中国語通訳の手帖

寵辱不驚、閑看庭前花開花落; 去留無意、漫随天外雲巻雲舒

我流日本入門講座

[ リスト | 詳細 ]

ブログを読んでくれた友人から貴重な意見が寄せられました。人は皆わが師。名づけてwhyのための日本入門講座。一人で読むのがもったいないので、おすそ分けいたします。そしていつも教えてくださる友人に厚く御礼申し上げます。
記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

九州のお菓子

 
 丸房露や一口香の話で盛り上がっていたら、親友からこんな面白いメールが届きました。早速ご紹介しましょう。

 お菓子ひとつで、大変勉強になりました。皆さまに心から感謝しています。



 丸ぼうろ、一口香、なつかしい!
九州のお菓子ですねぇ。

 佐賀名物の丸ぼうろは近所の高級スーパー(笑)でも売っているので、たぶんそちらのSにはあると思いますよ。大阪のSでも見かけた気がします。

 長崎のカステラは全国的に有名で、東京でも簡単に手に入りますが、一口香は見かけませんね。でも、うちの近所の庶民派スーパーではなぜか売ってました(今はないかも)。中身が空洞で、ちょっと生姜の味がして、おもしろいお菓子です。私、好きなんです。

 ほかに九州のお菓子で、好きなものといえば、熊本名物「いきなりだんご」!
 デパートの物産展などで見かけると、ついつい買ってしまいます。
 さつまいもを大きく輪切りにしたものに、少量のあんこをのせて、小麦粉の皮(発酵具合のせい?か、ちょっと小籠包みたいな皮)でつつみ、蒸したものです。
 ここらのデパートでは、わりとよく見かけますよ。
 素朴でおいしいです。冷凍しておいて、電子レンジでチンしてもおいしく食べられます。

 かるかんも好き。
 「選んでカルカン、猫まっしぐら」ってCMは、whyさんはご存じですか?放映してたのはだいぶ前の気がしますが、ちょうど来日したころかも?

 でも、鹿児島名物のかるかんは、カタカナではなく「軽羹」と書くそうですけどね。
 山芋を原料にして蒸してどうのこうのというもので、ちょっとスポンジ状で、そこはかとなく甘くて、おいしい。和風のスポンジケーキかも。

 大分のお菓子で有名なのは、観光ガイドなど見ると「やせうま」の名前が出てきますが、これはきしめんにきなこをまぶしたようなおやつ。食べ慣れないせいか、残念ながら、あんまりおいしいとは思いませんでした。まずくはないんですけどね、でも「ふ〜ん」って感じ。

 おはぎなら、ごはんが甘い味でもいいのにね。うどんの類が甘いというのが、どうも解せないみたい。先入観からはなかなか自由になれませんね。

 おみやげの有名どころは「ざびえる」かな。
 フランシスコ・ザビエルと大分の関係なんか知りませんでしたので、なぜにザビエル?と思いましたけど、京へ行く途上にキリシタン大名の大友宗麟のところも通ったんですかね。

 あ、そうだ、「石垣もち」というのもあった。蒸しパンにさいのめに切ったさつまいもを混ぜてあるものです。
 もしかしてちょっと作り方など違うかもしれませんが、こういって想像すれば、ほぼ正しいものが思い浮かぶと思います。
 これも素朴な味で、おいしいです。

 そういえば、熊本の名物で「朝鮮飴」というのがあります。
 白くて半透明で、ふつうの飴とはちがって、もっとやわらかいんですけど、秀吉の朝鮮侵略の際にどうこうというような由来があるのだったかな?
 片栗粉にまぶしてあります(くっつかないように?)。
 そうだ、求肥をちょっと固くした感じ。

 贅を凝らした今のお菓子に慣れた舌には、特別においしいというものでもないですが(素朴なおいしさですけど)、父が修学旅行引率に行くと、必ず買ってきてたので、熊本で見かけたときはなつかしかったです。

私が見た教科書問題


 友人からこんなメールを頂きました。とても興味深い内容でしたので、ご披露いたしましょう。



 日本の中学校の地理の教科書を見たことがありますか?

 中国の地名のカタカナ表記には腹立たしいと同時に、頭が痛くなります。日本人一般の平均よりは中国の地名に詳しく、ピンインも少しはわかるはずなのに、いったいこれがどこなのか、もとの漢字を推測するのに骨が折れます。

 「チュー川」「ター運河」「ホワイ川」「ヘイロン川」って何だかわかりますか?
 「珠江」「大運河」(大というのは固有名詞??)「淮河」「黒竜江」ですよ!!
 「チャン川」とかいう表記もどっかで見た気がします…(今の教科書にはありませ)。もちろん「長江」!

 へんなカタカナ表記はともかく、江と河と川は同じものなのか?ちがうでしょう。
 浅学菲才の身を以て、こんな書き換え、僭越だと思わないのかしら。なんというか、バカとしか思えない。

 同じく歴史の教科書にも「スンウェン」「コワントン」などとふりがながふってあります。私は「そんぶん」「かんとん」と読みますが。そこまでこだわるなら、じゃ、なんで「ベイジン」じゃなくて、「ペキン」なのでしょうか?

 東アジアにおける漢文は、西洋文化におけるラテン語に相当するのではないかと思うんですけど、せっかくの共通語である漢字を使わず、現地音に似ているとも言いがたいカタカナでの表記は、表音文字と表意文字のちがいをわからない、アタマのわるい官僚かなんかのしわざなのか?といつもムカムカします。

 翻訳小説がとっつきにくい理由のひとつに、なじみのない地名や人名(ロシア人などしばしば長く、しかも愛称だの卑称だのと呼び名がしょっちゅう変わるし)がカタカナのかたまりでわーっと並んでるのを見て、うんざりしてしまうせいがあると思うんですが(なので、話題のカラマーゾフ新訳は、極力、名前の言い換えなどをしていないそうです)、心理学の実験でも、意味のないものは覚えづらいととっくにわかってますよね。

 ですので、ローマ字で書いてあるドイツやフランスの地名や人名を、英語風ではなくドイツ語風やフランス語風のカタカナで表記するのと、もとが漢字の中国の地名・人名をわざわざカタカナにするのとは、ちがうと思うのですけど。

 もっとも、欧米語(だけではないのかもしれないですが)の通訳は、中国の人名や地名が出てくると絶句せざるを得ないようですが、しかし、通訳になる人なんてほんの一握り、将来の英語やフランス語での意思疎通の際に困らないように、中国の人名・地名を現地風の発音で覚えるっていうのも、無意味カタカナ単語の覚えにくさを思えば、本末転倒としか思えない。

 「中国の人名・地名を勝手に日本語読みしたら失礼だ」という訳のわからん意見を聞いた覚えもありますが、これは前述のように、表意文字と表音文字の違いがわかってないためではないでしょうか。
 司馬遼太郎だって、日本人が中国の地名や人名を日本語読みし、中国人は日本の地名人名を中国語読みして何の悪いことがあろうかって感じのこと書いてましたよ。

開く トラックバック(1)

 以下、友人の文章をご紹介します。

 顔色の話、おもしろいですね。

 京劇の白い顔と赤い顔の話、何度か目にしたことはあるけど、記憶にあまり定着してません。読むたびに、「そうだった」と改めて思うのは、ある意味幸せなことかも。

 歌舞伎では悪役が「赤っ面」で、赤い(関羽ほど赤くはしないけど)メイクをしますが、「実悪(じつあく)」という、お家騒動をたくらむようなスケールの大きな悪人は(仙台藩のお家断絶をたくらむ大悪人・仁木弾正<にっきのだんじょう>とか)、善人やイケメンのように、白く塗ります。
 赤っ面は実悪の手下とか、そういう端敵(はがたき)に多いようです。

 本当の大悪人は、はじめっから悪人だとはわからないんだとかいう理屈を聞いたような気もしますが、ま、歌舞伎には「色悪」というのもいて、これはたいてい小悪党のような気がするんですが、悪いヤツだがイケメンという役でやっぱり白塗り。代表的なのは(たぶん)、『仮名手本忠臣蔵』五段目に出てくる斧定九郎でしょう。


 黄臉婆を「梅干ババア」としてしまうと、ちょっと枯れすぎだったかなと思いました。「梅干ババア」には、ごうつくばりというイメージがある気がするから、そのへんは当らずとも遠からずという気もしますけど。

 まあ、多少古い流行語ですが、「オバタリアン」がいちばん適当かもしれないですね。


 京劇もきっとそうだと思うのですが、歌舞伎もシュールなとこがあって、去年、久しぶりに見たときに、改めてそれを思ったんですけど、「いくらお姫様でも、あんな格好で道を歩くわけないじゃん」という正調お姫様姿で(幼女向けのアニメ的わかりやすさ。「姫」という記号を体現したまま)、人目をしのぶ都落ちとかしてたり、貧乏田舎家の門口にそんな格好で立ってたりするんですけど。
 ありえないというあの荒業を、いつしか自然に思えてくるという心理は不思議ですね。


 物語の枠組みというのが、結局、鍵なのかなあと以前にも感じたことがあるんですけど。

 『名探偵コナン』の工藤新一が薬を飲んで小学生になってしまうという設定は、私にはどうにも受け入れられないんですが、『ワンピース』の「悪魔の実」はすんなりと(はじめはちょっと、ゴムゴムの実?なんじゃそりゃと思ったけど)受け入れられます。


 つまり、物語の枠をどう設定するかによって、中に出てくる不自然な設定を「嘘くさい」と思うかどうかが決まってくるのかなと。

 『コナン』は現代日本社会が枠組だから、「そんな薬あるわけない」と思ってしまうけど、国も地域も時代も、未来か過去か、現代かもよくわからない『ワンピース』のような枠の中では、どんな神秘もファンタジーとして受け入れられるのかなあ。

 だから、歌舞伎の中では、お姫様はあくまでお姫様であっても、「むかしむかし」というファンタジーの中で消化できるのかもしれないですね。

 ♪♪先日のバナナ話に続きがありました。友人から寄せられたメールをご紹介します。

 バナナ話、おもしろいですね。
 バナナが豊富にとれる土地にはあてはまらないかもしれませんが、それ以外の国では、バナナは経済水準や流通の発達程度のひとつの指標になりますね。

 わたしが生まれた頃には、日本ではバナナはありふれた果物に成り下がっていましたが、野田秀樹(1955年生)の本で「遠足のリュックから、バナナが何本出てくるかが中流のどこにいるかの指標だった」というようなことを読んだ記憶があります。

 記憶がおぼろで、はっきりしないのですが、終戦直後の孤児院の話だったかな、児童文学だったと思うのですが、バナナを食べている人を見た、というひとりの子供の話に、みんな息をつめて真剣に聞き入るという描写がありました。
 「どうやって食べるんじゃ」、
 「バナナはのう、皮をむくんじゃ、こうやって」(とやってみせる)。
 子供たちの想像したバナナは、どんな美味だったんでしょう。

 韓国では、十数年ほど前には、バナナはまだわりあいぜいたくな果物だったようですし(留学生に聞いた)、ドイツが統一されたときに東ドイツの人たちが争うようにバナナを買ったというニュースも聞きました。
 中国でも今はバナナに大喜びする子供はいないのかもしれないですね(まあ、広いから、いるのかもしれませんが)。

 台湾にやってきた国民党軍の兵士たちが「バナナが食べ放題」と聞いて期待して来たという話も聞いたことあるし、バナナって、わかりやすいご馳走なんですね。
 今のメロンより魅力的なのかも。甘いし。

 国民党軍の下っ端兵士たちは、贅沢な家に育ったわけではないでしょうけど(蛇口をひねると水が出るのを見て驚き、蛇口だけを買ってきて水が出なかったので怒ったという有名な話がありますが。終戦前後に小学校高学年くらいだった世代の台湾人が、はじめて中国兵士を見たときの驚きを話してくれました、鍋釜を背負っているのにはほんとにビックリしたらしい。それまで見ていた日本人将校のパリッとした身なりとはまったくちがう、所帯じみた、パッとしないすがたに、期待していただけにがっかりしたみたい)、それでもバナナを知ってたのかしら。

 岩波新書の鶴見良行『バナナと日本人』、出版されてもうだいぶ経ちましたけど、おもしろいですよ。機会があったらおすすめします。

 
 先日は「は」と「が」の使い分けについて漱石さまからご教示を仰ぎました。大変貴重なご指摘、改めて御礼申し上げます。

 さて、読売新聞朝刊に連載中の「新日本語の現場」に7月21日(金)付けで興味深い記事が掲載されました。折しも「は」と「が」を見事に使いこなした大阪縁の小噺だったので、一部を抄録することにしました。

 
 ・・・・・・大阪人には、笑いとともに生活を営んでいるような一面があるからだ。

 こんなことがあった。電車で「次は大阪」の車内アナウンスが流れた。大阪は次の次なのに勘違いしたらしい。
 
 乗客は社内のスピーカーに「アホー、大阪は次の次や」と口々に叫んでいた。
 車掌はひたすら沈黙。

 ところがこの車掌は大阪の手前で
 「次が大阪、次が大阪」とやってのけた。
 
 車内に笑いが広がったことは言うまでもない。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


.
why
why
女性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事