日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

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                  (前半より続く)

2012年6月3日川越教会
               深い悩み・涙の祈り(後半)
                            加藤 享


[3] 信仰をもって生き抜く
 
 神さまは、ぺニナには直ぐに子どもを幾人も授けられたのに、彼女よりも遥かに信仰深いと思われるハンナには、どうして子どもを授けなかったのでしょうか。5節に「主はハンナの胎を閉ざしておられた」と記されています。結婚した女性にとって神からいただく一番の祝福は、子どもと考えられていました。

 その神さまが胎を閉ざしておられる。祝福を拒否されるとは、余ほど罪深いのではないかと思われても仕方ありません。またぺニナもその点を突いて、ハンナをいじめたことでしょう。ハンナを苦しめた一番の悩みは、自分は神さまから見捨てられた罪深い女なのかという罪意識だったのではないでしょうか。だから祭司エリから「いつまで酔っているのか」と叱られた時、ハンナは「はしためを堕落した女だと誤解なさらないでください」と強い口調で弁明しています。

 しかし詩編には「卑しめられたのはわたしのために良いことでした。わたしはあなたの掟を学ぶようになりました」と歌われています。(詩119:71)これは口語訳・新改訳では「苦しみにあったことはわたしに良いことです」という訳になっています。どちらも原語に忠実な訳です。

 私たちは、人が受けている恵みが自分には欠けていると、屈辱や劣等感や罪意識にさいなまれます。これは本当に辛いことです。しかし詩編の作者は、卑しめられたこと、苦しんだことは良かった。それによって神さまの御心を深く学ぶことが出来たからと歌っています。

 そうです。ハンナは家族揃って神さまに礼拝を捧げるその時が、みじめな思いにされる苦しみを、来る年も来る年も味わい続けていたのです。そして悩み嘆き、激しく泣いて泣いて祈り続けました。そしてもしも男の子を授かったなら、生涯その子を神の御用のためにささげますと誓うまでに至りました。

 そうしたら、待望の男の子を授かったのです。彼女はそのかけがえのない子を、誓い通りに、乳離れするや祭司エリに托して、神さまにささげました。こうして神殿で育てられた幼子サムエルが、成長して大預言者となり、神さまの栄光を現わしていったのでした。

 「わたしの神は情け深い。哀れな人を守ってくださる主は、弱り果てたわたしを救ってくださる。わたしの魂よ、再び安らうがよい。主はお前に報いてくださる」(詩116:5〜7)この信仰を、私たちもしっかりと持ちたいものです。

[結] 謙遜に祈る者となる

 2章にはハンナの祈りが記されています。その中に次の言葉に注目いたしましょう。「驕り高ぶるな、高ぶって語るな、思い上がった言葉を口にしてはならない。主は何事も知っておられる神 人の行いが正されずに済むであろうか。」(3節)「子のない女は七人の子を産み、多くの子をもつ女は衰える」(5節)
 ハンナの前で誇り高ぶったぺニナは、その後どのような生涯を送ったことでしょうか。子どもたち共々に衰えていったのでしょう。ハンナはサムエルを全き献身者として神の御用に捧げました。すると神さまは、彼女に息子三人娘二人をお与え下さいました。私たちは、恵みを豊かに頂いて、誇り高ぶってはなりません。益々心を低くして、周りの人と恵みを分かち合い、共々に神さまに感謝していかなければなりません。 

 こうしてイスラエルの歴史の転換期に大きな働きをした預言者サムエルが、ハンナの深い苦しみと涙の祈りから誕生したのでした。貝の涙が美しい光沢をもつ真珠を生み出すと言われています。涙の祈りを神さまは大切に受けとめてくださるのです。 この確かな事実をハンナの証から学び取り、私たちも、どんな時にも心を注いで祈る者になりましょう。  完

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