中国語通訳の手帖

寵辱不驚、閑看庭前花開花落; 去留無意、漫随天外雲巻雲舒

今日の出来事

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自己流チャーハンその2

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 むか〜しむかし、テレビで周富徳さんかその弟の富輝さんがチャーハンを美味しく仕上げるコツを伝授するのを見たことがありました。なるほどこういうちょっとした裏技を利かせればいいのかと、目から鱗の記憶がありますが、今となっては、どんな技だったのかすらきれいさっぱり忘れてしまいました。

 食の恨みは恐ろしいとよく言われますが、フリーランスをしていた頃は、仕事の一環として宴会通訳なるものが時々ありました。最初は通訳も食卓に着き、節度を弁えながらも美味しい料理を頂けましたが、それはいつからかとあるエージェントから、通訳には一切食事を出しませんという通知が来ました。それからというもの、和気あいあいの丸テーブルなり、四角いテーブルなりにこれでもかと並べられる豪華絢爛なお料理を睨みつけながら、通訳は一歩後ろに添えられた椅子に座らされ、その料理に纏わる話題を訳さなければならないという、屈辱的な仕事をする羽目になりました。

 当然ながら、エージェントに苦情を入れました。(あんなに美味しそうな料理を目の前にしながら食べられない)食べられないのに、説明をしなければならないなんて芸当は通訳には到底難しいから、せめて一皿でも出してくださいと、懇願したら、これを聞き入れてもらい、見事に白いお皿だけ一枚私の前に置かれていた、というなんとも悲しい出来事を一生忘れません。あのエージェントの社名と一緒に私の記憶に刻み込みました。

 こういうことを経験してからしばらくしてロシア語通訳者で作家の米原万里さんやイタリア語通訳者の田丸公美子さんのエッセーを読んだら、やはり同じことを経験していらっしゃるようで、もちろんお二方はさすが知恵も度胸も一枚も二枚も上手でうまい具合に料理をゲットした模様です。

 話が逸れましたが、家でちゃんとご飯を作って食べるのは土日だけになりました。限られた機会を無駄にしたくなくてあれこれ料理店で食べたものを再現しようとしたり、料理本を片手に、気になる一品を形にしようとしたりするのに、努力を惜しみません。

 食べる欲とはとてつもなく深いもので、この際限なく膨張する欲望を満たすために時間もお金もかけています。

 米原万里さんが綴ったエッセーを思い出されます。小学生だった万里さんが授業で美味しい料理の話を聞きつけ、食べたくなって居ても立っても居られず、授業が終わると一目散に家に駆け戻ると、なんと妹さんも思いつめた顔をして飛んで帰ってきました。それから姉妹二人で台所に立ち、早速その料理を再現したと言います。妹さんのユリさんは今やエッセーストにイタリア料理研究家。好きなことを仕事に出来たとは最高の幸せではありませんか。

 ということで、私は今日も美味しい味を訪ねては、日々の何でもない暮らしに彩りを添えています。
 
 

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