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宮部みゆきさんの本は全部読んでいると自負していたのに、先日新作「おそろし」が出たので書店に行ったところ、新人物ノベルス版で「孤宿の人」を見て「あ、忘れてる」と思い当たりました。
ハードカバーの時に迷っていたのは覚えているのですが、そのまま忘れてしまったようなのです。
まずこちらを読まなくては!と上下巻買って帰りました。
宮部さんは現代ミステリーでも子供や老人を温かく見守る姿勢が好きで、恐ろしい物語のなかにも心暖まるものが多いのですが、時代ものになると益々人情ものめいてきますね。
この「孤宿の人」は、讃岐の丸海藩を舞台にけなげな少女と周囲の人々のそれぞれの生き方、思惑が渦巻きます。
望まれない生まれで阿呆の呆(ほう)と名づけられた身寄りのない少女ほうは、丸海の医師である井上家に預けられ、初めて温かい心遣いを受けます。
優しく手習いを教えてくれた井上家の娘琴江が毒殺された日、犯人を目撃したことからほうの運命は大きく動き出すのです。
静かで平和だった丸海藩に幕府の大罪人である加賀殿が流されてくることなります。
妻と子供を毒殺し家来を切り捨てた加賀殿は幽閉されながらも、丸海の武士や町のものたちから鬼と恐れられ、この時期に起こる様々な事件や災害の元凶とされます。
ほうは、そんな恐ろしい加賀殿のお屋敷に下女として差し出されてしまうのです。
ただただ上に逆らわず政治に翻弄される人々のなかで、ほうを妹のように思う宇佐という女性が身分違いの片想いに戸惑いながらも、周りに目を配りながら真実を追う姿勢が好きでした。
宇佐を通して見える人の心の弱さが悲しい。
下巻に入ってやっと加賀殿とほうの触れ合いが出てきます。
ほうの純粋さにひととき心を休ませる加賀殿の秘密も哀れを誘います。
後半一気に山場が来て、ラストはティッシュを取りに中断したほどの感動でした。
新しく素晴らしい名前をもらった、ほうの頭を「よしよし」となでてやりたくなりました。
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ほうと加賀様の心の触れ合いが感動的でしたね。幼いほうにとってはあまりにも辛い体験ばかりでラストもやるせなかったですが。宮部さんの筆力に圧倒された作品でした。TBさせて頂きますね。
2008/8/18(月) 午前 1:12
宮部みゆきはリッチな生活してるのかな?普段は子供や老人を温かく上から目線で観てるようで・・・
2008/8/18(月) 午前 7:42 [ esu**i123 ]
人情やもろもろ私達に判りやすい物語って、時代劇にしないと表しにくいのかな?と最近思うようになってきた!
これは、ラスト、ティッシュがいるよね。
TBさせて下さいな。
2008/8/18(月) 午前 11:06 [ かぼちゃ ]
べるさん、トラバありがとうございます♪
辛い運命に翻弄されるほうですが、彼女を助けてくれる人もまた多い。
しっかり自分の頭で考えて、しかも控えめなほうのけなげさが可愛いですね。
2008/8/18(月) 午後 7:58
esupaiさん、小説が好きでゲームが大好きなところは一緒なのに、才能の差は悲しいね^^;
2008/8/18(月) 午後 7:59
かぼちゃん、トラバありがとう♪
時代ものだと素直に人の温かさを信じられるような気がしますね。
2008/8/18(月) 午後 8:01
粗食生活は健康的で長生きできるYo〜(^−^)/☆
2008/8/20(水) 午前 6:53 [ esu**i123 ]
反対に宮部さんの作品一冊も読んでないのです(~_~;)
時代ミステリーっていうのでしょうか?
読んでみたくなり、図書館に予約入れたら16番目・・・
いつになるかわかりませんが、読んだら感想書きます〜
2008/8/20(水) 午後 8:10
esupaiさん、私は長生きしたくはないので、来週はフレンチディナーだよん(^○^)
2008/8/20(水) 午後 9:23
リラさん、活動開始って雰囲気ですね♪
宇江佐真理さんがお気に入りなら、ほうの物語はきっと感動すると思いますよ。
2008/8/20(水) 午後 9:25
メロディさん、読み終わってから一息ついて感想書けました。
本当に感動しました。
新しい名前よかったですね。
私もトラバさせてください。
2009/2/16(月) 午前 11:40
リラさん、トラバありがとう♪
加賀様の心を和らげた、純粋なほうにピッタリの名前でしたね。
2009/2/16(月) 午前 11:48