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我が家は夫の両親と、二世帯住宅同居。
舅くんは自宅にある工場で働き、宣言通り60歳でリタイアした。
当時カラオケ(歌はものすごくうまい・・・ただし演歌)以外の趣味と言う趣味がなく、毎日歌うわけも行かないでしょうから、隠居したあとはどうするのだろうと思っていた。
近くにある敬老会館や老人センターを渡り歩き、見つけた趣味が「ビリヤード」それもないんボールでなく、四つ玉といわれるゲーム。
勝気な性格もあり、そこでビリヤードをしている老人は、学生時代遊んだ経験がある人たちで、ずぶの素人は舅くんだけだったため、自宅にビリヤード台を作ってしまった。
そして隠れて練習・・・練習・・・練習・・・
その甲斐あってめきめき上達し、今では台のあるところに出向いては教えてあげているくらいに上達した。
新聞にも載った。
もともと器用ではないけど工作というか、思い立つと何かを作りたくなる性格。
せっかくリフォームした玄関に、壁に穴をあけ鏡や棚を作って即席のドレッサーを作ったり、すのこを張り合わせてテレビ台を作ったり、自分達が鍵をかけ忘れることが多くなったのでドアを自動で施錠できるようにしたり・・・とにかく改造している。
綺麗に作るのならいいけど、不器用なためできは汚いので姑はとても嫌がっている。
でも、それもひとつの趣味なのだから仕方がない(* ̄m ̄)プッ
先日のこと、出かけようと思って玄関に置いてある自転車を取りにいったら
「ちょっと来てくれ」
と舅くんに呼ばれた。
何かと思ったら、プラスチックのようなものに写真が印刷されてて、スイッチを入れると中の電球が点き、写真が鮮明に写ると言う、店頭によくあるディスプレイ商品。
「どうしたのですか?」と聞くと、物産市があったので、とても気に入ったから注文しておいて、今日とどいたんだと言う。
(またくだらないものにお金を使って・・・)と思ったけど
「う〜ん、いいじゃないですか」と気のないお世辞を言う。
写真は桜の満開の太鼓橋と天守閣。
よく見ると舅くんの出身の青森は弘前城の写真だった。
「どこに飾るのですか?」
と聞くと、ニヤニヤしながら「玄関だよ。お客さんが来て一番見るところ。いいだろ〜?」
私は生返事をして出かけた。
自分は田舎だから景色を見て満足でしょうけど、私にとってもたぶんお客にとっても、なんら魅力はないような気がするし、玄関にそんなの飾るって・・・
帰って来たらすっかり取り付けてあった。
玄関を開け1歩はいると、センサーが作動して写真のライトが点き、津軽じょんがら節が三味線の音で流れる・・・。
・・・・・それから私は1度も1階の玄関から出入りしていない。
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