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2019年6月2日 6時0分                             西日本新聞

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トレーニングに励む小林浩美さん。腕は細く体も小柄だが、胸や肩の筋力で自身の体重を上回るバーベルを持ち上げる

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厳しいトレーニングに臨む小林さんと中ノ瀬さん(左)
時には冗談も交え、笑顔が浮かぶ。

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口を使いながら、手首を安定させるリストラップを巻き付けて、集中力を高めてゆく

 難病と闘いながら、2020年東京パラリンピック出場を目指す主婦がいる。福岡市東区の小林浩美さん(50)。パラパワーリフティングの45キロ級と50キロ級の日本記録保持者だが、パラ五輪出場はいまだ果たせていない。「まだ見たことのない五輪の世界は、どんな景色だろうか」。夢の舞台に憧れながら、7月の世界選手権(カザフスタン)での上位入賞を目指し、練習に打ち込む姿をカメラで追った。
 小林さんの病は「シャルコーマリートゥース病」。国内の発症は1万人に1人とされ、手足の末端神経がまひし、自由に動かしにくくなる国指定の難病だ。
 20代、歩くだけで膝が腫れ上がった。つえや両足に装具をつけての生活に伴い、次第に外出も減った。
 30代に入り、下半身の筋力低下を防ぐため市内のスポーツジムに通った。そこで、日本パラパワーリフティング連盟理事でトレーナーの中ノ瀬啓作さん(69)に出会った。中ノ瀬さんが出場するベンチプレスの大会を見て「面白そう。私も持ち上げてみたい」と思い立ったという。
   □    □
 最初はシャフトをつかむことさえ難しかった。指を広げる練習に半年かかり、やっと20キロを持ち上げた。「あのときの感動は今も忘れられない」と振り返る。
 その後も順調に記録を伸ばし、13年の国内大会では45キロ級で69キロを、別の大会でも50キロ級で66キロをクリアし、それぞれ日本新記録を打ち立てた。この記録は今でも破られていない。
 「重いものを持ち上げることで自分の成長を実感する。自由に体を扱えていると思うとうれしさがこみ上げた」と小林さん。中ノ瀬さんも「真面目で勤勉。一度教えたことは守るし、フォームも崩れない」と目を細めた。

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