日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

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2012年8月19日川越教会

               世界で一番賢い人の末路[前半]

                                      加藤 享

[聖書] 列王記上11章1〜13節
ソロモン王はファラオの娘のほかにもモアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘト人など多くの外国の女を愛した。 これらの諸国の民については、主がかつてイスラエルの人々に、「あなたたちは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをあなたたちの中に入れてはならない。彼らは必ずあなたたちの心を迷わせ、彼らの神々に向かわせる」と仰せになったが、ソロモンは彼女たちを愛してそのとりことなった。
彼には妻たち、すなわち七百人の王妃と三百人の側室がいた。この妻たちが彼の心を迷わせた。 ソロモンが老境に入ったとき、彼女たちは王の心を迷わせ、他の神々に向かわせた。こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、自分の神、主と一つではなかった。 ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。 ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。 そのころ、ソロモンは、モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。 また、外国生まれの妻たちすべてのためにも同様に行ったので、彼女らは、自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。
ソロモンの心は迷い、イスラエルの神、主から離れたので、主は彼に対してお怒りになった。主は二度も彼に現れ、 他の神々に従ってはならないと戒められたが、ソロモンは主の戒めを守らなかった。 そこで、主は仰せになった。「あなたがこのようにふるまい、わたしがあなたに授けた契約と掟を守らなかったゆえに、わたしはあなたから王国を裂いて取り上げ、あなたの家臣に渡す。 あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。 ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。わが僕ダビデのゆえに、わたしが選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える。」

[序] 王制を認めた神の条件
エジプトから脱出して、約束の地カナンに定住するようになったイスラエルの民は人種の異なる周囲の部族と、利害の対立から戦争に巻き込まれることが増えてきました。ペリシテとの戦いで神の箱まで奪われてしまう大敗北をこうむった民は、他の国と同じように、軍隊を持ち、戦争になったら陣頭に立って戦い、勝利をもたらしてくれる王を強く求めるようになりました。

 神さまはこの歴史の流れをお認めになりました。問題は新しく立てられる王の支配が、神の支配に沿うものになるのか、打ち壊すものになるのかです。神さまの支配は人間を罪の奴隷から解放していくものです。しかし王の支配は本質的に人間を自分の奴隷にしていく動きを内にもっています。神の支配と王の支配とは鋭い緊張関係にあるということを自覚して、歴史の流れに対応していくことが、課題となってきました。
神さまは祭司サムエルを通じてこう語られました。「主はあなたたちに王をお与えになる。だからあなたたちは主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、主の命令に背かず、あなたたちも、あなたたちの上に君臨する王も、あなたたちの神、主に従うならばそれでよい。」(サムエル記上12:13〜14)

 こうしてサウルが王として立てられました。しかし20年後にペリシテとの戦いでサウルも皇子ヨナタンも共に戦死してしまい、ダビデが二代目の王になりました。彼は最初ユダ族だけの王でしたが、やがて全イスラエルの王となり、都をエルサレムに定めました。彼は軍事力を強化して近隣諸国を支配下に治め、揺るぎない王国を作り上げました。 

 信仰心の篤いダビデは粗末な幕屋に安置されている神の箱のために、立派な神殿を建設しようと願いましたが、神さまは、戦いに明け暮れしたダビデには神殿建設を お許しになりませんでした。ダビデは我が子ソロモンにその夢を託し、神殿建設の準備を入念に整えて死んでいきました。若いソロモンが大国エジプト国王の娘を王妃とし迎えて、エジプト王の婿になったことは、ダビデ王国の強大さを示すものでしょう。

[1] ソロモンの祈りと主の答
こうして偉大な王ダビデの後を継いで即位したソロモンは、先ず焼き尽くす献げ物一千頭を献げて神さまに祈りました。「わたしは取るに足らぬ若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。――どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与えください。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」(3:7〜9)

 神さまは謙遜なソロモンの祈りを大変お喜びになりました。そして、もし父ダビデの歩んだように、わたしの掟と戒めを守り、わたしの道を歩むなら、他に並ぶ者のない知恵に満ちた賢明な心ばかりでなく、富も栄光も長寿をも恵もうと約束してくださいました。

 ソロモンはダビデの代から友好的だったティルスの王からレバノン杉をふんだんに提供してもらい、父ダビデが準備しておいた資材を用い、神さまから授かった知恵を絞って神殿建設に取り組み、7年かけて完成しました。更に宮殿や中央官庁の庁舎、外国からの使節を接待する建物等を13年かけて完成させました。

 神殿完成式に当ってのソロモンの祈りも素晴らしいものでした。「神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません。 わが神、主よ、ただ僕の祈りと願いを顧みて、今日僕が御前にささげる叫びと祈りを聞き届けてください。 そして、夜も昼もこの神殿に、この所に御目を注いでください。ここはあなたが、『わたしの名をとどめる』と仰せになった所です。この所に向かって僕がささげる祈りを聞き届けてください。 僕とあなたの民イスラエルがこの所に向かって祈り求める願いを聞き届けてください。どうか、あなたのお住まいである天にいまして耳を傾け、聞き届けて、罪を赦してください。」(8:27〜30)

 神さまはソロモンにこうお答えになりました。「わたしはあなたが建てたこの神殿を聖別し、そこにわたしの名をとこしえに置く。わたしは絶えずこれに目を向け、心を寄せる。もしあなたが、父ダビデが歩んだように、無垢な心で正しくわたしの前を歩み、わたしがあなたに命じたことをことごとく行い、掟と法を守るなら、あなたの父  ダビデに、『イスラエルの王座につく者が断たれることはない』と約束したとおり、わたしはイスラエルを支配するあなたの王座をとこしえに存続させる。

 もしあなたたちとその子孫がわたしに背を向けて離れ去り、わたしが授けた戒めと掟を守らず、他の神々のもとに行って仕え、それにひれ伏すなら、 わたしは与えた土地からイスラエルを断ち、わたしの名のために聖別した神殿もわたしの前から捨て去る。こうしてイスラエルは諸国民の中で物笑いと嘲りの的となる。」(9:3〜7)
                          (後半へ)


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