Angel’s Ladder 〜天使のはしご〜

あや2号もたいちゃんも、新しい学校・クラスに慣れたみたいです♪

軟口蓋閉鎖術

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

術後 〜退院まで〜

  一番つらいのはたいちゃんなのに、情けないなあ・・・

  そんなとき、一番気持ちが落ち着いたのが、廊下でうろうろしているときに出会う、

  同じ口蓋裂の子どものお母さんたちや、口唇の手術を受けた赤ちゃんの

  お母さんとお話しするちょっとした時間。

 (赤ちゃんたち、ホントにかわいいんですよね♪)


  もう限界!どこで泣こう・・・と思って歩いていたら、同じく泣いているお母さんに出会って

  一緒に泣いたこともあったっけ。


  ほかの病気で入院しているおばあちゃんや、子どもを置いて入院している女の人にも

  たいちゃんはとてもかわいがってもらい、「お母さん大変ね。がんばって!」と励まされ、

  とても心強く思いました。

  いろいろな出逢いがあり、何とか持ちこたえられたと思います。



  術後の傷の経過は順調だったので、1週間後、上あごのプレートを外してもらいました。

  が、その時点で、食べられるのは飲み物とゼリーだけでした。

  

  その後は、少しずつ元気が出てきて機嫌もよくなり、プレイルームで遊んだりも

  するようになりました。

  食事の時だけプレートをつけてね、とのことでしたが、つけるときも、外すときも号泣。

  やっぱり「イヤ!いたいから!いらない!」の繰り返しで食べないので、

  食事もペースト食に戻したり、うどんを3本食べれば「麺ならいける?」

  と「麺づくし」にしてみたり、私の食事(普通食)を敢えて食べさせてみたり、

  お友だちがおにぎりを食べたと聞けばおにぎりに・・・と、栄養科の方でもいろいろと

  工夫してもらいました。


  
  2歳の誕生日も、病院で迎えました。

  その日は雪・・・「来なくていいよ」と言ったのに、とうちゃんとあや2号、あやははが

  ケーキを持ってお祝いに来てくれました。

  でも、道路が混んでいて、ついた時間は面会終了時刻の30分前!

  「形だけでも歌を歌って『おめでとう!』をしよう!」

  と急いで準備していたら、看護師さんが

  「今日はゆっくりしていただいていいですよ。たいちゃん、お誕生日ですものね!

   おめでとうございます!」

   と言って下さって・・・とても嬉しかったです。



   あや2号も、「たいちゃん2歳になったの?すごい〜〜!おめでとう!!」

   と盛り上がり、「ハッピーバースデ〜♪」と歌を歌ってくれました。

   でも、帰りはやっぱり「ママと一緒にいたい・・・帰りたくない・・・」と涙ぐみ、

   たいちゃんも「いっしょにいくぅ〜」と涙目・・・

   それでもあや2号、気丈に手を振って遠ざかっていきました。


 
  そして術後10日目。

  食べるものは飲み物・ジュースに加えてふりかけご飯のみでしたが、

  なんとか退院することができました。

  入院前でも9.3kgしかなかった体重は、9.0kgまで減ってしまっていました。
  
 さて、次の日からのたいちゃんの入院生活は・・・



 朝は電気がつく前に目を覚まし、機嫌悪く「おそと、いくの!」と言い続けるので、

 片手で抱っこして片手で点滴を引いて病棟を回ります。

 朝食が来るのでお部屋に帰ると、「わぁ〜い!!」とフタだけ嬉しそうに取って、そのあとは

 「いらない!いたいから!」

 の連発。

 「ねえ〜、スープおいしそうだよ。一口だけ食べようか。

  それともみかんのゼりーにする?わあ〜、これはおいしい!!」

 と盛り上げてみるものの、最後はやっぱり

 「わあぁぁ〜〜!!いらないの!いらない!!」と号泣・・・



  そして、
  
  朝食後も病棟を回ります・・・

  傷の診察時も号泣します・・・

  昼食時もやっぱり泣きます・・・

  昼食後も病棟を回ります・・・

  プレイルームにも行きたがらず、「抱っこ〜」のみ。

  うとうとお昼寝をしても、ベッドに置くと泣き出すので、お昼寝しても抱っこです・・・

  運がよければ、座って本を読んだりできますが、大抵は座っても泣きます・・・

  夕食時も泣いて暴れます・・・

  夕食後も病棟を回ります・・・



  消灯後、暗くなってからベッドに置けばとりあえずは寝てくれます♪

  が、1〜2時間に1回起きて泣きます・・・

  「いたい、おくちいたい・・・」って・・・

  背中トントン、または飲み物を飲んで寝てくれることもあるけれど、

  大声で泣き出すと部屋を出るしかありません。

  夜も2〜3回は病棟を回ります・・・



  そんなこんなで日にちは経ちましたが、

  足から入れた点滴は、先生のOKが出る前にうまく入らなくなってしまい、

  抜くしかなくなってしまいました。

  でも、その時点でも飲み物を少し以外はほとんど食べなかったので、一生懸命食べさせようと

  するのですが、それでさらに機嫌が悪くなります。



  入院が決まった時点では個室はいっぱいだったこともあり、

  お友だちができればいいかな〜、と思って大部屋に入っていたのですが、

  たまたまその時は同じ部屋の子は大きいお兄ちゃんだったり、違う病気のおとなしい赤ちゃん

  だったりして、「泣き声はお互いさま」という感じではなく・・・



  とにかくたいちゃんの泣き声だけがいつも響く部屋にいるのが耐えられず、

  検温の時間以外は昼も夜も談話室やロビーに逃げていました。

  そして、「どうしてそんなに泣くのよぉぉ・・・どうして食べないのよぉぉ・・・

  どうして私たち、お部屋に帰れないのよぉぉ・・・お願いだから寝てよぉ〜〜!!」

  と一緒に泣いていました。。。





  



  
 その日はうとうと眠ったり、泣いて起きたり・・・で過ごしました。

 唇はあちこち切れて、所々腫れ上がっていました。

 (口の奥の方を縫合するために、視界を確保する方を優先して器具で唇をめいっぱい広げたため
 
  だろう、と思われるのですが・・・痛々しかったです。)



 そして、看護師さんが検温や吸入に来てくれるだけでも
 
 「イヤイヤ、イヤイヤ」

 と弱々しく泣くのですが、その声が何だか女の子みたいにかわいらしい高い声になっていました。

 これは、麻酔のための気管内挿管で喉に傷ができたせいかな?と思っていましたが、

 軟口蓋閉鎖という手術自体の影響でもあったようで、今でも一部残っています。
 
 (目をつぶって聞くと、あや2号の声と区別がつかない!)



 おやつに、ジュースと牛乳とプリンが届きました。

 (口の中は傷口を保護するプレートが入っているので、手術当日からプリン程度の固さのものは

  食べられます♪)

 お腹の空いたたいちゃんはジュースをごくごく飲み、プリンを指さして、

 「ママに抱っこしてもらってばあちゃんに食べさせてもらう」と身振りで示しました。

 あやははが少しだけプリンをスプーンですくうと、

 「いっぱいいっぱい!」

 と怒って、スプーンに山盛りのプリンをもりもり食べました。



 夜、HCUを出て病室に戻ると、仕事を終えたとうちゃんが来てくれました。
 
 「よくがんばったなあ〜!」と抱っこしようとしましたが、

 腫れた唇で「ママ・・・」としがみついて、離れませんでした。

 「まあ、プリン食べられるならよかった、よかった!」と帰っていきました。




 




 
 が・・・

 次の日からは全く食べなくなりました。

 食べていれば翌日には抜いてもらえる点滴も抜いてはもらえず、

 しかも手から入らなくて足からだったので、歩くこともできません。

 「2〜3日たてば食べるようになるし、元気も出てくるよ」

 と、看護師さんや先輩ママさんに言われたのですが・・・






 
 

術後 〜HCU〜

手術室に入って4時間。

予定通りにたいちゃんの手術が終わったという連絡が入りました。

とうちゃんは仕事が休めなかったので、あやはは・あやちちが来てくれていました。

3人でドキドキしながら待っていると、執刀医の教授が出てきて、笑顔で話しかけてくれました。



「たいちゃんの手術は、うまくいきましたよ。

 予定通り、何の問題もなく終わりました。もうすぐ麻酔が覚めて、戻ってきますからね。」


 その言葉が聞けて、本当にホッとしました・・・


 
 しばらくして、たいちゃんがベッドに寝かされて運ばれてきました。

 大きな声で泣きながら、足をバタバタさせている姿を見て、最初に

 「あぁ〜、よかった〜!こんなに元気なら、大丈夫!」

 と思い、それだけでもう泣きそうなくらいでした。

 HCUの入り口で、「この中はお母さんだけでお願いします。」と言われ、私ひとりがついて入りました。

 中には一緒に手術を担当してくださった先生もいらっしゃって、術中に撮った写真を

 見せながら、「このように手術をしました。」と説明してくださいました。

 (が、実際はたいちゃんの泣き声に気を取られて・・・3分の2くらいしか聞けなかったかも。)

 

 HCUでは、洗濯ネットみたいなものにみの虫のように入れられて身動きできないようにした状態で

 酸素テントに入り、血液の酸素濃度や心拍数をモニターする機械をつけて状態が安定するまで

 過ごすのですが、それがいやでいやで、とにかく暴れるたいちゃん。


 「いや、いやいや、いやいやぁぁ〜〜!!」


 言葉がしゃべれるたいちゃんの泣き声は、「いやいや」の連呼。

 「たいちゃん、大丈夫。ママ、ここにいるよ。

もうちょっとしたらお部屋に帰ろうね、抱っこしようね・・・」


 一生懸命話しかけるけど、そんな言葉も耳にはいるのか入らないのか、

 身体をねじり、えび反りになり、渾身の力を込めて暴れ、叫び続ける小さなたいちゃん・・・

 頭にびっしょり汗をかいて、時々「おえっ」となりながら、それでも泣き続ける・・・



 麻酔薬が切れる途中で興奮状態になるから大泣きで帰ってくるよ、とは聞いていたものの、

 口唇の手術をした赤ちゃんの時とは全く違っていて、

 たいちゃんのそんな姿は直視できないほど、つらいものでした。

 でも、目を背けることなく、身体をさすり、「大丈夫だよ」と話しかけ続けました。



 その間、「お部屋で待っていていいですよ」と言われていたあやはは・あやちちも
 
 とても戻る気になれず、HCUの外の廊下でずっと泣き声を聞きながら待っていました。

 その姿を見た看護師さんが、「ちょっとだけなら」と、中に入れてくれました。

 ふたりとも、たいちゃんのこんな泣き声を聞いたことがなかったのと、中の様子が分からないので
 
 どうして泣いているのかが分からず、とても不安に思っていたようです。

 普段、あまり感情を表に出さないあやちちも、

 「たいちゃん、そんなに泣いて・・・うちの孫に何してるのかと思って・・・」と言いました。
 
 あやははが、「たいちゃん」と話しかけると、少し、泣くのをやめました。
 
 好きな歌を歌ってもらうと、おとなしく聞いていたのでちょっとびっくりしました。

 でも、「ここから出してくれるわけじゃないんだ」と分かると、また泣き出してしまいました。

 
 
 そんなこんなで、どれだけ時間が経ったでしょう・・・

 ようやく、泣き疲れて眠ってしまいました。

手術当日

 手術前日の夜。

 たいちゃんは消灯と同時にスヤスヤ眠りにつきました。

 それと対照的に、私の方がソワソワ・・・いろいろ考えすぎて、眠れない夜を過ごしました。



 そして迎えた手術当日。

 まだ外は暗い5時半頃、

 「たいちゃん、リンゴジュースです。今から30分で飲めるだけ飲ませてね。」

 と、看護師さんの声で始まります。

 手術は午前9時開始なので、最後の水分は午前6時までなのです。

 よく眠っているたいちゃんを起こすのはためらわれたけれど、

 「たいちゃん、リンゴジュース来たよ。飲む?」

 と声をかけてみると、
 
 「じゅーす?・・・のむ!」

 と、眠い目をこすりながらも起きあがって、勢いよくゴクゴク・・・と半分以上飲み、

 (この時点で機嫌悪く起きてしまうのでは?という私の予想を裏切って)

 また、私の膝にぱたん、と横になって寝てしまいました。

 
 6時直前に、
 
 「まだあるけど、もういい?」

 と聞いてみると、黙って首をふりながらもまだ寝ているので、最後の水分はこれで終了。

 
 7時の検温と同時に機嫌よく目を覚ましたたいちゃん、

 いつも通り「あんよあんよ〜」と、洗顔についてきてくれます。

 ベッドの上で「きゅうきゅうしゃとばす、みえるね〜」と、いっぱいお話をしてくれます。


 8時、朝食の時間ですが、たいちゃんのは来ません・・・

 その代わり、手術室に来ていく水色のお洋服が届きました。

 そのあたりから、「あれ?」と思い始めたたいちゃん。

 「じゅーすは?りんごじゅーす!」

 6時のジュースを思い出してしまいました。

 そしていつもは、「食べなさい」と言わないと食べないのに、向かいのベッドのお兄ちゃんのご飯を

 指さして、「ごはん!たいちゃんも、たべる!」

 「たいちゃんのは後で来るんだって。先にお着替えしようか。」

 と言うと、「いややぁ〜〜」とぐずりはじめたので、部屋の外に散歩に出かけました。


 
 そして、いっぱい動画や写真を撮りました。

 手術前のおしゃべりを残しておきたい、という気持ちと、

 「もし、何かあってたいちゃんとの時間がこれで最後になるとしても、

  後悔はしたくない。

  今のたいちゃんの姿を焼き付けておきたい」

 という気持ちもありました・・・


 大げさ、と思われそうだけれど、

 「あや1号と同じように、この子も遠くへ行ってしまうのでは」

 という気持ちはどうしても振り払うことはできなくて、

 とにかく無事に帰ってきて・・・と、祈るような気持ちでたいちゃんを抱きしめていました。



 そして、予定通り午前9時。

 病棟の看護師さんと一緒に手術室まで抱っこで連れて行き、手術室の看護師さんに渡しました。

 ちょっと不安そうな様子で、でも泣かないで、それでも最後まで右手で「ぎゅっ!!」と

 私の腕にしがみついていたたいちゃんを、引きはがすようにして・・・

 やっぱりそこで、たいちゃんは泣いてしまいました。

 私は一生懸命笑顔で、「大丈夫だから。いってらっしゃい!」と送り出しました。

 
 
 でもそのあとやっぱり、涙が出ました・・・

 手術終了までの4時間は、とてもとても長かったです。
 

 

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事