倉敷長屋日記

福田の家、荒壁つきました

長屋改修

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鐘馗様、ご到着です

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長屋の改修がずーっと足踏みしている。

白蟻被害が発覚し、とりあえず応急措置を施す事になった。
こればっかりは本職の大工さんでなければ手に負えない。

大家さん(とてもいい方で感謝!)が早速大工さんにお願いして下さった。
ところが、年度末真っ只中で手が空かないと言う。

そんなこんなで、相変わらず養生ベニアの上で仕事をしている。
(ま、今月中は大して仕事にもならないんだけどね。)

そんな折、鐘馗様をお願いしているF社長から電話が入った。
鐘馗様が届いたので、持って来てくれると言う。

お向かいの洋装店のお姉さんが「誰が来たのかと思ったわよ〜。」とびっくりしたくらいデカイ、
この長屋には不釣合いなF社長のシルバーボルボが玄関前に到着した。

驚いた事に、この鐘馗様を作って下さった三州瓦の会社の営業課長さんが、
直々に愛知から持って来て下さっていた。

パッキン材と新聞紙に大切にくるまれた鐘馗様は、
勇ましい形相をしているが、身長24僂里覆鵑箸皺聴Δ蕕靴い方だ。

あなたのために作った、どこにもない、世界にたったひとつの鐘馗です。

私は、こういう言葉にとても弱い。

「いい子、いい子」と頭を撫でられたくらい、いい気持ちになる。
そしてこの時、既に「私の自慢の鐘馗様」になっている。

んん?このポーズは?

長屋めがけて飛んでくる災いに…
「待ったれ〜いっ!とぉっ!」
私の頭の中で、吉本新喜劇風の台詞がこだまする。

早く屋根に挙げたいので、F社長に「いつ取り付けてくれるの?」と迫る。
職人さんの都合が付き次第、取り付けてくれると言う。

よっしゃ!これで怖いものなし!

F社長とK課長さんと鬼師さん、本当にどうもありがとうございました。

ネット復旧!

本人より先に電話回線とADSLがお引越ししちゃったもんで、
この5日間、インターネットに取り残された生活を送った。

今時は携帯電話からインターネットに接続できるし、
そう大して困らないだろう、などとたかを括っていた私が甘かった

不便この上ない!

仕事の連絡も今やFAXよりメールが多いので、いちいち携帯からチェックせにゃぁならん。
図面を描こうにも、必要な資料が閲覧さえできん。ダウンロードなんぞ論外だ。
こういう時の神頼みのカタログも引越し準備のためダンボールの中だし…。
仕事の合間に楽しんでいたブログもいじれない
携帯から接続すると「メモリが足りません」と私のバカさを嘲り笑うようなメッセージが出て、腹が立つ。

この5日間、何度電話で「すみません…。ネットに接続できないもので…。」と言い訳した事か。

私がインターネットを使い出したのは10年ほど前だ。
その頃は「あると便利」だった。
今は「ないと不便」になっている。

確実にじわじわと日常生活に溶け込んできて、もはや生活の一部になっている事を痛感した。
まだまだ長屋改修の道は遠いが、剥き出しの壁に向ってデスクをセットして、PCを置いた。
養生ベニアの上に椅子を置いて、ダンボールに囲まれて寒さにうち震えながらキーボードを打っている。

朝から荷造りに励んだもので、2月だというのに夕方には汗だくになり、
考えなしの私はタートルネックセーターをタンクトップに着替えたもんだから、なにしろ寒い

コメントを下さったみなさん、ご心配くださったみなさん、どうもありがとうございました+ごめんなさい
私は夜逃げした訳でも、誘拐された訳でも、病魔に倒れた訳でもありません。

これからは今まで以上にブログに励む所存でございますので、どうか見捨てないでちょうだいね。

憎っくき白蟻め!

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肝心の長屋改修だが、根性がなくて放り出している訳ではない。
白蟻被害が発覚したので、中断を余儀なくされている。

ある程度は覚悟していたが、柱がウエハース状態…ひどいとろこは柱脚自体食べ尽くされている
最初に発見した時に腹を括って床張りを止めればいいものを、
「なんとか行けるかぁ」と、高を括って嬉しげに全部張ってしまったから、余計面倒な事になってしまった。
私とした事が…本当に面目ない…。

おまけに水道屋さんが言う事にはトイレか風呂の床下で給水管が洩れているらしい。
踏んだり蹴ったり叩かれたり、泣きっ面に鉢ってもんだ。

いくら物好きな私でも、借家にこれ以上なけなしのお金を突っ込む訳にはいかん。
思い切って大家さんにご相談した。

ありがたい事に、大家さん一家は私がこの長屋を借りる事を喜んでくれている。
契約の時には身に余る感謝のお手紙を頂き、私はとても恐縮した。

周りの家が駐車場になったり、改築したりする中、ここと3軒隣(万年空き家状態)は当初の姿を留めている。
私に貸すより、駐車場にしちゃった方が収入は増えるはずだが、
大家さんやそのお父さんのご生家なので、この家を大切に思っているので何とか少しでも長生きさせてあげたいそうだ。(こういう方ばっかだと、日本の住宅も良くなるんだけどな…。)

という訳で、長屋の大手術を行う事になりそうだ。

床を張ってしまったので、内部からのジャッキアップは難しい。
外の焼き板と鉄板を剥がして、外からの補強に頼る事にした。
柱脚に根継ぎ可能な場所は継いで、不可能な場所は充て柱を建てる。
柱と柱を30亳の板で繋いで、全体で耐力を分散するつもりだ。

もっとも、抜け目のない私は(肝心な所はごっぽり抜けているが…)
万が一、大地震に見舞われてもすぐに脱出できるように、仕事部屋は玄関脇に決めてある。
長屋は土壁なので、一気に崩れる事はないと思っているが…。

白蟻のお陰で可哀想な状態の長屋を救ういい知恵をお持ちの方、お助け下さいませ。
写真を見たら「マジで住む気ですか?」って言われそうだけど、マジです!

床張り完了まで後3枚

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9坪ほどの床張りだが、丸二日施工して完了まで後3枚になった。

床板張りなんて日頃見慣れているから、道具さえあれば「私にだって、何とかなるやろ」と高をくくっていたのだが…
見るのとやるのとでは大違い!
道具があっても技術がない事をすっかり忘れていた。いや、技術以前の問題だ。道具さえまともに使えない。

先ずは「丸ノコ」
Mくんに使い方は教わったのだが…

ぎっちょの私は腕をクロスさせないと丸ノコと定規を一緒に使えないのだ。
Mくんは「これは右利き用だから、先生には無理ですね。僕が切るから張って下さい。」と名残惜しそうな顔をしている私から、優しく丸ノコを奪回する。

次は「鉄砲」
実(さね)に斜めに充てて引き金を引いてU字型の釘を撃つのだと実演付きで説明してもらった。

これはいい!右利きも左利きもない。
調子に乗ってバンバン撃ってると「あのー、もう少し角度を立てないと根太まで貫通しませんよ。」とMくんに穏やかにイエローカードを出される。
更に子どもに教えるように「撃ったら留まっているか確認して下さいねー。」と釘を差される。

板が厚い事、巾が広い事、所詮節だらけの一等材である事から、性が悪いヤツがいっぱいいる。
板と板の継ぎ目はあて木をして凸と凹の実を叩き入れるのだが、これがなかなか上手くいかない。

「くっつかんよー。」「入らんよー。」「コイツ、言う事聞かんわ!」「柱おるからやって…」
その度にMくんは自分の手を止めて、ちゃんと直してくれる。しかも、気持ち良くだ!←これ、大事!

Mくんは私の手伝いに来たはずなのに…
結局私がMくんの邪魔をしているだけという格好になった。

それでも二日掛かりで何とかほぼ張り終えた。

全身木屑だらけだわ、喉はいがらっぽいわ、咳は出るわ、足をついての作業で膝は痛いわ…

その事をMくんに言うと「新入りは、木の粉でまず喉や鼻をやられます。ゴホゴホ言ってますよ。その内慣れるけど、今の若い子(といっても、彼も26歳で充分若い)は大工志望でも身体が持たずに辞める子が多いですけどね。」と静かに嘆いていた。

大工さんって、いつもこんな大変な思いをして床を張ってくれているのだ。
今回、知識も腕もない癖に自分で施工するなんて分不相応な事を始めたおかげで、大工さん達のご苦労が少し身に沁みた。

感謝感激雪吹雪である。

帰り際にMくんが「大工がになってきたね。」と労ってくれたので、
すっかり有頂天になっている木屑だらけの私です。

お宝探し

去年改造した築百年になる民家の建て主ご夫妻の友人のシェフが、家を大変気に入って下さって、そこで一日一組限定のレストランをしたいという。
営業用に少し手を加える必要があったので、その段取りと営業許可申請を依頼された。

業務報酬はちゃんと請求して下さいね、と言われたがそう大した手間ではない。困ったなぁと思っていたら頭の中でパッと電球が点いた。

私はその家の玄関脇のねずみ木と杉皮塀を気に入っている。


業務報酬の替わりにそのご夫妻が所有している山の木と杉皮を頂く事にしたのだ。私の得意な物々交換である。長屋の、あの、庭とは呼べない無残な「汚い物置場」を杉皮塀と植栽で坪庭に仕立てようという魂胆だ。

今日は午後からご主人が運転する軽トラに乗って(私は助手席に乗せていただいたが、奥様は荷台でちょっと羨ましかった…)三人で山へ行き、雑木林の斜面を歩き回った。

私は建築材料の木材なら少しはわかるが、立ち木になるとからっきし素人だ。どの木が何という名前か、どの木が植木鉢で育つかさえもわからない。

私が「これなんかどう?」と聞いても
ご主人に「この木は根が張ってるから壷(床がコンクリートなので壷に入れなきゃいかん)の中では育たないよ。」とか「そりゃぁ、大きすぎて屋根を超えるよ。幹しか見えないやろ。」と優しく却下される。
奥様も「あんまり格好が良くないわね。」←奥様はお茶の先生だ。

奥様が「Yさん、この樫、いい形してるわよ、すっと伸びてるし。印してよ。」
ご主人も「本当だ、Mちゃん、これいいね。」
このご夫妻はお孫さんもいらっしゃるのだが、とても仲良しだ。穏やかにラブラブなのだ。


そうこうして、3本ほどガムテープで印を付けて、また軽トラで山を下りた。
長屋まで悠に片道1時間掛かるが、後日軽トラで配達してくれると言う。本当にありがとうございます。


この杉皮とカメも頂いた。これも木と一緒に届けてくれると言う。

いつも思うが、本当に私は建て主には恵まれてきた。こういう建て主さん達のおかげで楽しく仕事をさせてもらえる幸せをしみじみ感じている。

ご夫妻が長屋に遊びに来てくれた時に喜んでもらえるような坪庭を造るゾ!

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