概要が語られたお話です(笑)もはや映画では解説する気もない設定だったと負います。
あ、宇宙の場面で出てきた女戦士はミッシェル・ロドリゲスだったんですよ。気づきました?(私は全然気づかなかった(笑))
あの大きすぎる瞳がたま〜にかわいく見えたのが不思議でしたね〜。感情が伴うと見方も変わるのかな。
2019/3/19(火) 午後 5:24