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享保のころ、打当(うっとう)の奥に金山が開かれ、黄金の夢に吸い寄せられて若者たちが集まってきた。
金山には村の娘たちも働いていた。その中に17歳になるヤスという顔も気立てもよい娘がいた。ヤスに言い寄る男はたくさんいたが、ヤスは誰も近づけようとしなかった。そのヤスが恋をした。相手は腕もよく実直だと評判の久太郎だった。
久太郎もヤスのことを憎からずおもっていた。しかし山は恋愛がご法度とというおきてがあった。
ある日ヤスは久太郎が一人で留守番をしている小屋に立ち寄り、愛を語り合った。
ところが運悪く仲間に見つかり男女の仲はご法度だと騒ぎたてられた。
難がヤスに及ぶのを恐れた久太郎は「いつかきっと帰ってくる」とヤスに伝えて
くれと友人に頼み山を降りていった。
仲間の制裁を恐れた友人はそのことをヤスに伝えなかったので、ヤスは
悶々とした日々をすごしていた。
あるとき仲間に「久太郎は戻ってこないからあきらめたほうがいい」と言われ
ヤスは泣き悲しんだ。
中秋の名月の夜ヤスは山道を大滝の方へとたどり、「久太郎、久太郎、久太郎!」
と、恋人の名を三度呼び巌頭の淵から滝つぼへと身を投げたのであった。
以来この滝を「ヤスの滝」と呼ぶようになった。(阿仁町史より)
6月の安の滝
8月の安の滝
紅葉の安の滝
雪化粧の安の滝
高さおよそ90メートルの中ノ又渓谷
上流に位置する秀麗な2段構造の悲恋伝説の滝 |
伝説
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