日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

全体表示

[ リスト ]

2011年8月7日川越教会
                      逆境を生きぬく力
                                       加藤 享

[聖書]創世記41章14〜16節

 そこで、ファラオはヨセフを呼びにやった。ヨセフは直ちに牢屋から連れ出され、散髪をし着物を着替えてから、ファラオの前に出た。ファラオはヨセフに言った。「わたしは夢を見たのだが、それを解き明かす者がいない。聞くところによれば、お前は夢の話を聞いて、解き明かすことができるそうだが。」 ヨセフはファラオに答えた。「わたしではありません。神がファラオの幸いについて告げられるのです。」

創世記41章25〜40節 

 ヨセフはファラオに言った。「ファラオの夢は、どちらも同じ意味でございます。神がこれからなさろうとしていることを、ファラオにお告げになったのです。 七頭のよく育った雌牛は七年のことです。七つのよく実った穂も七年のことです。どちらの夢も同じ意味でございます。 その後から上がって来た七頭のやせた、醜い雌牛も七年のことです。また、やせて、東風で干からびた七つの穂も同じで、これらは七年の飢饉のことです。 これは、先程ファラオに申し上げましたように、神がこれからなさろうとしていることを、ファラオにお示しになったのです。 今から七年間、エジプトの国全体に大豊作が訪れます。 しかし、その後に七年間、飢饉が続き、エジプトの国に豊作があったことなど、すっかり忘れられてしまうでしょう。飢饉が国を滅ぼしてしまうのです。 この国に豊作があったことは、その後に続く飢饉のために全く忘れられてしまうでしょう。飢饉はそれほどひどいのです。 ファラオが夢を二度も重ねて見られたのは、神がこのことを既に決定しておられ、神が間もなく実行されようとしておられるからです。 このような次第ですから、ファラオは今すぐ、聡明で知恵のある人物をお見つけになって、エジプトの国を治めさせ、 また、国中に監督官をお立てになり、豊作の七年の間、エジプトの国の産物の五分の一を徴収なさいますように。 このようにして、これから訪れる豊年の間に食糧をできるかぎり集めさせ、町々の食糧となる穀物をファラオの管理の下に蓄え、保管させるのです。 そうすれば、その食糧がエジプトの国を襲う七年の飢饉に対する国の備蓄となり、飢饉によって国が滅びることはないでしょう。」
ファラオと家来たちは皆、ヨセフの言葉に感心した。 ファラオは家来たちに、「このように神の霊が宿っている人はほかにあるだろうか」と言い、 ヨセフの方を向いてファラオは言った。「神がそういうことをみな示されたからには、お前ほど聡明で知恵のある者は、ほかにはいないであろう。 お前をわが宮廷の責任者とする。わが国民は皆、お前の命に従うであろう。ただ王位にあるということでだけ、わたしはお前の上に立つ。」

[序] 危険を予知したヨセフ

 去る3月11日午後2時46分に発生した観測史上最大のM9大地震と15mを越える 大津波によって、福島、宮城、岩手県を中心に東日本一帯が大きな被害を受けました。更に地震と津波で福島原子力発電所の全電源が止まり、原子炉の炉心溶融と圧力容器の損傷による放射能の放出で、今なお多くの住民及び農業、酪農に深刻な被害をもたらしています。このような大震災が発生する危険の予兆に気付き、それに対する対応策と取組んだ人が日本の国にはいなかったのでしょうか。
 
 今から約3700年前のことです。世界はあの大ピラミットを造り上げる国力を持つ エジプトを中心に、周辺各地が7年に及ぶ深刻な大飢饉に見舞われました。その時には、一人の男ヨセフの素晴らしい働きによって、大飢饉の発生が予知され、適切な対応策が行われて、多くの人々が餓死から救われたのです。我が国にはヨセフが欠けていました。残念です。今日はそのヨセフについて学びます。

[1] ヨセフの果たした功績

 このヨセフ物語は、古代文学の最高傑作の一つと言われています。イスラエル三代目の族長ヤコブの秘蔵息子ヨセフが、若くして奴隷にされてエジプトに売り飛ばされてしまいました。讒言にあって余儀なく10年余の牢獄生活を送りますが、救い出されて、エジプト国王に次ぐNo2の宰相に出世する30才までの数奇な生涯、そして宰相としての素晴らしい手腕とイスラエルの民をエジプトに救い出した業績は、実に壮大で面白い物語です。この物語から、私たちも意義のある人生を送ることの出来る信仰の糧を学び取りたいものです。

 ヨセフはヤコブの11番目の息子でした。父親に特別に可愛がられ、10人の兄たちに妬まれました。彼は夢を見る男で、兄たちが自分にひれ伏す夢を二度も見ます。それを兄たちに平気で話すものですから、激しく憎まれて古井戸に投げ込まれ、奴隷商人によってエジプトに売り飛ばされてしまいました。

 買い取られた先はエジプト国王の侍従長の家。彼は持ち前の才覚で主人の信頼をかち取り、支配人に取り立てられます。しかし女主人の誘惑に遭います。神さまと主人の信頼を裏切る罪は犯せませんと拒否する彼を憎んだ彼女は、彼が自分に挑んできたと讒言したので、牢屋に投獄されてしまいました。

 獄中でもヨセフは看守長の信頼を得て、囚人の世話の責任を任されます。10年近い歳月が過ぎました。王の給仕長と料理長が投獄されました。彼らはそれぞれ夢を見ました。ヨセフがその夢を解くと、その通り料理長は死刑になり、給仕長は復職しました。ヨセフは復職する給仕長に、無実の罪に服している自分を助け出すよう頼みましたが、彼は忘れてしまいました。

 2年後に国王が夢を見て思い煩いますが、誰もその夢を解く者がいません。その時になって給仕長はヨセフを思い出し、国王に伝えます。こうしてヨセフは30才になってやっと牢獄から引き出されて、国王の前に立ちました。国王の夢は7年間の大豊作とその後に7年間の大飢饉が続く警告です。ヨセフは飢饉で国が滅びないように対応策を早急にとるよう進言しました。一体誰が、やがて襲いかかる国難に適切に対処して、国を守ることが出来るのか。ヨセフが国王に次ぐ宰相に任命されることになりました。

 彼は7年間の大豊作の間に国中の食料を出来る限り集めて、町々に備蓄しました。続いて7年間の大飢饉となりました。世界各地からエジプトの穀物を買い求めに人々が集まってきました。カナンに住むヨセフの兄たち10人も、父ヤコブの命でヨセフの許に穀物を買いにやって来ました。ヨセフは我が身を明かさずに兄たちをテストして観察しました。自分の後に同じ母から生まれたベニヤミンが、自分と同様に父の偏愛を受けて兄たちに妬まれているに違いない。それならば自分の手許に引き取った方が良いと思ったからです。

 しかし兄たちも心が変っていました。弟を殺そうとして失い、父を嘆かせた罪を深く悔いていました。そして末の弟ベニヤミンに対する父の情愛を受け入れ、我が身に代えても守ろうとする兄になっていました。ヨセフはその姿を目の当たりにして声を上げて泣き、兄たちと和解することが出来ました。そして老いた父と一族70人をエジプトに迎えて、ゴセンの地に移住させました。こうしてイスラエルの民はその地で増え広がり、強力な民族へと成長していきます。
(後半に続く)

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事